2月5日発行旬刊宮崎ニュース

小林市

新年会で買収か?

会費500円で大盤振る舞い

昨年まで無料、前市長からの習慣だが…

 有権者への接待は通常、公選法(公職選挙法)に触れる。今年1月、肥後正弘小林市長後援会(嶋田正会長)が飲み放題、食べ放題の接待新年会を開催した。前年までは「無料」だった新年会だが、今年は1人500円の会費を徴収した。しかし、出席者は、会費以上の接待があったことを証言している。市長や後援会長らが挨拶で、選挙の投票依頼をしたことも分かっている。地元では、「4月の市長選の買収ではないのか」「選挙違反だ」などと声が上がっている。

 

県も「魔の高速道路」放置

「開通」最優先で見てみぬ振り

 東九州自動車道の延岡―宮崎間が来月、開通することになった。しかし、県はラバーポールの立つ対面通行区間に対する安全確保の訴えに「道路管理者ではない」の理由から消極的だ。利用者の大半が「危ない」と認識しているにもかかわらず、NEXCO(西日本高速道路㈱)は、道路構造を改善する計画はないという。死と隣り合わせの「魔の高速道路」を放置したままでいいのか。

10年間も変更届提出せず

建設業法違反、幽霊本社で行政欺く

 土木工事の㈲クリエイト(延岡市、鈴木哲夫社長)は、建設業法に基づく営業所登録の内容「主たる営業所」が実態と異なっていたにもかかわらず、10年近くも変更届を県に提出していなかった。門川営業所が本社機能を有していたにもかかわらず無人の社長宅を本社として登録していたのだ。今年1月、県が行政指導を行ったため現在は改善されている。鈴木哲夫社長は「深く考えていなかった」と弁解するが、本来、受注できないはずの延岡市などの発注工事も多数請け負っており、行政を欺くことが目的だったのではないか。

 

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