3月15日発行旬刊宮崎ニュース

綾町 前田町長「長期権力」の斜陽

町長の関係団体に委託 運営資金援助に赤字補てん

 綾町(前田穣町長)は来年度から5年間、産業観光関連施設の指定管理者として、前田穣綾町長が理事長を務める綾町産業活性化協会を指定した。本来、指定管理者制度とは、公共施設管理に民間企業のノウハウを導入して効率化やサービス向上を目指すもの。ところが、同町の場合、同活性化協会が町長の身内同然のため、委託料が同制度の導入以前の経費よりも増加している上に赤字分まで一般財源から補てんするといった大盤振る舞いなのだ。これでは、同協会への利益供与と変わりない。一方で、やりたい放題の前田町政に対して、議員や町民から反発の声が上がっている。

綾町 怖いものなしの土着権力 職員もやりたい放題

 綾町では、前田穣町長の通算7期目の長期政権が、さまざまな障害を引き起こしている。事務処理や通帳管理、会計処理などに対するチェックはザル同然。町長自身が条例違反を改めることなく放置するなど呆れた状況だ。これでは職員のコンプライアンス(法令遵守)に対する意識が欠如していても不思議ではない。職場に緊張感はなく、職員による不祥事は時間の問題だったといわれても仕方ないほどズサンな業務が行われているようだ。

呆れた元県警幹部の品行 不祥事続きの宮崎県警

 本紙に投書があった。宮崎県警で昨年から今年にかけ、3人の警察官の逮捕や被害女性に訴えられた警視が自殺するなど不祥事が連続して起きているが、ある元県警幹部が現役時代、子飼いの部下を能力以上のポストにつけたことなどが影響しているのではないかというのだ。この元県警幹部は現役時代、こともあろうに、自分が署長を務める警察署協議会の委員に、当時、交際していた女性を推薦していたという。女性は現在も同協議会の委員を務めている。

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コメント: 1
  • #1

    宮崎常識人 (火曜日, 15 3月 2016 14:03)

    全く、乱れてますな。実名を挙げて報道してください。署長ともあろう方が自分の愛人を委員に座らせ、報酬を得させていたなんて、県警の恥ではありませんか。全国版で取り上げられるべき内容です。

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