4月5日発行旬刊宮崎ニュース

前社長の娘、農園会社乗っ取りか?

辞任届を偽造し提出、1年半前に新社長就任

 延岡市の法人農園で経営権をめぐり内紛が勃発、全く権限のなかった前社長の娘が、役員2人を解任して新社長に就任した。解任された役員2人は、「辞任届を偽造され、農園を乗っ取られた」と主張。一方、新社長は「正当な手続きを踏んだ」と全く噛み合わない。役員2人は現在、新社長を私文書偽造などで刑事告訴を行う準備を進めている。

 

 

青島裁判BIR敗訴、猛毒PCBは置き去りか?

 宮崎市青島の旧橘ホテル跡地の再開発をめぐる裁判で、宮崎市折生迫財産区が全面勝利、宮崎地裁(内藤裕之裁判長)は原告のBIR(ブルーアイランドリゾート、小原健史社長)の訴えを棄却した。しかし、一方で、同財産区と一部和解したPCBの撤去については、BIRは依然、「資金がない」と跡地を不法占拠している。地元では、「観光客への影響が心配」など、今後の大きな不安材料として、深刻な状況に陥っている。

日南市南郷町、またもや揉めた国土調査

不誠実な対応に住民激怒

 日南市(旧南郷町)が平成16~17年に実施した国土調査について、地権者が「立ち会いをしていない」「説明がない」など非難の声があがっている。立ち会っていない地権者が、当時の調査状況を尋ねても市は「分からない」と口を閉ざすばかり。地権者の中には、説明がないまま境界を了承したため調査前に比べて土地を失うケースも出ているという。

 

景観条例の不備放置

ソーラー建設計画、西都市・議会に責任あり

 西都市の国指定特別史跡の西都原古墳群に隣接して計画が進められているメガソーラー(大規模太陽光発電)をめぐり、西都市が揺れている。景観を損なうとの判断から市や議会は建設に反対しているが、現状では法的に規制はできない。県や同市は同古墳群の世界文化遺産登録を目指しているにもかかわらず、景観条例などの不備を放置していたことが露呈した。甘かったと言わざるを得ない。

旬刊宮崎は創刊当初より30年以上、庶民の立場から真実を追究。山積する不条理に対し「弱者の代弁者として破邪顕正の剣で立ち向かっていく」旬刊新聞です(発行は毎月5日、15日、25日)。