1月15日発行旬刊宮崎スポーツ

佐藤選手がテゲバ入団 元全日本高校選抜、J2北九州所属

 J3のテゲバジャーロに、郷土出身の佐藤颯太選手(二十三)が今季移籍入団することになった。佐土原町の小学三年からサッカーを始め、日章学園中・高でさらに磨かれ高二・三年で全国選手権出場の要で活躍。卒業前の全日本高校選抜十八人に選ばれ欧州遠征も経験。そしてJ2の北九州に入団してファンから大拍手をもらった。

 

 しかしそのピッチは厳しく、思うような活躍の機会は想像以上に少なかった。特に去年はチーム力も低迷し今季はJ3に落ちてのシーズンとなっている。同クラブは昨年初めてJ3に昇格し県民に勇気を与えた。そして一時は首位に立った時もあったが結局は一年目に三位と好成績で終了。「今年こそ優勝」と県内各地で声が上がっている。戦力としては七、八人が出入りする形。

 

 県内高校出身の佐藤選手は攻めの位置で、速いドリブルが得意。正確で緩急もつける。裏に行ったり密集地も良く抜けるテクニックもあるが、テゲバではまだFWかMFかはっきりはしていないが、郷土ファンから大いに期待されてのシーズンになることは事実。藤岡浩介選手(三五)や数人が他のクラブへ。地元出身は結果的に三、四人で不満なとこも否めない。将来J2を目指すには客入りなど厳しい条件が重なっているが、佐藤選手らの地元選手が活躍するなら県内ももっとファンが増えそうだ。

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