7月25日発行旬刊宮崎ニュース

謎!! どこから来たゴミ3000t

都城市リサイクルプラザ、搬入より搬出量が多い?

6年連続だが、市「知らない」

 都城市(池田宜永市長)では今年、新燃岳降灰収集詐欺事件にからみ東亜環境㈱や都城北諸地区清掃会社の元役員や社員が逮捕されたが、今度は同市リサイクルプラザの管理についても不可解な事実が浮上した。都城市に毎年報告する同プラザのゴミの搬出量が、最高で年間1000㌧以上も搬入量を上回る異常事態が六年間も起きていたのだ。ゴミは一体どこから来たのか。新燃岳事件に続く環境行政の第二の不正問題に発展する可能性があるにもかかわらず、都城市は報告書を精査せず放置していたことも判明。しかも、一部の市民が説明を求めると「分からない」と追い返したという。都城市は、前市長時代から一貫して〝秘密主義〟の姿勢を貫いてきた。現在も同じ路線を引き継いでおり、およそ市民のための行政とはいい難い。

丸栄工業残置森林、植林の意思あるのか?

宮崎市の指導も生ぬるい!

 丸栄工業(愛知県、高木繁光社長)が宮崎市瓜生野で開発を進めてきたテクノビレッジ計画の残置森林の不足問題をめぐり、宮崎市は直接同社ではなく、コンサルタント会社に対して植林するよう交渉していることが分かった。開発が終了して既に一年以上が経つが、丸栄工業は残置森林の不足を放置したまま。宮崎市の対応も前例のないほど生ぬるく、同社を擁護するための時間稼ぎといわれても仕方のない状況だ。

都城市百条委員会、スローペースに市民イライラ

 都城市議会が設置した新燃岳降灰収集運搬業務詐欺事件の調査特別委員会(黒木優一委員長)の第3回委員会が今月15日、開かれた。法的助言を受けるための弁護士2人は決定したものの証人に対する尋問事項の検討については、段取りの悪さから協議続行ができなかった。しかも予定の遅れを取り戻すための対策はなく、2週間後の次回へ持ち越された。委員会に調査の意欲は、全く感じられない。本当にやる気はあるのか。期待していた市民の間には、余りのスローペースにイライラが募っているようだ。

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