11月5日発行旬刊宮崎ニュース

JA日向、裁判沙汰の実態

パチンコに6億8千万円を融資、3億円超が回収不能に

 日向農業協同組合(JA日向、福良公一組合長)が平成14年以降、パチンコのモナコ観光㈱(日向市、福田光男社長=平成24年1月倒産)に対し数回にわたって総額約6億7千万円を融資したが、現在このうちの約3億円が回収不能になっている。関係者によると、当時、同農協の金融担当者とモナコ観光に入社した元農協職員らが結託して農協のカネを引き出したという。この職員らは金融関係に精通していたため、当時の組合長ら執行部は全面的に信用していたらしいが、ズサンな管理責任は逃れられないだろう。

養鶏場施工業者が農道破壊、日向市は放置したまま…

 県内大手の養鶏場アミューズグループの「ひむかPF」(日向市、赤木八寿夫社長)が採卵用種鶏場の設置を進めている建設現場に隣接する農道の一部を施工業者が破壊した。このため、種鶏場の隣接地権者が利用できず、不便を強いられている。しかし、農道管理者の日向市は、現状復帰するよう同社に指導しなければならないはずが、「壊れている認識はない」という。


日向市が工事再開を拒否、林道「永田ー小原線」問題

 日向市で工事が中断している林道「永田―小原線」について、前月、地元住民が今後の方針や計画などの説明を求めた書類を提出したが、日向市の回答は、「工事再開は予定していない」だった。林業関係者は、木材が値上がりしている時期に搬出できず、困り果てている。71人の署名は徒労に終わった。

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