9月25日発行旬刊宮崎ニュース

県の特例に地元住民反発!

もと建設汚泥で造成工事、高鍋保健所「問題ない」と言うが…

 宮崎県が建設汚泥の取り扱いについて、「汚泥でない状態で、安全性が確認できれば、そのまま使用してかまわない」との見解を出した。既に現場では、中間処理されないままの建設汚泥を埋め戻し土として、ソーラー事業のための造成工事が、建設業者によって進められている。しかし、この汚泥は、もともと産業廃棄物だったもので、人工的な処理は全く行われていない。数年もの間に雨風に晒されていたために汚泥の体をなしていないだけのことだ。このため、地元住民からは「形状が変わっても産業廃棄物であることに違いはない。そのまま造成工事で使っていいのか」と反発の声が上がっている。他の業者からも「通常、建設汚泥は廃棄物処理法に基づき、高い費用を支払って処理している。乾燥するだけで再利用できるなら、汚泥の処理方法を見直す必要がある」と厳しい指摘もある。

 

防波堤のかさ上げ、地元住民が反対!

 高潮や小規模の津波などの対策として日南海岸の防波堤のかさ上げ計画が浮上している。8月末、県は住民説明会を行ったが、「避難場所への経路整備が最優先ではないか」などと地元の反応はよくなかったという。一方で、県も予算についての説明が十分でなかったことも、住民たちの反感を買った理由の一つのようだ。

「ひや汁の素」から金属片? 生産業者は「ありえない」

 今年7月頃、宮崎市吾妻町在住のSさん(65)は、野崎漬物(宮崎市、野崎伸一社長)のPB(プライベートブランド)『野崎ひや汁の素(ゆず風味)』に金属片の異物が混入していたと同社に苦情を申し立てた。一方、生産した大分みそ協業組合(臼杵市)の調査によれば、再現試験の結果、同一異物に金属探知機が反応、「異常品」として確認できたという。結果、同組合は当該異物が「製造過程で混入する可能性はない」と報告しており、これが正しければ、Sさんが故意に入れたことになる。どちらが真実か。

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