11月15日発行旬刊宮崎ニュース

大誤算! 木質バイオマス早くも陰り

燃料(間伐材)調達コスト膨大 木材価格の高騰も拍車

 木質バイオマス発電所が、燃料不足に早くも喘いでいる。国が期待した間伐材の利用は、コスト高という誤算が生じて頓挫。一方で、里山の森林破壊が現実のものとなりかけている。宮崎県の主幹産業である畜産業にもオガクズの高騰と品薄などの悪影響を及ぼし、メリットは全くない。発電所の中には、〝身売り〟を検討中との情報も伝わっている。バブルを招くほどの勢いだったソーラー発電も新規参入は、売電価格の下落で採算が合わず沈没。木質バイオマスも、このままいけば不発に終わる可能性が高く、国の愚策の2連発と言えそうだ。

本年度1億円突破! サンマリーナ宮崎

 サンマリーナ宮崎が部分的だが、ほぼ4カ月振りに航行できるようになった。しかし、一方で、今年度の浚渫工事費が1億円を上回ることが確定、オープン以来の経費は遂に5億円を突破した。今年8月、利用者たちが、血税垂れ流しの状況などを改善するための対策会議の設置やそのための予算計上を求める陳情書を県に提出したが、県からの回答は、具体的な対策が示されなかった。

相変わらず地元を無視 小林市中心市街地再開発

 小林市の中心市街地活性化事業の一環として、小林まちづくり㈱(柊崎庄二代表)が進めているスーパー江南の解体が、ほぼ完了した。しかし、新設するビルの核テナントとして入居する食品スーパーは決まっていない。本来、事業の主役であるはずの地元商店街も詳細を知らされていない。これが、果たして再開発事業と言えるのか。地元住民たちが「再開発事業は名ばかりで、真の目的は補助金ではないのか」と声を荒げるのも頷ける。

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