11月15日発行旬刊宮崎ニュース

一級建築士が名義貸し! 依頼者は未登録一級建築士!

欠陥住宅で裁判沙汰に! 両者とも「建築士法」違反

 東臼杵郡椎葉村の建築士事務所、尾前設計(椎葉村大字下福良106の36、尾前一日出社長)が、県知事の登録を受けていない串間市の一級建築士に対して、法律で禁止されている名義貸しを行っていた。挙げ句、新築された住宅は欠陥だらけで、現在、施主と施工業者との間で裁判沙汰になっている。同社の尾前一日出社長は、椎葉晃充村長後援会の副会長を務めており、昨年に椎葉村が官製談合疑惑で訴えられた当時、疑惑の渦中にもあった。名義貸しは、最悪の場合、「登録取り消し」につながる悪質な行為。県は、尾前設計に対して厳しい行政処分を行う必要があろう。

 

青島の参道横にPCB7t

BIR撤退して1年たつが…、「資金ない」と言い訳ばかり

 宮崎市青島の旧橘ホテル跡地に保管されているPCB(ポリ塩化ビフェニル=危険物)の処理をめぐる問題が深刻化している。同跡地は現在、宮崎市折生迫財産区所有だが、同廃棄物の排出業者であるBIR(ブルーアイランドリゾート)社(宮崎市、小原健史社長)が無断で保管。更に、同廃棄物についても宮崎市が平成27年度までに適正処理するよう要請している。ところが、BIR社は「処理費用がない」と言い訳しているという。余りにもムシが良すぎる。

欠如した「おもてなしの心」

観光地「青島」の実態

 宮崎市青島地区と言えば、一昔前は観光客でごった返した。県外から貸し切りバスやマイカーが長蛇の列をなし、年間を通じて賑わった。現在はどうだろう。地元商店街の話によれば、「土・日曜日以外は、閑散としている」という。一等地に建つ橘ホテルの倒産は、確かに痛い。再開発を願っていた地元の期待も裏切られ、現在は更地になった広々とした土地が、青島神社へ続く参道から見えるだけだ。しかし、観光客が増えない原因は、それだけではない。観光客に対する地元の姿勢にも大きな理由がありそうなのだ。

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