6月15日発行旬刊宮崎ニュース

ソーラーバブルの後遺症

悪徳ブローカー、地主に無断で認定(ID)取得

行き詰まったら「手付金返せ」

 宮崎県のメガソーラー(太陽光発電1,000kW以上)は、日照時間や土地価格など好条件が重なり、県外などからブローカーが続々と進出。特に、児湯郡、中でも川南町では悪徳ブローカーが暗躍、用地の売買・賃貸契約を結んだにもかかわらず設置の目途がたっていない場所が多数ある。日南市では、ソーラー設置に絡み逮捕者も出た。最大の原因は、国が違法申請を見抜けずにID(設備認定)を乱発したためだが、電力会社の買い取り打ち切りも事前の調査で認識できていたはず。違法に取得したIDを整理しない限り、ソーラーバブルの後遺症が癒えることはない。

国会議員らが「請願書」潰し

請願者「卑劣な行為」、「許せない」

 都城市の早水公園へのスポーツ施設移転計画が進められているが、スポーツ5団体が武道場の設置計画見直しの請願書を都城市議会に提出た直後、国会議員と市長、市議の3者が請願書を取り下げるよう請願者に圧力をかけていた。同計画については、一昨年もスポーツ八団体が当時の議長宛に要望書を提出する手はずになっていたが、同市職員が個別訪問して提出を妨害した。要望書、請願書ともに本格的な大会が開催できる〝武道館〟の建設を要望する内容だが、市が執拗に妨害する理由は全く不明。請願者たちは「卑劣な行為」「許せない」と怒りを露にする。

防災対策工事完了したが…、住民「対応遅すぎる」

 日南市南郷町中村地区で5年以上も問題になっている災害防止のための排水路設置について、同市は今年に入りようやく工事を決定、既に一部完了した。しかし、近隣住民は「工事範囲が中途半端」と抗議を申し立てている。一方、同地区内で落石や土砂崩れの危険のある区間についても数年間も放置されていたが、ようやく市が動き始めている。いずれも長期間未解決だったのは、旧日南市と旧南郷町との連絡不徹底が原因のようだ。

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