12月15日発行旬刊宮崎スポーツ

本県勢が初優勝 稲尾和久メモリアル秋季野球大会

 第9回稲尾和久メモリアル秋季野球大会は、10月23日大分市で九州地区32チームの硬式リトルシニアチームが参加して開催された。本県からは5チームが出場して高鍋が準々で敗退、宮崎が決勝リーグに進出し2戦2勝で初優勝し、3月に大阪で開催される全国大会に出場する。他に長崎北、大宰府も出場権を得た。

 

 宮崎は5試合中、エースの有馬瑛久登投手が粘り強い投球でマウンドを守った。中学2年で163㌢と、まだまだこれからの体格だが、カーブと直球の緩急には日頃の練習の成果が見られる右腕投手だ。二番手は左の植村太陽選手で、1年生ながらも168㌢。将来性豊かな速球を投げ込んでいた。打球も活発で大宰府相手に10点以上、長崎北戦には5対2と足攻がかみ合った。

 

 中でも強打者は清水翔平捕手。176㌢の大型選手でチャンスに強く、4割近い打率と1試合2打点は間違いなく強打者のセンスがある。投打ともに全国大会での活躍が期待される。同チームの監督は古川徹氏(63)。中体連で軟式野球の経験もあり、中学の校長を退官後、本格的に硬式野球の指導を始めた。

 

 日ごろは週3回、田吉の旧森薬品球場で、土・日は練習試合など、また雨天の日は綾と木花の室内練習場で行う。ノックの打球は左右に鋭く打ち、野手には補球の仕方を入念に教えている。「厳しさと優しさ」がモットーだ。元ソフトバンク有馬選手、現広島の横山選手、JR九州の吉田投手らはOBでもある。

選手らの健闘に期待 全国高校駅伝大会

 12月25日に京都都大路で開催される全国高校駅伝大会に、男子小林、女子宮崎日大が本県代表として出場する。

 昨年は記念大会で一県二校出場もありレースは盛り上がった。今年も男女ともに、「西高東低」の傾向にあるようだ。

 

 優勝候補は昨年大会新で優勝した世羅(広島)に、昨年の選手が残る佐久長聖(長野)、全国中学大会優勝の選手が3年目になる九州学院(熊本)、アフリカ留学生が入った大分東明など。女子は西脇工(兵庫)に、留学生が入った神村学園(鹿児島)らが評判高い。

 

 小林は主将で、5000㍍県高校記録14分4秒の吉村晃世(人吉)と2年生の田中康靖(飫肥)らの実力はほぼ同じ。一区か三区か、当日の横山美和監督(順天大)の判断次第だが、1区の10000㍍を2人とも29分半の力は持っていて首位争いは必至。

 

 問題は3人目以降の選手で、実力差があるのは事実。昨年の同校新記録更新は厳しいかもしれない。脚力と判断力に、そして粘り。エースが他の選手をどれだけカバーできるかで上位進出も見えてくる。7度のVで、最後は昭和53年。また3位入賞も23年逸している古豪だが、西諸市民や県民の期待は大きい。宮崎日大はエース不在で20位代が目標。前半に20位ぐらいで走れば昨年以上は望める。かつて小林女子が六位になったことがあるが、県内の女子駅伝界に明るい話題が無いのは寂しい。

12月5日発行旬刊宮崎スポーツ

駅伝界で注目の逸材 宮崎日大の長倉奨美選手

 高校男子駅伝界は、毎年この頃になると小林高校が話題になる。まして今年は田中康靖選手と吉村晃世選手の二人が強いとファンから熱い期待が寄せられている。しかし、忘れてはならないのが宮崎日大の長倉奨美選手(木花中)。中学時代は特別な記録はなかったものの、宮崎日大の藤井周一監督(日本大)に声をかけられ入学。地道に努力する姿勢は着々と結果を残していった。去年の県大会ではBチームだったが、今年はAチームの一区で凄まじいピッチ走法を披露した。小林高校の田中選手と7㌔まで並走し、20秒遅れての中継。区間新の田中選手を驚かせた。

 

 さらに前月の雲仙市で行われた九州大会では、一区を首位から10秒遅れたものの、29分41秒で5位。3位の小林吉村選手には4秒差で負けたが、10000㍍に強いことが証明された。気象条件が良ければ、まだ短縮できる走りだったが、「京都で走ってほしい選手」と関係者は声を揃えた。

 

 宮崎日大駅伝は、男女共に「小林高校に追いつけ」が目標で、女子は今年も勝った。男子も昨年の予選では2分遅れの2時間8分12秒と、同校史上最高記録を出し部員らは自信を付けた。しかし今年は3年が2人で、チーム力も上がらず苦敗した。長倉選手にとっても悔しい県大会に違いなかっただろう。

 

 「打倒小林」の夢は後輩たちに託し、来春は明治大に進学が決定。ファンは「箱根で宮崎日大魂を見せてほしい」と期待を寄せている。5000㍍最高記録は14分32秒と驚くほどの数字ではないが、距離が長ければ長いほど結果を出すのが特徴。この夏から少しずつ存在感を現しはじめている長倉選手は校内でも人気者。今後の陸上人生が楽しみである。

都城地区で屈指の存在 都城工サッカーの神薗選手

来年のドラフト候補か? 延岡学園の藤谷投手

 プロ野球ドラフト会議で、本県関係は2人が指名され入団の運びとなっている。気の早いファンは「来年は」と選手たちに熱い眼差しを向けている。そこで話題になっているのが延岡学園の藤谷勇介投手。183㌢、72㌔の右腕。山口県出身で軟式野球ながら剛球投手と言われていた。

 

 延岡学園に入学して2ヵ月後には九州学院相手に完封勝利。しかし打撃練習中に胸に打球を浴び、このケガが想像以上に長引いた。140㌔と3種の変化球は着々と精度を高めている。最後のオフにはなったが、周囲は「甲子園で勝てる投手」、「来年のドラフト指名」との声が上がっている。

 

 同学園は平成25年夏の甲子園で準優勝。本県勢初の決勝進出で、知名度も全国レベルとなった。翌年の秋の九州大会では県を制したものの、優勝からは遠ざかっている。一方、準優勝時の選手は今でも第一線で活躍している。当時2年生投手だった井出は九産大、那須投手は早大、横瀬投手は九州三菱自動車、浜田選手は八戸大、岩重外野手は倉敷の社会人野球と、それぞれプレーしている。これまでプロで大活躍した黒木智、純二の両投手や草野内野手らの姿は今でもファンの語り草となっている。来年の延岡学園には目が離せない。

11月25日発行旬刊宮崎スポーツ

高鍋が6年連続V 高校ラグビー花園予選

 高校ラグビー花園予選の決勝戦は11月13日木花の県ラグビー場で開催され、高鍋が延岡星雲に42対7で勝利。6年連続29度目の優勝と24度目の花園出場を決めた。
 身長も体重も延岡星雲が上回っていたが、身上の守りを崩され、伝統の走る高鍋のワンサイドになった。FWとチームをまとめた木之下洸亮主将(西中)は満面笑顔を見せた。セットプレーは確実にスローイングも申し分なく、HOらしい活躍を見せた。また、FWの島田大資(沖水)は、左膝の大手術をして一年間休んだものの、外からプレーを見た分成長もした。頭脳的で判断力も良く、故障の間も上半身の訓練は休まずに、パワーも付けていた。
 LOとしての信頼も厚く、攻めの幅も増え、準決勝では四トライ、決勝でも序盤に先制のトライを決め場内を沸かせた。CTB杉道世(西中)も俊足をとばし、突破力を発揮。キックも巧に決め、主導権を譲らなかった。
 「花園で勝てるチーム」を念頭に、夏は大分県湯布院に5日間の合宿に参加。舞鶴、佐賀工、熊本工、広島工らと連日泥まみれに猛練習。攻守に均整が取れ、この数年では最高のチームに仕上がった。特に、走る、繋ぐの魂は皆に浸透している。昨年の花園経験者が半分在籍している事もあり、アタックの強さと精度を高めると非常に楽しみ。3
勝も決して夢ではない。

中馬龍聖選手に期待 泉ヶ丘高校サッカー

 泉ヶ丘サッカーの低迷が続いている。かつては四強を脅かし、八強にも進出することが多かったが、最近は県大会で初戦敗退が多い。今季はプレーの精度を高め、県リーグの2部から1部へ昇格を狙う。そのためにもイレブンの練習には意気込みが感じられる。

 

 技術的にもまずまずの選手が多く、特に前線に名手が並んでいる。決定力にやや乏しい場面もあるが、攻撃がうまく繋がれば非常に楽しみなチームで、県総体後からの新チームは着々と進化している。

 

 「救世主」と大きな期待を背負っているのが、FWの要、中馬龍聖選手。附属中では部活がなく、市内のセレソンクラブでプレー。3年生の時は主将を任され、チームを引導した。泉ヶ丘に入ってもそのスピードは周囲を驚かせ、攻撃の軸として即戦力。密集地を、ボールを維持して抜ける、俊足の突破力は都城地区でも有名だ。16歳以下の国体選手にも市内からは彼からしか選ばれなかったが、日章学園などの選手らと九州国体2戦の戦力に加わった。

 

 その後右ヒザのキズで休んでいたが、今は徐々に回復に向かっている。夕方暗くなる頃から始まる、短時間の練習は進学校の悩みでもあるが、内容は充実している。同市の旧四町には泉ヶ丘ファンやOBは少なくないが、1月都城開催の県新人戦では久々に一矢報いたいところで、中馬選手らの活躍次第では「泉旋風」も期待されている。

来年は飛躍の年に 日章学園野球部

 日章学園野球は、今年も栄冠なく終了した。夏は初戦敗退、リベンジの秋は準々決勝敗。卒業生やOB、父兄らは「来年こそ」との声が聞こえている。期待を背負うのは、田上京志郎投手(福岡)。180㌢の右腕は細身で、オフの目標は体重を15㌔増加させ、パワーをつけること。バネはあっても細すぎてはボールに威圧感が無く、寮では寝る前に四度目の食事をするという。身長があるので、非常に楽しみではあるが、重い速球を投げられるようになるのが課題の一つか。

 

 女房役で主将の廣島翔捕手(清武)は、いろいろ注文をつけているが、投捕手はこのオフは厳しい練習を積み重ねている。投捕手が軸としてがっちりしない事にはチームは強くならない。廣島捕手は夏まで代打が多かったが、練習試合では清武球場の左中間最深部に打ち込んでから4番打者らしくなった。そして長打一本は計算できるまでに成長してきた。人柄も良く、校内でも人気者になっている。

 

 しかし、畑尾大輔監督(日体大)は、「時には鬼のようにチームを引っ張ってほしい」と、期待は大きい。

11月15日発行旬刊宮崎スポーツ

鵬翔が日章を制す 全国高校サッカー選手権決勝

  全国高校サッカー選手権の決勝戦は、11月6日に木花サッカー場で行われ、鵬翔が2対1で日章学園に逆転勝ちし、4年ぶり13度目の優勝を果たした。年末で開催される東京での大舞台へ再び出場する。

 

 当日は気温25度まで上がった会場は、両校生全員約2000人。両面スタンドでは父兄とOBで1000人、東西のゴール付近には1000人と計4000人の大観衆が集い、またテレビ観戦した者も多く、本県でのサッカー人気を証明した一日でもあった。

 

 主審の笛が鳴ると、緊張感が漂い全員が1個のボールを追った。自信を持っている日章学園は序盤から鵬翔陣営に追い込み、二度チャンスがあったが、不発。それに負けじと、鵬翔も食い下がるが決定的なシーンはなかった。

 

 試合が動いたのは前半12分ごろ。鵬翔ゴール前でボールが乱れ、流れてきたところを、去年もエースだったFW岩切拳心(附属中)が素早くゴールに蹴った。この時の大歓声は日向灘にも届くほど大きかった。その後も日章学園は優勢に試合を運び、6対4くらいの流れだったが、ゴールを奪うことはできず前半が終了した。

 

 後半の鵬翔はカウンター攻撃も試みるなど作戦を変えてきたが、好機は見えなかった。後半15分に「あっ」と思えぬミスもあり、鵬翔はCKでMF甲斐斗真(日向)が約四十㍍ある距離の一番遠い、上の角隅に直接決め1対1。まさにプロ級の精度で、その正確さに驚かされるばかりである。

 

 追い越せムードの鵬翔は守備陣が身体を張って相手の攻撃を何度も止めた。そして23分、相手ゴールエリアでミスをもらった鵬翔は、2年生FW宇津元伸弥(高城)がPKを左側に蹴り見事逆転に成功した。

 

 試合終了後、強い日差しが残るピッチに両校選手は集まった。会場にも満足感が漂った。そしてその中央で、鵬翔の甲斐選手と日章学園の吉田隆之介選手(都城)が顔を合わせると、涙を流しながら抱き合った。両選手は昨年から両チームの柱。負けず嫌いの気持ちは他の選手らよりも強い。この決戦のため、1年間雨の日も暑い日も歯を食いしなって練習に耐えてきた。勝利の女神は鵬翔を選んだが、この2人のやり取りには、少年ファンらにとっても大切な場面に映ったであろう。「敗軍の将は何も語らず」ということわざがある。敗れた日章学園の岩切主将は、試合終了後、しばらく言葉が出なかった。先取点を取り、チームを引率した。今年も東京の大舞台へ行くつもりであった。無念な結果となったが、高体連関係者、また少年ファンたちは決して「拳心」の名前は忘れないであろう。

 

 表彰式が終わり、周囲がやや静かになったところで、「拳心、卒業しても頑張れよ」と、何人かのファンに声を掛けられていた。攻守共に超高校級のプレーを披露した岩切選手は、ここで終わりではない。今後のサッカー人生も大きな期待が寄せられている。

延岡星雲が6年ぶり決勝へ 高校ラグビー花園予選

11月5日発行旬刊宮崎スポーツ

センバツ出場は困難か 高校野球鵬翔・高千穂高校

 大分県で開催された九州高校野球。鵬翔、高千穂の両校は、四強に進出できず、一般選考の選抜出場は絶望的となった。鵬翔は初戦、杵築(大分)相手に、立ち上がり2点を先取されたものの3回裏に清水敦也二塁手(東大宮)と甲斐治充遊撃手(住吉)が痛烈な二塁打で同点。その後も追加点で4対3の逆転勝利となった。2度目の選抜をかけ、準々では秀岳館(熊本)に挑んだ。

 

 開始早々に甲斐選手の巧打で1点。ナインは「いけるぞ」と意気込んだ。しかし2回に、それまで力投していた斉藤力(生目南)のボールが上ずり甘く入ったのに長打など浴び、4点を奪われた。ベンチは控えの川畑智廉投手(赤江)にスイッチ。内外角良く突いたものの、5回に2本塁打され、結局1対6で敗退。パワーの違いをまさに見せつけられた試合であった。

 

 秋の大会で頑張ったのは、斉藤―松山翔太(北中)の投捕。二人とも軟式出身。入学して半年で、120㌔代の直球とスライダー、チェンジアップをコーナーに巧妙に投げるのが特徴だ。松山のサインに首をひねることもなく、攻めの投球に徹した。予選でも日南学園と、大型投手のいる延岡学園と真っ向勝負し、勝ち上がった。ピンチの時は、主将の内田遥都三塁手(本庄)がマウンドに近づき、勇気をもらっていた。松山捕手は絶対逃げない配球を望んだ。強打者でも内角を要求し、左投手の長所を引き抜いた。5度目の九州大会が終わった鵬翔は、斉藤・松山の投捕を軸に来年夏の甲子園を目指す。

 

 高千穂は初の九州大会で県内のファンを驚かせた。2人の左投手は夏の訓練が実り、良く力投していた。れいめい高(鹿児島)に0対5と夢を絶たれたが、きびきびとしたプレーにスタンドを喜ばせた。熊本地震で被害にあった高千穂町のために貢献。県大会で準Vを果たすなど、町民を勇気づけた。この活躍には関係者も注目している。

伝統のレシーブは健在 都城商女子バレー

 高校バレー(旧春高)では都城商も良く健闘していた。伝統になったレシーブ力は見事で、要所ごとに良く守った。中でも小柄ながらチームを勇気づけていたのは、リベロ専門の柄本朱音選手(宮崎)と丸中恵梨香選手(姫城)の2人。両選手は、それぞれ持ち味があり、松元一太監督(高原町出身)は状況を見て交互に起用していた。攻撃だけでは勝てず、守りは一番重要なポジションだ。柄本選手は拾った後も俊敏な動きで、次への対応も抜群。大声でチームを勇気づける。

 

 丸中選手は155㌢の高さを良く利用。転んでも飛び込んでも必死にボールを救い上げる。両選手は、大型選手が多い中、自らのポジションを汗水流し最後まで頑張った。鹿児島や福岡遠征など厳しい試合も多かった。校内では激しい守りの練習の中、嵐のように来るボールを拾いまくった。大の仲良しのリベロには、今後も期待が寄せられる。

都城ゆかりの選手が指名 プロ野球ドラフト会議

 先日、東京で開かれたプロ野球ドラフト会議で、都城関係の二投手が使命された。中日に1位指名の柳裕也投手は、小松原中で1年間軟式、2年から地元の硬式シニアに入団。横浜高、明大と進んだ。180㌢の右腕は周囲から常に注目されていた。甲子園3度に大学でも3年生からエースで、大学選抜でも主将を務めた。オリックスに4位指名された山本由伸投手は、岡山県の硬式チームから都城高に入り甲子園を目指した。

 

 177㌢の右腕は、何度か150㌔の直球を投げたが、常時140㌔後半は投げていた。得意の変化球はツーシームとカットボール。プロでは、2年ほど精度等を高めたら今後が楽しみな選手だ。都城高を卒業した選手では、九人目のプロ誕生となり、地元では「プロの宝庫」とまで言われ、名門にとっても朗報だった。

 都城高が輩出したプロ野球選手は次のとおり。

▽与那城隆=巨人

▽井上祐二=南海

▽中島良浩=西武

▽田口竜二=南海

▽田中幸雄=日ハム

▽加世田美智久=西武

▽宮里太=専大・熊旅・太洋

▽福盛和男=横浜

 

10月25日発行旬刊宮崎スポーツ

13チームが熱戦展開 高校ラグビー花園予選

 高校ラグビー花園予選は、10月29日から開催。県内から13チームが参戦する。今年の単独校は10校だが、それぞれが強化に励んでおり、熱戦が予想される。

 

 第1シードの高鍋は6連覇が目標。走ってつなぐ、展開的なラグビーで、新人・総体と大差で日向などを破り、今大会に向け自信を付けてきた。国体でも活躍したCTBの染山昌平選手(西中)はカンも鋭く、時々SOにも入り見事なステップワークを見せる。杉道世選手(同)も三拍子そろった選手だ。また、HO木之下洸亮選手(同)のフック力は抜群。FW島田大資選手(沖水)もケガから回復し前線に復帰している。

 

 日向は1、2年生が多く去年よりも力不足か。FB平坂怜麿選手(富島)は、俊足・蹴る・当たるの三拍子そろった名選手。プロップで100㌕の矢野裕康選手(同)は体力を生かした突破が魅力。SH前田尚哉選手(同)も俊足で攻めのステップをする。

 

 延岡星雲は攻守ともにまとまりをみせている。高橋太一主将(岡富)がリーダーとして主軸。田中大介選手(北浦)、田口翔大選手(東海)の巨漢選手にも突破力が増してきた。花園経験校の延岡工も上位に安定してきた。しかし、この三校との差は否めない。銀島青久選手(恒富)はFBで強烈なアタックが脅威的。動きも素早く、心強い。SOの河内海斗(東海)は堅実な守りでミスが少ない。

 

 どの試合も先取点が要となる。4校シードは県北勢だが、佐土原、宮崎工に期待したい。都城・都城工も1年生が多いが、初戦突破でファンを喜ばせてほしい。決勝戦は11月13日午後1時半から県ラグビー場で開催される。

宮崎農サッカーが好調 県予選で2勝、ファン歓喜

 高校サッカー県予選で、宮崎農が二勝しファンを喜ばせている。初戦は小林相手に6対1、次は日南振徳に3対1と比較的攻められずに勝ち上がってきた。去年は1勝、5月の総体も1勝、今年は選手権に充実感も漂っている。

 

 3年生を軸に縦の線がしっかりしているのが特徴か。攻守の要である加藤享嗣選手(大塚)が主将としてチームを引導。中盤のゲームメーカー伊豆元啓介選手(赤江)が攻撃の柱。去年からGKの中村和真選手(田野)がぐんと成長している。動きも俊敏でカンも冴えてきた。

 

 同校は市内に強豪校が多いため、県リーグに入っていないが、10校からなる地域リーグでは3位と善戦。父兄達は、「来年こそ県リーグ」と、今年の2勝に笑顔を見せながらも、甲斐英二監督(58)は「もっと速攻を身に付け、守りから攻める時のスピードを速くしたい」と、目標を話した。

小川投手(都城東)が好投中

 都城東の小川真弥投手(清武)が、来年に向かって積極的に練習に励んでいる。163㌢の小柄な左腕は、中学時代は外野と救援投手として県大会に出場。高校に入ってからは「投手一本」と取り組んできた。夏は、1、2回は勝ち試合で投げ、次の日南学園戦は先発6回2点で降板。大差で敗れたが、秋は準々で高千穂に1対5で涙。完投はしたものの、反省する配球は多くあった。

 

 彼を元気づけたのは、160㌢と小柄な日南学園の森山投手。120㌔代の直球でも制球が良く、春夏の甲子園でも力投した。「俺もやればできる」と練習に励み、120㌔中盤の直球にカーブ、スライダー、チェンジアップは、秋の大会後も着々と進化し、鹿児島実との試合でも5回まで自責点0。同投手はグランド内外でも非常に前向きだ。来年は小川投手の巧投で都城東は上位進出を目指す。

10月15日発行旬刊宮崎スポーツ

全日本高校バレー(旧春高)開幕

 全日本高校バレー(旧春高)の宮崎大会は、十月二十九日から宮崎市内で開催される。11月1日と2日は休養日で、3日に男女ともに県武道館で決勝戦が行われる。

 

 注目される男子は、日向学院、都城工、宮崎工、小林西の強豪校に、日南振徳が割って入る「五強」状態。どの高校も実力校で、その様相はまさに戦国時代だ。昨年の同大会は延岡工が35年ぶりの栄冠を手にした。新人戦は都城工が優勝し、宮崎工が続いている。九州総合と総体は4月、6選手が転校した都城工が戦力ダウンで日向学院相手に涙をのんだ。

 

 190㌢が2人いる日南振徳は準々で宮崎工と対戦しそうで、万が一、日南振徳が勝てば頂点まで行くのも十分予想される。

 

 「覇権奪回」と、闘志を燃やしているのは、都城工の久保裕太選手(姫城)。183㌢で最高到着点240㌢のサウスポーはアタック決定率県1、2位。県中学選抜でも活躍し、名門に進学。7年前に同校が全国制覇した時のライトエース長友選手(FC東京)に憧れていたのと、「春高に行きたい」という2つの夢があったからだ。しかし、6選手の同僚が抜けた後も、部員をリードしてきた。夏休みの遠征でも六人のことを忘れることなく戦力アップに汗を流してきた。準決と決勝はどこが上がってきても厳しい戦いになるとは充分覚悟している久保選手。「必ず優勝してみせます」と目を輝かせている。

栃木県に惜敗 岩手国体県少年ラグビー

  岩手国体に出場したラグビー少年は、初戦で栃木に敗れた。BKが強く粘りのあるプレーで九州を突破した本県代表は、八強入りをかけ試合に臨んだが、立ち上がりの一瞬の隙をつかれて先制された。しかし延岡星雲の高橋太一選手がSOで走りトライし接戦となった。

 

 途中落雷で試合中断もあり、苦しい中一丸となって初戦突破を目指したが、BKディフェンスラインをやや崩されてしまった。結果的には19対26で試合は終了した。「本県の得点源」と、大きな期待はあった。FWも良く踏ん張り、前半12対7とリードした。

 

 後半、ライン際に良いところがなく、またアタックも少なかった本県は逆転された。しかし高鍋の染山昌平選手が突然抜け出し、50㍍を独走しトライ。その後も栃木の俊足を阻止するなど、意地を見せる展開もあった。

 

 八位入賞できず10点止まりとなった。少年サッカーやバレーは九州四枠に対し、ラグビーは二枠。厳しい本国体であるが、2年ぶりの本県代表は攻守ともにまとまっていたと思う。

スカウトマンも注目の逸材 都城高の山本由伸投手

 プロ野球ドラフト会議は、10月20日東京都内で開かれる。これに伴い、本県高校球界の速球派投手である都城高の山本由伸投手が、9月末日までに、県高野連を通じて、日本高野連(大阪)に、プロ野球「志願」を届けた。同時に退部が決定し、ドラフト会議を待つだけの状態となり、ファンにとっても待ち遠しい数日となった。

 

 山本投手は、岡山県出身で中学では硬式のクラブチームで内野と投手でプレー。都城高に入っては、夏には即三塁手兼投手として活躍。三塁からの送球は半端ではなく、地肩の強さに周囲は驚いていた。

 

 秋には背番号1を付けて久々の四強入りを果たした。次の春の大会では準優勝の立役者になった。一時秋から140㌔を出し、県内のファンはますます注目するようになった。

 

 そしてこの1年は常に上位にチームを導くなど、夏には甲子園も期待されていたが、延岡学園には勝利したものの、3回戦宮崎商業に0対2で惜しくも敗れた。140㌔後半の直球のキレのあるスライダーはプロ全球団から注目を受けた、まさに「逸材」だ。同投手は九州大会や甲子園で投げた経験はないので、上位指名は厳しいが、関係者の間では「四、五位指名」との声が多い。

 

 投手陣で右が少ない、そして若返りを目指す中日や楽天が異常なぐらい熱心。どこに入団しても、2、3年は2軍で修行する事は必至ではあるが、直球を150㌔にして、変化球も2、3身につけたら、楽しみな選手だ。本人は「どこでも行きたい」と考えており、今は毎日下級生の中に入って練習を重ねている。

 

 低迷が続いている名門にとって、そして都城市民に勇気を与えられる日は来るか、山本投手の周囲は期待を寄せている。177㌢、70㌕。右投右打。

 

9月25日発行旬刊宮崎スポーツ

連続優勝に向け邁進 延岡学園女子バレー

 来月、宮崎で開催される高校バレー選手権(旧春高)予選で、延岡学園女子が連続優勝に向け急接近している。

 チームづくりの出遅れがあった新人戦と総体では四位と不本意な成績であったが、この夏から戦力に厚みが増し始め、着々と進化してきた。県中学選抜選手も多く、先発選手の平均身長も170㌢と高さも良い。北九州や鹿児島県勢と夏休み長期の合宿を行い、各自の能力は高まり、「打倒日大・都商」を目標に全員が闘志を燃やしている。

 

 チームを引っ張るのは178㌢の末永理沙主将(高原)。司令塔の役目も十分。同じ高さの安藤涼夏(岡富)もセッターでミドルブロッカー。ネット前の仁王立ちの威圧感は半端ではない。セッター浮島明日香(延岡)は1年生ながらもリズム感は鋭い。入学して急激に成長している。

 

 攻撃陣もレフトに夏田麻衣(旭)、田中葵子(大塚)の2年生が良く動く。ライトも図師円香(野尻)とセッター役もする岩崎真実(東海)にも目が離せない。垂直跳びならチーム一の永田美寿稀(門川)、伊藤佳美(南中)も必死に練習に取り組んでいる。

 

 数ヵ月前はレシーブカットの失敗も重なり攻撃に移る時にうまく整わなかった場面も多かった。しかし、練習の半分をレシーブに費やし、守りも十分整備された。スパイカーの高さは県一で、日ごろの力を発揮すれば「連覇」の可能性も見えてくる。今季不振の成績を一気に振り払う勢いを持っている。

虎視眈々と全国出場狙う 小林西男子バレー

 小林西男子も虎視眈々と全国大会出場に向け日々練習に励んでいる。先発選手は平均身長178㌢と高くはないが、主将でセッターの黒田浩嗣(広瀬)が司令塔とチームをまとめている。そのトス回しはめまぐるしく、スパイカーは左右に動き打ちまくる。センターでミドルブロッカー一八六㌢の金里誠悟(高原)と185㌢の黒木和博(都農)の2枚センターは県内でもトップレベル。金里については入学してバレーを始め、地元のファンの期待も大きい。

 

 攻撃陣の宮原洸希(五十市)のケガの回復が待たれる。1年生には県さわやか杯に選ばれた本田暁司郎(三股)、黒木裕太(宮崎西)も加わり、層が厚くなってきた。新人戦は都城工業に準決勝で苦敗したが、3位決定戦で延岡工に勝ち自信をつけたように見えたが、総体では準々決勝で日向学院相手に敗退。レシーブカットがうまくいかず、差を付けられた。

 

 「春高へ」の願いを胸に、夏休みは長崎・福岡・大分県などの優秀校を試合を重ね、チーム力はかなりアップしてきた。部員29人という大所帯で練習を行う専用の体育館は夜遅くまで熱気で包まれている。

苦境に断たされる古豪 延岡工男子バレー

 高校バレー界の強豪校で、全国大会3位にもなった延岡工のコートにピンチのサインが点燈してきた。今春の入部者は4人で2人は未経験者。全員で17人はいるものの、春高予選で3年生が抜けると、残りは10人ほど。新人戦では非常に厳しい状況になることは否めない。そして現在、延岡と門川市内で男子バレーがあるのは4校。その中から同校に入学する生徒は何人になるか。またバレー部に入ってくるのかも心配。休部する可能性があることさえ否めない。

 

 今季の成績は新人戦では、伝統校の底力で四位に残ったものの、総体では準々で都城農に苦敗した。「まさか」の敗退だったが、選手たちは夏休みに課題である速攻に磨きをかけてきた。

 

 179㌢のエース山口尚哉(北方)と主将でライトの桐本拓人(高千穂)が左右から打ち分ける。入学して始めた山本嵩之(三ヶ所)と本田魁大(南中)も踏ん張りながらもチームについていく。2年の甲斐亮太(南中)がぐんと伸びてきてはいる。全体的に一つ崩れてしまうと連取される悪癖もあり、不安定な状況だ。

 

 3年生にとって最後の大会は残りわずか。早い攻めと強力なパワーで昭和五十年代は都城工と数々の名勝負を演じ、実業団選手も多く排出した名門校。県内の関係者は「頑張れ名門」との声が相次いでいる。

9月15日発行旬刊宮崎スポーツ

県高校バレー界に異変 6選手が突然転校、関係者戸惑い

 今春高体連に異変が起こった。都城工バレー部員六選手が転校試験を受け、日南振徳高に移り、全国春高大会を目指すことになったのだ。194㌢の平田康隆選手(木脇)、190㌢の岩本晃樹選手(富島)の2年生と他3年選手含む4人で、いずれも名門の主力選手だった。

 

 選手らは「鍋倉雄次郎監督の異動で」と、転校手続きを済ませ新しい学校に通うようになった。都城工や県教委は驚きを隠せない様子で手続きは済ませたものの、かつてない出来事にファンもびっくりしている。6選手には6ヵ月間の公式戦出場の禁止も出たが、今月末でその制裁も解け、10月の全国選手権予選に出場して優勝を目指す。

 

 名セッターに高さのあるスパイカーの選手らは、今は目標に向かってのびのびと練習に取り組んでいる。6人は皆、先発出場をする予定だ。また、新人戦は都城工選手として決勝まで躍進。今度の大会もそのままの力を発揮すれば優勝も夢ではなく、初の大舞台出場権を県南に持って来られるのも可能。

 

 13年いた都城工から異動した鍋倉監督は七年前、春高大会で全国制覇し、注目を集めている指導者。異動に伴い、自らが呼び育ててきた選手たちを最後まで手放す訳にもいかなかったのだろう。

目指すは「センバツ出場」 秋季高校野球が開幕

 センバツ出場権をかける秋の高校野球は、今月17日から10月9日まで開催される。1、2回戦は西階、久峰、ひむかの3球場で。3回戦からは、ひむか球場。準決勝は8日で決勝はその翌日。上位2校が10月22日から6日間、大分県で開催される九州大会に出場する。

 

 シード校は先日の新人ブロック大会で勝ち残った8校が抽選で位置づけされたが、新チームになって初の県大会とのこともあり、有力校は見当たらない。シード校の中からは、県央の日向学院と宮崎日大の投手力が良くV争いになるか。

 

 日向学院の小倉龍成選手、山下稜介選手の投捕は附属中時代からの仲。息もぴったりだ。小倉選手は常時140㌔近い速球を投げ、キレのあるスライダーも良し。宮崎日大の木幡倫太郎選手(高城)と一年生の伊藤光眸選手(広島)の大型右腕が力を出し切ると楽しみ。

 

 延岡学園の藤谷勇介選手(山口)も大型右腕投手として注目されている。シードである高千穂の馬原希琉選手(高千穂)も左の技巧派で緩急をつけ投げる。夏も力投していた。シードではないがウルスラ学園も請関史也選手(土々呂)が攻守ともにリーダー役。好チームだ。

 

 県南では日南学園は上野椋太選手(大阪)芳賀憲伸選手(大分)らが甲子園経験者で、投打の軸。一方、都城地区は勝ち上がる話題に欠けているのが実情。都城農の大型左腕新地謙一朗選手(妻ヶ丘)は夏、鵬翔戦で痛打を浴びて以降、走り込み投げ込みを徹底し、成長の兆しを見せている。秋の戦いは投手力がカギを握っているのは間違いない。

サッカー全国出場夢に各校練習励む

 来月の全国高校サッカー予選を前に、どの高校も夕方まで練習に励んでいる。佐土原と日南振徳は県の1・2部リーグに入れず、地域リーグで力をつけ本リーグ昇格へ挑む。地域リーグは、プリンスと県リーグ22校以外の学校で、近隣地区で結成し戦う。

 

 上位2校は2部リーグの下位2校に挑戦権が与えられ、勝てば昇格できる。今年の佐土原は善戦してきた。広瀬中出身2年生で双子兄弟の牛谷歩夢・拓夢選手は校内でも人気者。FWでパス廻しが上手で周囲によくつなぐ。DFの松田瑛至選手(久峰)と河野凛太郎選手(本庄)らも守りきるようになり、2年生の真方睦月選手(東大宮)もFWの主力として成長を見せている。50人の部員らと共に練習も豊富に行っており、初戦突破が目標だ。

 

 日南振徳高も目標は同じ。林航平選手(吾田)の突破力や大型の田村龍之介選手(同)、GKの山村拳志郎(油津)らにも夏の交流戦が活きてきはじめた。堅い守りから攻撃への切り替えも素早くなり、2部校にも負けない力をつけてきている。残り3週間、最後の調整は順調の様相だ。

9月5日発行旬刊宮崎スポーツ

強豪相手に熱戦 九州国体少年(高校)ラグビー

  九州国体の少年(高校)ラグビーは、8月21日まで木花のラグビー場で開催され、本県は初戦沖縄を破った。舞鶴を中心とする大分にも21対21と善戦した。抽選の結果、本国体出場権を得た。高鍋、日向、星雲の選手ら23人は、2年ぶりの出場権を目標としてきたが、高鍋の中軸数人が故障で欠場するなど苦戦を強いられてきた。

 

 しかし、大分戦では走るラグビーが展開され、追いついて追われる名勝負を見せた。FWの平均体重は77㌕と小柄ながらも、主将を務めた星雲の高橋太一選手(岡富)らが司令塔として十分な判断力を見せ、試合は進んだ。部員数人の泉ヶ丘の福島颯一郎(附属中)も活躍し、多くの父兄やファンは沸いた。

 

 全体的にはFWがやや弱いが、守りは強烈。BKのタックルは日頃の練習の成果が出ていた。今年が最後と言われる日向の丸田光二監督(40)は終始笑顔を出し、戦いの、場を10月の岩手国体に移すことになった。今月20日から木花で選手達は最後の調整に入り上位進出を目指す。中でも実力と人気で注目されているのは、日向の平坂海人選手(富島)だ。兄である怜麿選手(帝京大1年)と、「平坂兄弟」でラグビー界の人気者であった。兄弟で花園出場が幼少からの夢であったが、それは実現しなかった。国体と花園予選では「兄の分まで」と闘志を見せている。50㍍6秒の俊足は体力もあり、何しろステップワークが巧いBK。九州でも屈指の選手で、ボールを握ると話さない。そしてチームでも全宮崎チームでも信望も厚く、練習後は笑顔で話し合う。校内の成績も上位で、常に一般生徒の人気者となっている。低迷中のラグビー界に明るい話題となっている名選手のひとり。

都城高専、秋の高校野球は欠場

 秋の高校野球に、都城高専が欠場する事になり、部員と父兄らがガッカリしている。10日後になった県予選に前期末の試験が1週間、その前の1週間も部活の自粛とされているため。学校側も「校内規則」とあって、校内の行事に従わなければならなくなった。

 

 同校のこの数年の活躍は、以前大敗していた頃と違い、非常に善戦しており、ファンを驚かせている。夏はシード校の聖心ウルスラに1対3と初戦突破はならなかったものの、粘り強い試合を見せた。代田智教選手(飫肥)の右腕は地味ながらもコースを分けて力投。味方打線も一番勝山浩太選手(末吉)が2本の二塁打含む5安打を記録した。シード相手に互角の戦いを見せ、スタンドを沸かせた。

 

 前月の新人ブロック大会も都城農に2対4で涙。しかし夏に続く無失策で、日ごろから基本にしている「守りの野球」は、着々と前進している。二塁の川越秀平選手(鹿屋東)は夏から残り、大型で守りの要でもある。遊撃は新たに1年の河野蓮選手が小柄ながらも必死に打球を追う。

 

 エラーから塁を埋められ、ピンチが続いた以前とは異なり、2遊間はノックや打撃練習時は積極的に守備練習に熱を入れる。派手さはないが、堅実な守りは大会でも証明されている。チームは、試験後は早々とオフに入るが、近隣の学校と練習試合をして冬は徹底的に下半身を鍛え、「守備」のチーム完成を目指す。来年は「悲願の白星」が目標だ。

8月25日発行旬刊宮崎スポーツ

都大路出場「黄信号」 小林高校男子駅伝部

 全国高校総体に出場した「駅伝小林」の男子二選手が、五〇〇〇㍍で予選落選。都大路へ向かって「黄信号」が点燈した。

 二年生の田中康靖選手(飫肥)は南九州大会より八秒遅い十四分四四秒三六。猛暑は皆同じ条件だが、決勝進出ができず、本人もがっかりであった。

 三年の吉村晃世選手(人吉)も、十四分九秒二四で落ちたものの真夏の記録ではいい方で、むしろ他の選手が強すぎたともいえる。

 二人は全国駅伝では非常に期待されている。昭和五十三年以来、優勝を目標にしていて、帰省後も大分遠征で強豪校と合同練習を行った。

 去年は同校最高記録二時間四分十五秒の五位。全国のファンを歓喜させた。

 田中選手は一年生ながら最終区を任され区間五位の好走。新エースと言われていた。吉村も四区を走り、長丁場を良く繋いだ。

 全国の選手の水準は年々高くなり、五〇〇〇㍍を十四分前後で走る選手が多くなっている。

 小林が頂点を脅かすには、十四分二十秒を切る選手が四人は欲しいところ。そして一区一万㍍も上位五、六番で繋ぐ選手が現れないことには苦しい。

 この数年上位に残り、結果を出しているせいか、小林市民や卒業生などの期待は大きくふくらんでいる。

 今から涼しくなり練習も、これまで以上に強化されそうで、田中選手と吉村選手の両輪が他の選手をひっぱって頑張ることが何よりで、駅伝小林の夢は広がる。

不振に終わった県北野球 大半が初戦敗退、ファン落胆

 夏の高校野球で、延岡市民はショックを受けた。三年前、甲子園準決勝の延岡学園は、初戦で都城に三対七で負け、延岡は初日に小林秀峰に〇対四、延岡商も日南学園に〇対三、延岡星雲も宮崎商に三対六、延岡工も大敗。頼みは第七シードの聖心ウルスラだった。 

 二回戦は都城高専。三対一で柳田雄大選手(東海)の右腕が唸った。

 しかし、次の大宮戦では前半三対〇とリードしながらも、七、八回に柳田選手が痛打を浴び、八回の適時失策で四対五と涙をのんだ。

 八強に延岡市内のチームが残れなかったのは非常に珍しい。ウルスラは、昨年は準決勝まで、その前の二年は続けて決勝まで躍進し、今年は期待も大きかった。

 主将の是則大貴選手(美々津)、佐藤碩希選手(高千穂)、二年の請関史也選手(土々呂)の中心打線は活発だったが、大宮の三投手の継投策に要所を止められた。

 同学園は男女共学になって野球部を創部。四年目の平成十七年に甲子園へコマを進めた。

 練習場も県一と言われる設備が整っており、部員も毎年二十人が入部する。OBには巨人の中継ぎで好投している田原誠次選手(二七)らがいて、市民の声援は続いている。

 

天理大に進学が決定 都城商柔道の蓑田顕汰選手

 都城商柔道の蓑田顕汰選手が、天理大へ進むことになった。本県の英雄、井上康生選手(現日本男子監督)に強くあこがれ、柔道着を着たのは小学四年生のとき。

 周囲より体格が大きく、次々と成長。五、六年政治には実家の都城から遠い延岡の塾に週三日通った。

 中学は都城で活発に行っている柔道場がないため、専門教諭のいる綾中学校に入学した。

 丸山隆史監督(都商OB)宅に下宿し朝から夜まで柔道を学んだ。もちろん県内で頂点に着くのが夢で目標であったが、どの大会も最重量級三位に終わった。

 都城商でも、その夢をみながら攻守に磨きをつけ、県大会に挑んだものの、個人・団体とも準決で敗退した。

 特に延岡学園の斉藤・羽田野選手の力量はあつく重かった。大舞台の出場も阻まれ、厳しい高校生活ではあった。

 「努力すればまだ伸びる」と周囲からの奨励もあり、天理大を希望した。同校のOBには、筑波、日体、東海の大学へ進学しているが、天理大は初。

 一学年二十人と軽量級から重量級まで入ってくるが、試練の歳月は待っている。七篠監督は「宮崎魂を」と期待を寄せている。一八〇㌢、一二五㌕、得意技は払い腰。

 

8月15日発行旬刊宮崎スポーツ

宮崎工業が総合14位 全国高校総体陸上大会

 全国高校総体の陸上大会は、七月二十八日から六日間、岡山県で開催された。宮崎工が総合成績十四位で終了し、三年後の南九州全国総体へ夢を繋いだ。県総体は四十連覇中で六月の南九州総体でも一位通過。今回は男女二十二選手を大舞台へ送った。特に男子の四百㍍リレーは注目を集めてのレースであった。メンバーは中学時代、全国標準記録をつくった選手はなく、入学して着々と地力をつけてきた選手たち。そして全国から選手を集める私立とは違い、県内から来た選手がメイン。特にチームワークがすばらしく、朝夕の練習に必死に耐えてきた。

 

 二日目までに準決進出が決まっていたが、三日目に県新と県高校新になる四十秒〇九で決勝進出を決定させた。一走から水久保漱至(大淀)、二年生の和藤一真(東海)、野村勇輝(生目南)、木下裕貴(本郷)は果敢に攻撃的な走りを見せ、スタンドをわかせた。「記録より栄光を」と期待された決勝レースは四日目にあり、レースごとに短縮されてきた記録ではあったが、当日は四選手に堅さも見え始め本来の走りではなかった。

 

 一走の水久保は一位通過に見えたが、バトンパスがうまくいかず、京都の洛南高に〇秒二〇で負け四〇秒三〇で二位ゴール。悔しい表情を選手らは隠せなかった。しかし、選手たちにはまだ全国高校新記録の望みは残されており、十月に神奈川県で行われる全国リレー選手権出場の標準記録を突破しているため、社会人、大学選手と戦うことになっている。四百㍍リレーでは三十一年ぶり三位以内は県内の選手たちに大きな勇気を与えた。

 

 部員をまとめたエース格の水久保は、四月の県ジュニア百㍍で十秒五一の記録を出し、上位入賞も期待されたが、同種目は準決で敗退。しかし二百㍍では二十一秒二二で県高校新を十八年ぶりに更新し五位入賞した。一年前に父を亡くしながらも毎日走りまくった。亡き父へ「頑張った」と良い報告もできたのではないだろうか。

都城高サッカーの不調続く

 都城高サッカーの不調が続いている。強化を始めて九年目。未だ県の頂点が見えない。それどころか、本年度は県高校リーグの二部でも勝ち星が少なく九位。全体でも二十位以内でBクラスと低迷している。何とか打開策を練っているが、夏休みは午前中補修があり、午後は四、五時間を費やしての練習。市外に出ての練習試合も控え、校内で基本をしっかり繰り返す。

 

 課題はディフェンスの強化。これまで大量失点をする場面が多く、最小限に食い止めることが重要。そして少ない好機は必ず活かすことが大切。FW陣の強化も狙いだ。昨年の選手権予選では準決勝に進出したものの、日章学園相手に〇対三で苦敗。ある程度の自信はつけたが、新人戦と総体では初戦で涙をのんだ。

 

 チームは市内と西諸地区の選手が多い。同部で寮生活をしているのは、延岡出身の今村雄大・雄平選手の双子兄弟だけ。県北ジュニアチームの強豪フォルトゥナで活躍し、同校へ入学した。兄弟ともに「必ず巻き返す」と意気込んでいる。

8月5日発行旬刊宮崎スポーツ

旭化成から五輪に5人出場 柔道3人陸上2人

 本県が誇る旭化成から、リオ五輪に柔道三人、陸上に二人の計五人が日の丸を背負って出場する。伝統の柔道は、かつて坂口征二選手(七一)が全日本の頂点に立ち、上村春樹選手(六五)が二度全日本を獲り、モントリオール五輪で無差別級にて金メダルを獲得し、県民に夢を届けた。その後も常に国内の第一線で活躍する選手は絶えず、中村三兄弟も五輪出場。今年の全日本も王子谷剛選手が、東海大三年時に続いて日本一になっている。リオ五輪出場の三選手はいずれもメダル候補だ。

 

 大野将平選手。七三㌔九。一七〇㌢と小柄ながらも内股と大外狩りで攻撃をかける。世界選手権で金を二度獲得し、二年近く負けなし。世田谷学園、天理大卒。二四歳。永瀬貴規選手。八一㌔級。大外狩りなど足技が巧みで寝技も身についてきた。昨年の世界選手権で優勝したのも自信となっている。金に最も近い選手で今春入社。長崎日大、筑波大卒。二二歳。羽賀龍之介選手。一〇〇㌔級。高校時代、金鷲旗大会で二十人抜きしてから、大きな期待を集めている選手。四年前、左肩を手術したが世界選手権を制した。切れ味のある内股は同社の選手であった父・善夫氏(五三)ゆずり。東海相模高、東海大卒。二五歳。

 

 陸上も旭化成の伝統で、ローマ五輪マラソンで広島庫夫選手(故人)が出場し、ラジオの前の県民を釘付けにした。宋兄弟選手(六三)、谷口浩美選手(五五)が二度ずつ、森下広一選手(五一)、川嶋伸次選手(四三)らが世界と戦った。トラックは大野龍二(三一)がアテネで一万㍍出場が最後、陸連のマラソン強化部長宋猛氏も現地でマラソン三代表について指導する。村山紘太(五〇〇〇、一万㍍)・兄謙太の「村山双子兄弟」は箱根で力を見せた。

 新人の昨年秋、一万㍍日本新記録達成。秋田明成高、城西大卒。二三歳。佐々木悟選手。マラソン。物静かな性格だが、粘り強さはピカ一。昨年の福岡国際では二時間八分台で走った。秋田工、大東文化大卒。三〇歳。

日南学園が甲子園に 準優勝の宮崎商業も健闘

 夏の高校野球宮崎大会決勝は、七月二十七日サンマリン球場で行われ、五対一で日南学園が宮崎商業に勝ち八度目の甲子園出場を決めた。二度目の春夏出場は県内初。春夏通算十三度目の甲子園出場となった。

 

 今大会は第一シードで五試合とも危なげない試合運びを見せた。一六二㌢、六八㌔の左投手森山弦暉投手(五十市)がほぼ投げ、勝利への原動力となった。最速一二五㌔と一〇〇㌔の変化球は、コースと低めを出し入れ、際どい術が光っていた。また打者の胸元を直球で攻めるなど、強気の投球も功を奏した。しかし、県大会で防御率〇点台でも全国の強豪校に通用するかは不安。三点はとられる覚悟は必要で、打線の奮起も重要。春は初戦、兵庫県明石商に二対三で負けている。七日が開幕。三季連続初戦敗退の本県代表の意地を見せてもらいたい。

 

 今年の特徴は、準々の四試合中三試合がコールド試合だったこと。準決も一試合。四校の中で四強シードは日南学園だけで、八強には延岡と都城の両市内チームが全く残らなかった。終盤まで盛り上げたのは大宮と宮崎商で四強に公立三校が残ったというのも大変珍しい。決勝で悔し涙を流した宮崎商の黒木一貴投手(広瀬)には大きな拍手が絶えなかった。六試合先発し、六百六十球を投じた。一八〇㌢の右腕。宮崎リトルシニア出身で時々一四〇㌔も投げる。ノーシードの古豪を引っ張った。

 

 主将の山村秀太選手(清武)が二塁から常に「頑張れ、落ち着け!」の声も続き、山崎俊太朗(本郷)、黒木琉聖(西中)らが打ちまくった。エースで左打ちの黒木一貴選手は準々と準決で連続ホームランも放ち、今後の活躍に目が離せない。

7月25日発行旬刊宮崎スポーツ

リオ五輪柔道で審判 郷土出身の大迫明伸氏

 来月のリオ五輪柔道大会で、郷土出身の柔道家大迫明伸氏(55)が、審判員として畳の上で旗をふることになった。同氏は、小林市野尻町出身で、紙屋小・中学時代から相撲や柔道に明け暮れていた。1年先輩には角界入りした琴黒湖(東京在住)がいて、大柄な2人はよく汗を流したもの。

 

 中学時代には80㌔以上あり、西諸の中学一になった柔道大会から大迫選手は周囲の期待を集めるようになった。当時、宮崎商業が強く、入学を勧められ、柔道一直線となった。藤井監督の指導を受け名選手となった。特に左からの背負い投げは鋭さがあり、天理大、旭化成と団体の正選手に君臨した。

 

 旭化成の黄金時代で、都城出身の前野秀秋先輩(天理大)など国内トップクラスが多々いた。しかし86㌔九の大迫は無差別級ではどうしても勝ちあがることができなかったようだ。しかし昭和62年好機が訪れた。ソウル五輪予選で86㌔級を制し堂々と日の丸をつけたのだ。ワンチャンスをモノにし、「本番に強い」と評価され、決勝進出こそ逃したものの、3位決定戦ではロシアの選手に一本勝ち。銅メダルに輝いた。日本中は沸きに沸いたソウル五輪でもあった。

 

 35歳で現役を引退し、一時は旭化成のコーチも務めたが3年前に退社し、リオでは日本人初の五輪審判員。宮崎市大塚の自宅には多くのトロフィーが飾られている。

球児達が激戦を展開 夏の高校野球前半戦

 高校野球前半戦は、雨天中止もあったが、数々の熱戦が行われた。初日の甲子園経験高同士の延岡工対小林西は、10対2の7回コールドで小林西が圧倒。

 

 かつて県北のファンを魅了した延岡工は、4回と7回に1点ずつ。小林西の西山佳希(日当山)と浜田純平(霧島)の投捕に沈黙した。

 

 小林西は3番友納翼(福岡)、入木泰成(高原)らの中軸が普段どおりの打撃を見せ、中盤で試合を決定的にした。

 

 宮崎商は14対2の6回コールドで泉ヶ丘に快勝。宮崎商は控えの右腕黒木一貴(広瀬)が重い直球を主体に投げ、打っては1番山村秀太主将(清武)が打線を引っ張り、黒木琉聖(宮崎西)と山崎俊太朗(本郷)が3塁打を放ち古豪らしさを見せた。

 

 センバツ出場から勝ち上がれない泉ヶ丘は、久木山慶樹(三股)、友重楓(同)らの中軸が終始投打に封じられた。

 

 高鍋農は6対2で小林。20年前、2年連続で四強に残った小林は、今は部員不足も手伝い、1年生も数人ベンチ入り。試合は両校とも互角の戦いをして安打数もほぼ同じ。後半打線がつながらなかった小林は失策4個も痛かった。松田優志外野手(小林)は故障もあり試合に出られずベンチから大声で盛り上げていた。

 

 都城西は日向に7対1。進学校同士で周囲の関心も高かった試合は、去年秋、九州大会へもう一歩だった都城西は、立ち上がりから元気が良かった。1番で主将の重久真弥(末吉)が守りを堅めて、0行進。6回以降毎回得点で逆転。原動力は、高橋誠(中郷)の右腕。低めに慎重に攻め緩急もつけての配球は見事で、20年前のV校を五安打完投勝ち。

 

 鵬翔は第4シードの貫録を見せ、都城農に14対3、8回コールド勝ち。鵬翔は三投手から18安打、クリーンアップは8安打7打点と手がつけられない打撃を見せ、4番石黒晃平(高岡)は逆方向にも快打、2塁打2本。丸山政己(本郷)、成岡星哉(住吉)も長打。2年の甲斐治充(同)も外野を越えた打球で3安打。センバツ一、九州大会3度出場はメンバーに自信を与えたようだ。

 

 都城東は2対1で小林西を振り切った。1、3回に1点ずつ上げた都城東は4投手が継投。2年の森亮太(高崎)が先発し、4回をピシャリ。早川雄樹(野尻)も2回を抑えて守備陣が4併殺で1点に抑えた。都城東は昨年に続いて2勝、3回戦の日南学園戦に向かってナインは表情を引き締め、球場を後にした。

7月15日発行旬刊宮崎スポーツ

本県勢の活躍に注目 全国高校総体

  全国高校総体は、7月27日から1週間、岡山県で開催される。県と南九州大会を突破した陸上競技は、8種目と10個人が出場する。3年後には南九州総体、10年後には宮崎国体を控え、本県勢の活躍は非常に注目された。本番で上位候補は少なく低調だが、優勝候補に宮崎工男子の400R、1600Rが挙げられている。

 

 鶴凌輔(三股)が6月の南九州大会で7㍍03を跳んで10番手位に入りそうか。100㍍と200㍍に出場する水久保漱至(大淀)に200㍍南九州一の木下裕貴(本郷)ら調整も上々。宮崎南男子1600R、小林男3000㍍、都城工800㍍も初の大舞台に期待は大きい。

 

 宮崎商女子は四代なる美(本郷)が7種目競技で県新の点数で南九州2位。4種目に自己新で本番へ挑む。同じく1600Rも出場。2年河野志歩(岡富)も目を輝かせている。400Hで期待がかかる。川野怜奈(延岡)も仲良く出場。同校からRを含むと12選手が出場。ほかに宮崎南男子1600R、泉ヶ丘、延岡、延岡商らの選手も大舞台へ出場する。

郷土出身選手も出場 社会人野球全国都市対抗戦

 社会人野球の全国都市対抗戦は7月15日に東京ドームで開幕。九州代表はホンダ熊本、JR九州、西部ガスで、それぞれ本県出身選手もプレーする。

 

 第2代表で、本戦で戦うJR九州の三番で、右翼手の佐土原高卒の岩切貴弘選手も張り切っている。187㌢、右投左打ちは高校通算本塁打38本の実績を持って同社に入った。3年目の今年は春先から好調で、本県で行われた九州地区予選では県内のファンから声をかけられていた。代表決定戦の三菱重工長崎戦では、6回サンマリンの右中間最深部にソロホームラン。7年連続19度目の出場を決定的にした。東京ドームで快打が続けば、プロへの道も開かれる。中・高校時代の球友達も盛んにメールを送るなど激励しているようだ。強打者の活躍には期待したい。

 

 ホンダの長池城麿は九州予選で4割3分7厘の首位打者。JR九州の吉田奈緒貴、西部ガスの長友宥樹の両投手も本県高校球界で力投した投手である。

解決すべき課題は「守備」 宮崎工男子バレー

 高校男子バレー界の名門である宮崎工が、日向学院、都城工の厚い壁に当たり、優勝から遠ざかってきている。全国春高、総体に何度もコマを進め、3位入賞も果たしてきた宮崎工には期待の声は今なお多い。今年の新人戦は都城工に決勝で、県総体では日向学院に準決勝で敗退している。この二強を崩さない限りは大舞台への道は開かれないが、課題ははっきりしている。まず基本的に守備をしっかりやり直すことだ。

 

 サーブレシーブから崩され、相手のスパイクの次のカバーもなく、連続失点が重なっていた。守りをしっかりして攻めのリズムをつくるパターンが不足しているのが、今の宮崎工の弱点である。

 

 チームの柱はセンターで県1、2位のブロックを見せる山下航平主将。本郷中時代全国大会を経験した185㌢のセンターはチームの信頼も厚い。アタッカーは2年生の渡辺湧斗(北郷)と金丸凌(吾田)で、2人とも180㌢。垂直跳び70㌢と申し分ない。

 

 問題はやや伸び悩んでいるセッターの小出水駿(三松)。トスの正確さが微妙で動きにも精彩がほしい。

 

 全体的に180㌢近い顔ぶれで、各自が能力を伸ばせば必ずVも見えてくる。以前のように夜おそくまでは練習はしていないが、3時間守りを主にした訓練を行っている。夏休みも遠征は控え、徹底的に基本を身に付ける。一夏後の名門の活躍に注目したい。

7月5日発行旬刊宮崎スポーツ

今年も熱い戦いが始まる 全国高校野球選手権宮崎大会

 夏の高校野球は、今月9日に開幕する。県営と清武の両球場で49校が夢の甲子園へ向け熱戦を展開する。

 

 シード校は4公式戦の成績の順で試合は序盤から好カードが組まれた。

 

 第一の日南学園は右の蓑尾陸(吾田)が成長し、左の森山弦暉(五十市)の両投手が好調で、打線も前田尚輝(東郷)ら上下位とも良く打って走る。初戦から延岡商・都城東・延岡工など強豪校が待っている。

 

 8シードの日向学院の上位打者と西都商の池上貴裕(都於郡)の速球に対し、何点取るか。高鍋・佐土原も戦力はアップしている。

 

 第二の富島パートは日章学園と初戦。吉田寛輝(上新田)の右腕は140㌔で注目され、市民は同校の栄冠を期待している。勝ちあがれば、聖心ウルスラと当たるが、ここが難関でもある。柳田雄大(東海)と高田海知(延岡)の投捕は大分県勢と効果的な練習試合で仕上がりも良い。伝統の堅守で優勝候補の一角でもある。

 

 第3の都城は平成11年以来の甲子園出場を目指す。プロ全球団が注目する山本由伸(岡山)は、時々150㌔の快速球を投げ、簡単には連打は厳しい。皮肉にも初戦延岡学園と当たる。左の馬場幹樹(大王谷)と大型右腕藤谷勇介(山口)が山本投手にどこまで投げ勝てるか。初戦でも最高の対戦カードと言っても良い。次の星雲も左の2投手が巧投すれば面白い。同パートに第六の都城工がいる。先日の横浜遠征で力をチェックし自信もつけている。

 

 左2本と右と3投手陣はピカ一。平松俊輔(清武)、布目巧己(宮崎)ら正選手は昨年の経験者ばかりの宮崎第一戦に勝って波に乗りたい。昨年の決勝戦の宮崎日大と宮崎学園は初戦に顔を合わせるが、上位に勝ち上がるには、今いち。

 

 第4の鵬翔はこの1年平均して上位進出してきた。田中佑樹(住吉)と丸山政己(本郷)の投捕は走り込みを増やしてスタミナ養成している。しかし油断禁物。準々では宮崎工、都城西、都城商など強豪校が待っている。久々の四強シードで周囲の期待は大きいが、どの試合も立ち上がりの守りをしっかりすることが重要か。

 

 昨年も1点差ゲームが上位戦でもあり、スタンドを大いにわかせた。第5シードの都城商、第2の聖心ウルスラが準決勝で涙。第8の宮崎学園と第2の宮崎日大が決勝に進出した。

6月25日発行旬刊宮崎スポーツ

宮崎工業の2人が活躍 南九州高校総体陸上大会

 南九州高校総体陸上大会は、木花の県陸上競技場で、今月16日から4日間開催された。熊本、鹿児島、沖縄と本県で、県予選各種目六位以内の選手が熱戦を展開した。今大会で六位以内の入賞者は、7月28日からの全国中国総体に出場できる。3年後に南九州全国総体、10年後には宮崎国体が本県で開催されるため、県体協や高体連など今回も着々と事業計画を行っている。

 

 人気の男女の短距離も郷土勢が活躍した。男子100㍍では、宮崎工の水久保漱至選手(大淀)と木下裕貴選手(本郷)が県大会では、1・2位のワンツーフィニッシュで注目されていた。2日目の午前中、2選手はレースの組は違って予選を突破、決勝で水久保選手は10秒78で優勝。木下選手は10秒87で4位に入り、全国総体に出場することになった。

 

 水久保選手は中学時代、全国大会で100㍍と200㍍に出場の経験を持ち、100㍍自己新は10秒51で、県新・大会新となり優勝した。400㍍リレーでも一走トップでバトンタッチした。

 

 木下選手も中学時代、全国大会200㍍3位の実績を持って名門へ入学した。常に水久保選手と競い合い、練習してきた。100㍍の自己新は10秒54で400㍍リレーではアンカーとして堂々とテープを切ってゴール。

 

 また、2人は今大会で200㍍でも活躍。木下選手は1位、水久保選手は3位に入賞。全国大会で決勝を目指す。宮崎工選手の上位進出に稲垣徳文監督(中京大)もどこか嬉しそうな表情であった。

女子は田代選手が好成績 今後の活躍に注目

 女子では、宮崎商の田代なる実選手(本郷)が良く走った。県大会は総合優勝10連覇の原動力になり、全国大会出場は大きな夢でもあった。中学時代、全国大会400㍍リレーに選ばれ3位に入り、高校でも自信を持って取り組んできた。

 

 100㍍12秒34は、県高校新には遠いが、今大会は優勝校の一角として臨んだ。166㌢のスライドは予選も軽くテープを切り、決勝では熊本北高の選手にわずかな差で負けたものの2位に入った。それも自己新の10秒32に「ホッ」とした表情。続く400㍍では2走で好走を見せ、2位に入った。

 

 彼女は女子7種目競技でも宮崎県と高校新を塗り替えるなど、全国からも注目を集めそうだ。黄金時代を迎える宮崎商女子は、校内で練習できないときは生目の杜で走る。ダッシュや100、200㍍など2時間以上。その結果を出している同校、全国岡山総体が楽しみである。

チーム方針は「守備第一」 都城高専野球部

 都城高専野球も、夏の1勝に向け着々とチーム力が上がってきた。4、5年生は県大会に出場できないが、新入生含む16選手は、夕方4時半から2時間、限定された時間に精一杯練習を行う。グラウンドを3周走ってキャッチボール。その後守備練習に時間をかける。武田篤郎監督(福島OB)のノックは鋭く速い。チームの基本方針は守りのミスを最小限に止めること。一つひとつの打球に食らいつくように選手らは守る。ナインの表情にも真剣さが伝わる。

 

 約半分以上の時間が経過したところで打撃練習に入る。攻守の要で主将の田中悠貴遊撃手(祝吉)が鋭い打球を左右に放つ。三番山中敏揮三塁手(国富・八代)が春から遠くへ飛ばすようになった。勝山浩大中堅手(曽於)も左打ちながら左翼方向へ打ち、最後の大会に意気込む。

 

 心配されるのは投手陣。エースの杉尾真吾投手(国光原)の故障で、同じ2年の代田智教(恒富)選手の右腕投手がマウンドを守る。大型捕手の持永侑輝選手(曽於)のブルペンでのミット音は日々大きく聞こえるようになった。2投手はコースをきちっと決め、スライダーにもキレが出ている。

 

 勉強や寮での生活など時間も厳しい高専だが、夏の悲願の勝利は、平成21年夏、都農に9対2で勝っている。昨年は都農に初戦1対8で8回コールドで涙をのんでいる。

6月15日発行旬刊宮崎スポーツ

左腕好投手が今年の特徴 延岡星雲の2投手も高レベル

 今年の高校野球は左の好投手が目立つ。延岡学園の馬場、日南学園の森山、都城工業の山本・花牟礼、宮崎第一の岡本などは緩急をつけ良く投げる。

 

 延岡星雲の二人も屈指の左腕で油断ならない。田野徳陸(東海)、津島海成(岡富)の両投手は、180㌢と申し分ない体格。田野選手は真上からコースを低めに直球を投げ、チェンジアップも修得。打たせて取る術は日増しに成長している。

 

 大型連休も練習試合で完投もスタミナも十分。球速は130㌔代だが、制球力があり、いくらか計算もできる。

 

 津島選手は横手から長い腕を生かして、右打者の内角に攻める。左右のカーブとツーシームは打者には脅威になってきた。また走者を出しての駆け引きもうまく、けん制球もうまい。内野ゴロを打たせて重殺する工夫も覚えた。

 

 二人は入学時からの仲良しで勉強も競いあっている。夕方補修終了後にグラウンドに出るのは五時。短時間ながら内容のある練習で、ブルペンよりは外野で走りまくる。下半身強化は冬だけではなく、日ごろの積み重ねだ。雨天時も舗装の道を走る。海の潮風が気持ちよいが、練習に対する情熱は校内でも人気だ。

 

 同校は旧延岡西高校時代、一度九州大会に出場している。その後輝かしい成績はないが、両左腕の好投で今年は期待を集めそうだ。抽選会は今月22日。

郷土出身選手が活躍 社会人野球都市対抗九州予選

 社会人野球の都市対抗九州予選は、県営と清武の両球場で行われた。その結果、第一代表にホンダ熊本、第二がJR九州、第三に西部ガスと決まり、本県の宮崎梅田学園は二連敗して初の本番出場とはならなかった。第一線の野球が観戦できるとあって、両球場ともファンが数多く集まった。大事な大会を本県で開催されたともあり、関係者は大喜び。郷土ファンにも勇気をくれた。

 

 本県出身選手も多く、ホンダ熊本には、日南学園と明治大でプレーし、入社4年目となる川嶋克弥遊撃手が5番打者でVに貢献。また、延岡学園と九州産大で活躍した長池城磨右翼手は今春入社し、夢の都市対抗出場を実現した。

 

 JR九州では、宮崎商出身の吉田奈緒貴投手が五年目になる。福岡予選では登板したが、宮崎では投げなかった。佐土原高出身の岩切貴弘右翼手は三年目で左打ちの五番打者。本塁打も打って郷土関係者を歓喜させた。

 

 またJR九州の主力打者で活躍している藤島琢哉選手は指名打者でベテランぶり発揮。延岡工・九州東海大を経て、11年目。苅田ビクトリーは早く敗れたが、小園雄也遊撃手は延岡学園出身の10年目。本塁打も放ったが、西部ガスの長友宥樹投手は宮崎工で夏の甲子園出場時の左腕。4年目だが、今回は投げなかった。

 

 三菱重工長崎の甲斐翼投手は、宮崎日大の大型左腕で注目された。今年で入社3年目であるが、まだ好投がない状況である。熊本鮮ど市場に今春日南学園から入った田久見大地選手、そして日章学園出身で2年目となる西岡アイバン外野手は今からの活躍が期待できそうといえる。長崎の後藤隆之監督も延岡高と九州東海大で名投手だった。

名門に大型新人が入部 宮崎日大女子バレーの横山選手

 高校バレー界の名門宮崎日大女子に、180㌢の大型選手が入り話題になっている。横山真奈選手で、50年の球史で初の「快挙」。関係者は笑顔で消えない。過去175㌢のスパイカーは10人以上いて、県内外で活躍、中には谷口雅美選手(JT)のように、日の丸を背負った先輩もいた。そして全国の大舞台で活躍した先輩は第一線の大学や社会人でも打ち続けた。

 

 即戦力の彼女は垂直跳び52㌢、最高到着点が295㌢で県一を誇る。今はセンターで仁王立ちし、左右に動いてのブロック、そしてクイックのアタックは、まだ粗削りだ。しかし、一つずつ学び、1、2年後はエースアタッカーを目指す。英才教育の中、様々な苦境を経験し、磨かれてほしい。

 

 宮崎日大はエースの原田栞里選手(赤江東)が絶対的な切り札で、総体では6年ぶりに栄冠へと導いた原動力。攻撃的な試合運びは、20年前まで続いていた黄金時代に戻りつつあるようだ。18日から大分での九州総体、8月山口全国総体での戦い方にファンも注目している。この「未完の大器」。横山選手のプレーも見逃せない。宮崎日大中出身。普通科。

6月5日発行旬刊宮崎スポーツ

レベルの底上げ必要か 県高校総体女子バレー

  県高校総体の女子バレーは、今年も4強と8強がはっきりし、実力の差を見せつけた。3、4位校は大体決まっていても、5から7位までは決定的な高校はなく、むしろ同じようなレベルというのが現状。4強に挑戦した4校は、すべて0対2の完敗であった。

 

 宮崎日大に善戦を期待された小林西は、かつては準決勝の常連校であった。しかし、第一シードには立ち上がりから競ることもなく、15点と13点で終了した。

 

 宮崎第一は昨年の覇者である鵬翔と対戦。主将でセッターの熊元真奈美(大淀)が司令塔でチームのカギ。ライトの田中彩音(赤江)にレフトの福井毬衣(赤江東)は良く跳び、新人戦の8強進出で自信もつけた。他も選手もよく繋ぎ勢いもあった。しかし、相手のトス廻しに戸惑う場面も多く、失点が続いた。第一高側に思い切ったプレーも見受けられず、9点と17点で惜しくも敗れた。

 

 日南振徳は、大型連休は県内を回り、守備力強化に励んできた。2年生の金丸妃奈(吾田)は県中学選抜選手で、センター長尾美奈主将(同)がまとめ役。小柄ながらセッターの金丸佳蓮(油津)も練習で精度が高くなっていた。堅守の延岡学園と当たったが、まず14点取って終わり、2セット目は全員が声をだしチームワークを固めた。連続失点する欠点を今回も同じで、苦戦は免れなかった。1度はリードしたものの、延岡学園の高いブロックとアタックにすぐに追い抜かれ、18点で終わった。2セットのうち1セットは20点を目標としていたが、結果はそれには届かなかった。

 

 宮崎商も4強入りをめざし都城商と当たった。猛練習を重ねてきた都城商の前に、開始早々振り回され、点差も開いた。主将の宮川幸周(赤江東)も奮闘。ライトの添田起子(生目)、セッター吉良怜華(赤江東)のトス廻しも残念ながら実らなかった。守りのミスも連発し、宮崎商は2セットとも10点で敗退した。

 

 4試合とも強豪相手に差が出た結果となり、力の差があったのは否めない。毎大会四強が同じなのはファンとしても少し残念な気持ちである。これら4強を脅かす学校が出てくるのを期待したい。

都城工が日南学園に勝利 高校野球県南大会

 先日、都城市営球場で行われた県南大会で、都城工が5対1で日南学園を破り、ファンを歓喜させた。日南学園は前々日に都城商に2対0と辛勝。都城工は「勝てるかもしれない」と、強い気持ちを持って球場に入った。内野席は半分以上埋まり、ファンの関心を集めた対戦カードでもあった。

 

 都城工の先発は左腕の花牟礼斗真投手(小松原)で、3日前に原田賢司監督(大宮OB)から、「先発・完投」と言い渡され、最初から制球中心に投げた。高めの外から入るカーブは落差があり、低めの内側のスライダー、そして低めの直球は要所を締め、散発被安打9、長打4本を含んでいるものの、見事な136球であった。

 

 打線も継投の4投手を打った。特に7回裏無死1・2塁から2番の中村和樹二塁手(中郷)が、甲子園でも好投した森山弦暉投手(串間ボーイズ)の六球目を強振すると左翼を高々と越えて三塁打。2対1を4対1にして勝利を確実にした。中村選手はこの日3安打を放ち、試合後はナインから称賛された。

 

 ふだんはおとなしい、控えめな性格の二番打者だが、内に秘めた闘志は図りきれず、試合でも早めに三塁ベースを奪っている。センバツ出場校に5対1と堂々と勝った投打のヒーローは「夏に向かって自信がつきました」と笑顔で話していた。

5月25日発行旬刊宮崎スポーツ

強豪同士が今年も激突 県高校総体バレー

 県総体のバレー大会は、今月28日から4日間、都城市内で開催される。男子は日向学院と都城工業が第1、2位シード、女子は宮崎日大と都城商業、3、4シードは初日の予選リーグが終了した時点で抽選によって決まる。

 

 男子の日向学院は五年ぶり6度目の優勝を目指す。池田祐介主将(西中)、林泰佑(附属中)らの調子も良い。拾ってつなぐバレーは復活の様相を見せている。

 

 都城工業は3年ぶりの栄冠を狙うものの、状況は厳しそうだ。というのも主力の5選手が日南振徳に転校したのが響いている。ライトの久保裕太(姫城)らが頑張れば上位にはいけそうだが、苦戦するかもしれない。

 

 宮崎工は4年ぶりの優勝へ向け調整も良好。金丸凌(吾田)に渡辺湧斗(北郷)の県中学選抜2年生が動きまくる。3年の山下航平(本郷)、安楽昌佳(吾田)のプレーには確実性が増してきた。大型連休の練習試合でも全体的に戦力が厚くなってきた。

 

 延岡工業は連続優勝へ向け猛練習を重ねてきた。伝統の速攻は相変わらず驚異的である。山本嵩之(三ヶ所)、吉田裕耶(土々呂)、溝口直樹(富島)の中軸は、昨年の再現に燃えている。多彩な攻めを早くするプレーは優勝候補の一角でもある。

 

 女子は宮崎日大が6年ぶりの頂点を目指す。一年の横山真奈(附属中)が180㌢を駆使して打ち込む。この2ヵ月で大きく成長した選手の一人だ。また県中学選抜選手も多く、この数年では非常に充実した布陣となっている。川添美咲(木花)、増田安美(附属中)らがチームをけん引している。

 

 都城商業は2年ぶりの優勝へ闘志を抱く。奥野未優主将(大淀)の足の故障が治り、栗下詩子(加久藤)、山元春奈(姫城)にも力強さが増してきた。伝統のレシーブも健在。四強入りはまず間違いないだろう。

 

 延岡学園はVから4年遠ざかっているが、高さなら県一である。178㌢2人と175㌢1人が在籍している。プレーにはまだ粗削りな場面も見られるが、波に乗ったら5、6点は連取する。大分県の強豪校と練習試合を重ね、戦力は向上してきている。末永理沙(高原)は、主将として信頼もあり、左右に動くブロックも強烈。安藤涼夏(岡富)のスパイクもパワー充分。決勝進出が最低条件。立ち上がりの守りが大切だ。

 

 鵬翔は昨年の初優勝で県内をわかせた。メンバーは半分程度残っていることもあり、チームの自信となっている。この数年は四強入りが続き、今大会でも大いに期待されている。名セッター山口未鈴(高原)が司令塔で、チームのカギを握っている。山崎萌加(大淀)、秋山奈穂(赤江)、崎山世菜(大塚)らは、身長160㌢代と高くはないが、最後まであきらめないプレーが持ち味。徹底した守りと、少ないチャンスを落とさず確実に得点する。そしてチームワークなら県トップクラスだ。

 

大会は男女とも上位2位が六月に開催される九州大会へ。優勝校は八月に山口県で開催される全国総体へ出場する。

久長氏が新会長に 都城地区バレー協会

 「バレーの町」として名高い都城市。その都城地区バレーボール協会では、昨年日高巽氏(83)から久長一善氏(81)に会長役が交替した。4月から半年間夜間リーグが市営体育館などで行われ、ママさんバレーや多くの大会等で顔を出すようになった新会長は、高校総体の準備も万全。審判員、スコアラー、また会場の確保など市内を動き回っている。「選手たちには悔いのないゲームをしてほしい」と期待している。

 

 久長会長は日体大を卒業後、宮崎商業で新採用。その後、五高校でバレーを指導。昭和五十年からは国際審判員として活躍。九州では随一で、海外20ヵ国以上で笛を吹いた。「バレーを通じて人間づくり、そして多くの仲間をつくってください」と、バレーを愛する市民には必ず笑顔で声をかける。

5月15日発行旬刊宮崎スポーツ

ラグビーの「金のタマゴ」 佐土原の海老原選手

  今月二十八日、木花で開幕する高校ラグビー大会で、佐土原の大型選手である海老原晴選手が非常に注目されている。入学して始めたというラグビーだが、この2年で高校ラガーらしい成長を見せている。ボールを持ったら前へ出る。相手を押し倒して突進。スクラムも強くなった。ロックで基調な攻めの一で押す力もついてきて、まさに「重戦車」さながら。ラインアウト・モールでのプレーでも軸になって勝機を見出す。大型連休の練習試合でもスクラムの核としてチームをリードした。

 

 県総体への準備は着々と進んでいる。しかし、将来の事を考えると、まだ課題はある。より上のレベルで選手を続けるのであれば、速さ・スタミナ、そして体格以上の運動量が必要となるからだ。全国には彼に負けない大型選手は少なくないが、海老原選手も、充分日の丸を背負ってプレーできる可能性を秘めている。

 

 まだまだ鍛えなければならない部分もあるが、堀口直樹監督(日体大)も「伸びしろは十分残されている」と話しながらも、「この夏に地力をつけてほしい」と期待を寄せる。「金のタマゴ」でもある同選手。身長188㌢、体重98㌕。宮大附属中出身。

周囲待つ島田選手の復帰 高鍋ラグビー

 高鍋は昨年の県総体決勝で日向に負けた。今年は「雪辱戦」と、試合への意気込みは熱い。しかしチームの中心で活躍を期待されていた島田大資選手がコートに戻ることができていない。昨年10月の練習試合で右膝を痛めて、花園予選などではベンチから試合を見守るだけであった。長引くとも予想され、今年になっては宮崎市内の病院で大手術も行った。退院後も通院し、治療に専念してきた。そしてこの春からは歩いたり、ゆっくり走ったりリハビリを行ってきたが、まだコートに入って走り回ることはできない。夕方、仲間の練習をみながら手伝ったりはしているものの、元の身体になるには手術から10ヵ月後の花園予選になりそうだ。

 

 島田選手は都城ラグビースクールで、小・中学時代を過ごした。「花園が夢」と名門へ進学した。花園でのプレーが何よりもの夢であったが、その夢はまだ果たされていない。得意のパワープレーは入学時から恐れられ、FWの要とされていた。

 

 上位戦や九州大会では、どうしても彼の存在は必要だ。しかし、無理をしてケガが悪化でもすれば、更に事態も悪くなる。檜室秀幸監督(三八)も「残念」としながらもリハビリの状態を見守っている。チームの要の不在により、高鍋の優勝は黄信号が点燈していることは否めない。177㌢、75㌕。沖水中出身。

本県勢が健闘 MRT招待高校野球

 MRT招待高校野球はこのほど、サンマリン球場に東京の早稲田実と関東一高を迎え試合が行われた。本県勢は2勝3敗1降雨ノーゲームで終了した。相手校はややメンバーを落とした試合もあったものの、本県勢はまずまずの力を発揮した結果となった。

 

 2日目の第1試合も5000人のファンで内野席は満員。日向学院は早稲田実に前半は食い下がったものの、8回0対9で大敗した。春の準Vで自信をつけた日向学院は、小倉龍成投手が立ち上がりから140㌔近い直球をとばして挑んだ。

 

 2回表に1点を奪われたが、互角に近い試合運びは予定通りであった。しかし球威が落ちた7回に2ランと3ランの本塁打を許して降板。吉田一徹投手が救援した。低めにつくスライダーを左右に投げたものの、8回に3点取られて敗れた。

 

 両投手は附属中出身の二年生で、県中体連大会では県大会へとコマを進めた大仲良しの右腕である。MRTテレビの取材に応じた宮本修司監督(福岡大)も、「送球の速さ、走塁の速さ、打球の速さ、すべてがすごい」と、甲子園2度制覇の早実に驚いていた。低迷が続いた日向学院だが、この1年は復調の兆しも見えている。

4月25日発行旬刊宮崎スポーツ

高校バレー九州総合大会県予選 女子は宮崎日大が優勝

 九州高校バレー九州総合大会県予選は、今月16、17日に日南市で開催され、女子は宮崎日大、男子は日向学院が優勝した。結果として来月末に都城市で開かれる県総体での優勝への可能性も高くなったと言える。宮崎日大は、全国へ十季続けて出場していない事もあり、この冬は長時間の練習が続き、1月の新人戦では頂点に立った。

 

 準決勝では延岡学園に立ち上がりはやや負けていたが、「守りが弱い」と察したメンバーは果敢に攻めた。新入生で180㌢の横山真奈(附属中)を起用したのも功を奏した。センター原田栞理(赤江東)がケガで欠場した穴を中島咲愛(附属中)らが埋めた。高い延岡学園は、多彩な攻めに苦戦し、結果的には宮崎日大が2対1で接戦を制した。

 

 「もう一山」と厳しい表情で迎えた決勝の都城商戦は、セッターの増田安美(木花)以外は不慣れな守備配置もあり、1セット目は4点リードされた。しかし、司令塔の増田が大声で横山にトスを上げ逆転。延長で更に逆転勝ちすると、勢いに乗り、疲れもあった都城商に12点で競り勝った。8人中4人が県中学選抜選手で、平均身長も168㌢と中堅だが、総体までの1ヵ月間を全員の特徴を生かして守備位置も決める。そして6年ぶりの全国総体を目指す。

男子は日向学院が頂点に

 男子は日向学院が頂点に立った。新人戦では不名誉な準々決勝で敗退とあって、選手たちの表情には緊張感が漲っていた。準決勝の宮崎工には23点、17点と1セットは苦戦。相手の速攻のコンビバレーを非常に警戒したが、全体的にリズム良く試合運びができた。

 

 竹下祥吾(附属中)と金丸覇斗(富島)のブロックは左右に動き次々と守った。全国中学大会の経験が生かされた四選手の活躍は、自信を取り戻したかのように見えた。チームの大黒柱の林泰佑(附属中)は最高到着点が320㌢以上で身長の割には高く、決定率も良い。決勝の都城工戦では、林はマークされていたものの、セッターの宮脇好生(大宮)が相手の動きを見逃さずボールを上げた。また、守りも良く、つなぐプレーもことごとく成功させていた。中でも1セット目は林が5得点をコートに叩き付けたのは見事だった。都城工は23点、22点と善戦はしたがあと一歩のところであった。

 

 高さのない日向学院は、全国総体出場は2年ぶり、6度目もかすかに見えてはきた。男女上位2校は5月13日、3日間鹿児島市で行われる九州大会へ出場する。

コールド負けにファン落胆 春の高校野球、富島対都城商

 都城商野球部が春の大会で、準々決勝富島戦に3対13の8回コールド負けをし、思わぬ大敗に市内のファンからは落胆の表情が伺えた。2、3回戦は安定した勝ち方で、好投手のいる富島戦はロースコアの接戦と思われていた。前半は富島打線もつながらなかったが、後半は活発になった。都城商は守備もやや乱れたものの、大量点を奪われてしまった。父兄やOBの中には「八強に残って、MRT招待野球に出場してほしい」と希望を持って球場へ向かっていた。帰り際、「投手陣をもう少し強化してほしい」と嘆く声もちらほら聞こえた。

 

 勝負の世界は勝つことばかりではない。負けることももちろんあるわけで、しかしあえて言いたいのは「コールド負けだけは避けたい」ということである。まして甲子園へ2度出場のある名門にあっては、同市のファンは常に期待を寄せているのも事実。練習球場は市街地にあり、時々球場へ足を運ぶ市民も多い。

 

 そうした期待を背負うのは、西村成史(三股)と森遼太朗(五十市)の両投手。オフは走り込みや筋トレなど数々のトレーニング方法で体力強化に努めてきた。両右腕投手は130㌔を越える直球に自信を持ち、変化球も2、3しっかりと身に付けたように見える。

 

 しかし、いざ富島戦ではカウントが不利になると単調になってしまい打たれた場面が多かった。変化球でカウントを取ることも少なく、痛打が続き、死球も重なった。夏まで課題が残った名門の投手には試練の日々が続きそうだ。

4月15日発行旬刊宮崎スポーツ

富島が春の本県高校野球の頂点に 日向学院相手にサヨナラ勝ち

 春の高校野球は、4月5日、県営球場で決勝戦が行われ、富島が日向学院に9回5対4のサヨナラ勝利し、見事初優勝を飾った。今月23日から長崎県で開催される九州大会へ、日南学園と共に出場する。

 

 2度目の舞台へ出場する富島は、初出場の昨秋は鹿児島実に大敗。このオフシーズンは筋トレを重点に様々な練習を繰り返してきた。2月下旬にはボールを握り出し、3月初旬には沖縄遠征でも、そこそこの地力を出していた。

 

 しかし、県大会でも絶対的な主戦投手が不在で、右サイドの黒木彰真(美々津)、右上手の吉田寛輝(上新田)、2年生の濱村信之介(富島)がそれぞれの特徴を発揮できなかったように思える。それでも打線は活発で、栗田祥人(日向)、木村天響(大王谷)、黒木隆希(富島)の中軸は、体格もパワーも十分だった。2番の森川達博(西郷)は打率も高く、小細工も上手。トップの疋田俊(都農)は主将としても信頼が厚く、盗塁ならピカ一の俊足を見せていた。

 

 攻守の要で、プロの7、8球団から声がかけられているというのは木村天響捕手。強肩強打はもちろん、補球して次のベースにボールが到着するのが2秒を切る。弾道は低く球速も早い。まさに超高校級だ。打っても芯に捉えるジャストミートは、連続安打を達成している。社会人野球に内定が決まっているものの、今後プロ側が動くかもしれない。そうした中、夢の甲子園へ向け富島野球部は躍進している。

宮崎日大女子バレーが順調に成長

 高校女子バレーをリードしてきた宮崎日大が、県総体へ順調な成長を見せている。1月の新人戦では決勝戦にふさわしい熱戦で都城商に勝利し自信をつけた。その後、全国私立高校大会で予選敗退したものの、攻守に課題を残し、春休みには校内のコートで徹底的に基本練習を重ねた。

 

 赤江東中時代から強烈スパイカーだった原田栞里と附属中のエース中島咲愛が新エースとして決定率も高くなってきた。増田安美(附属中)と主将の川添美咲(木花)も、粘りとスタミナがついてきた。セッター東美奈(附属中)もトス回しに成長を見せている。

 

 先発選手は平均身長が167㌢と小柄で、延岡学園とは比較にならないが、攻め、守り、チームワークなど次々と染色に厚みを増してきている。負けた試合は皆で反省し、翌日からは必ず欠点を補う練習。そして最後まであきらめないプレーは日々実力を上げてきている。

 

 「2位や3位では強豪校の名が泣く。頂点こそが宮崎日大」と、選手たちは朝夕自覚を忘れない。延学、都商に負けない根性は着実に根ざしてきている。

目標は全国制覇 都城工業男子バレー部

 高校バレー界の名門、都城工が2度目の全国制覇に「黄信号」が点燈している。全国春高で優勝したのが平成21年。その後、県内で勝ったり負けたりが続き、昨年は総体も選手権(旧春校)も延岡工にもっていかれた。しかし、新人戦は宮崎工に決勝戦で圧倒的な差で勝利したものの、そのVは全国を目指すには、やや戦力不足感は否めない。

 

 心配なのは、この2大会で試合に出ていない平田康隆選手(木脇)の右ヒザの故障だ。中学時代は県中学選抜のセンターで193㌢の身長をフルに生かして同校に入った。最高到着点は335㌢と県内一の高さを誇って順調に成長していたかのように思えた。

 

 しかし、練習時に突然右ヒザに激痛が走り、正月明けには手術まで行った。気がかりなのは部員のみだけでなく、バレー関係者やファンで「もう一度日本一に」と期待は大きい。

 

 もう1人2年生に190㌢の選手はいるものの、全国で戦うには190㌢級が2枚は欲しいところで、平田選手の回復は非常に待ち遠しい。平田選手を除くと、先発選手の平均身長は182㌢と中型で、大舞台での上位進出は厳しいと思われる。同選手は無理しない程度に練習には加わっているが、コートで暴れまくるプレーが見られる見通しはまだない。バレーが盛んな都城地区にあって話題の頂点になっている名門は、県一の高さで全国制覇への夢を果たしてもらいたい。

4月5日発行旬刊宮崎スポーツ

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