4月25日発行旬刊宮崎ニュース

九大名誉教授が講演

無責任! 畜産関係者が反発!

「口蹄疫は黄砂が運んできた」

 今月8日、県獣医師会児湯支部(矢野安正支部長)が主催した口蹄疫学に関する講演会が畜産関係者の間で波紋を広げている。講演者は九州大学の真木太一名誉教授(農業気象学、国際農林水産業研究センター特定研究主査)。平成22年に宮崎県で猛威を振るった口蹄疫は「中国から黄砂がウイルスを運んだ」と指摘しており、聴講した畜産関係者からは「あいた口がふさがらない」「無責任だ」などの意見が本紙に寄せられた。本紙も県内の疫学専門家や獣医師などに見解を求めたが、同名誉教授の支持者は見当たらず、むしろ「現実的でない」といった声が返ってきた。

 

 

 

2段構えの海岸護岸工事

サンドパックと突堤設置のセット

 国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所が進めている宮崎市佐土原町大炊田海岸の埋設護岸(サンドパック)工事の一部が完了した。同工事は、同海岸の砂崖を保護するためのもので、計画中の突堤の設置工事とセットになっており、最終的に幅50mの砂浜を取り戻すことが目的だ。平成39年度に事業を終了する予定。(七面に関連記事)

社会福祉法人の訴え棄却

えびの市、特養情報開示裁判

 えびの市の特養(特別養護老人ホーム)の運営業者選定に絡む情報開示裁判で、今月23日、宮崎地裁は、原告の訴えを棄却する判決を下した。同問題は選定当初から、選定業者の土地の未取得や市が水害地区の建設を許可するなど不可解な点が多く、官製談合疑惑が浮上していた。今回の判決で、えびの市の情報非公開は認められたが、市民の市に対する不信感が消えた訳ではない。無論、出来レース疑惑も残ったままだ。原告は控訴準備を進めている。

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