8月15日発行旬刊宮崎スポーツ

西都市サッカー黄金時代を目指して

 西都市サッカー界も暑さの中健闘している。市内の小学校は五校のサッカー部が夢を追って練習に取り組んでいる。妻中も高鍋東と同地区の代表で県中体連大会にコマを進めた。少年選手らは目標をもって秋の大会に照準を合わせている。また社会人も五チームが、土、日を含み市内の陸上競技場で練習し県リーグでもその力を示している。かつてはセレインジャを中心とした市選抜団は県体で二連覇した黄金時代もあった。

 

 サッカーの熱い地区で、やはり話題に上がるのは妻高校の動向で成績が気になる。高校大会で「上位四強を食えるのは」とファンの声が聞こえるが、妻の名が必ず上がる。新人、総体と八強入りで、今いちのプレーが聞かない。攻撃力はあっても守備力にやや不安。一年生に二、三のCBがいてこの夏の成長が課題。富満蓮(木花)が主将としてサイドアタッカーで統率力のある荒川宰(木城)がチームをどのように左右するか。攻撃の要藤川連(富田)と児玉大成(妻)の決定力が高くなれば、県大会四強は夢ではない。攻撃力はまあまあでも守りを強くすることは先日延岡の大会でも実行できた。十日までの三日間、県北大会でも選手らは一つひとつのプレーに精度を高め周囲は笑顔を見せていた。

 

 五六和明監督(福岡大)は、昭和五十四年宮崎国体教員団が優勝した時のウイング。採用二年目の若さあふれる時で、サッカーに対する情熱は有名。指導者としても泉ヶ丘を選手権で準優勝し新人戦でも頂点に立った。また小林工(現秀峰)を九州プリンスリーグ(二部)に進出させ、サッカー界では「鬼監督」とニックネームもあり、前任校などのOB会には毎年正月招待され「私立強豪校を落として」と強い要望が続いている。

高校ラグビー夏季強化合宿で猛練習

 高校ラグビーの夏季強化合宿が都城市高崎町多目的広場で行われた。七日から二泊三日は大宮、宮崎西、宮崎北、宮崎農、高鍋農。九日からは佐土原、日向工、富島で、いずれも少人数校。五日間全日程で参加したのは都城と都城工の地元チームで、となりにマンモス温泉があり選手らは有意義に三日間を過ごした。

 

 朝七時に起床し三十分ほどのランニング。朝食をとって九時半から二時間練習。気温の高い昼間は合宿内でゆっくり休み、夕方からは三時間、走り込みとハンドリングを繰り返し、フォーメーション、ラインアウトの基本練習。スクラムをくんで馬力をつける。FW陣のユニット、BKのサインプレー、そして適当に二チームに分けて試合も消化。

 

 合宿を計画した都城工の山本巧監督(筑波大)は「充実した日々でした」と満足な表情。他に高鍋は去る十日までに大分の久住、九重の合宿に参加して、大分、福岡の両県の強豪校と試合。花園で勝ち上がる「整備」を消化した。また「打倒高鍋」の旗頭の延岡星雲も十日頃まで長野県管平に行き、一週間心身を鍛えて効果的な戦力をアップさせた。

 

 都城合宿で黒く陽焼けして充実感を見せているのは、宮崎北の有村佳祐主将。市内の進学校は四校とも十五人そろわない寂しい現状で他校の選手と仲良く厳しい合宿に次のステップを誓っている。秋は十人制に初めて挑戦とあって不安はあるが、BKで俊足とやる事は変わらない。檍中の一年下の青木孝洋、加藤史也の両選手にも良く指導。他のBKの選手らとも何度も基本練習を打ち込んだ。十五人制に出場できない不安はあっても、ラグビーに打ち込む姿勢は変わらない。一七八㌢で五十㍍六秒三の有村選手の猛暑の夏は、この上ない連日だった。

高校野球県予選終了後、4校の監督が交代

 高校野球の県予選終了後、四校の監督交代があった。日南振徳、鵬翔、宮崎日大、宮崎商業でそれぞれ秋の大会へ新しいスタートを切った。

 

 中でも三度目の甲子園へ期待されている宮崎日大は、卒業生で元広島の榊原聡一郎氏(五六)が更迭され、同校の初代監督で基礎を築いた楠田賢吾氏(七三)が復帰した。二人とも甲子園一度ずつ出場したが、同校は「また甲子園へ」と目標での人事となった。

 

 榊原氏は、OBでプロ経験者とあって当時学校側は両手を開いて起用。事務職も兼ねての六年間。平成二十七年夏に十八年ぶりに甲子園出場し、初戦で涙。昨年秋は地元開催の九州大会に第三代表で出場。今年の夏は第八シードながら準々で宮崎工に敗れて二度目の夢ははかなく消えた。OB会、ファンの間で衝撃が走っての交代劇だった。

8月5日発行旬刊宮崎スポーツ

4年ぶりの本県開催 プロ野球公式戦

 プロ野球の公式戦が四年ぶりに開催される。オリックス対日本ハム戦で、十年前巨人対DENA、四年前ソフトバンク対西武戦以来。今回はオリックスの主催で、二十八日サンマリン球場で午後六時半開催。前売り券は宮交シティや各コンビニで発売されている。オリックスには郷土関係者が四人活躍している。福良淳一監督(五八)に西村徳文ヘッドコーチ(五九)。都城高出身で二年目の山本由伸投手(二〇)と都城商出身の金田和之投手(二八)。県内のファンは郷土出身監督、選手を見られるともあって非常に注目している。

 

 山本投手は右の本格派で今季はセットアッパーで力投している。金田投手は阪神から移籍して三年目。右本格派で試合の終盤に登板している。就任三年目でプレーオフに一度も進出していない福良監督は、春は勝てなかったが、六月に入って勝ち上がり五・六位から二位にも躍進し、七月中旬からまた調子を落とし勝率五割前後を往復している状況。エースの金子投手がいまいちで若い山岡投手も元気がない。抑えの増井投手が好投だけが目立つ。両投手と外国人投手の奮気を期待したい。

 

 同監督は、延岡市北浦の出身で昭和五十四年に延岡工を卒業。軽快なフットワークの内野手は社会人の大分鉄道管理局に入社し二塁手に固定。都市対抗と日本選手権に一度ずつ出場。六年在籍後に旧阪急にドラフト六位で入団。堅実な守備と小技のきく打撃で、当時数少ない一億円選手になった。引退後は日本ハムの二軍コーチや九州担当のスカウトもして再びオリックスに復帰した。千二百四十試合に出場して千百十六安打、五十本塁打。

富島躍進の牽引役 主将の中川大輝左翼手

 富島野球部は、この一年日向市民に夢と勇気を残して「春夏甲子園」は実現せず夏は終了した。しかし去年秋の大会からぐんぐん勝ち上がり、本県開催の九州大会では準優勝し、初のセンバツ出場を実現。初戦で負けたものの、春夏連続甲子園出場を目標に夏の大会は第二シード。しかし決勝で日南学園に四対六で敗れて夢は消えた。

 

 このチームを支え元気づけたのは何といっても主将の中川大輝左翼手。大王谷中で左投手として活躍し、高校では左の巧打者を目指した。その才能は次々と進化し、俊足として小技を含み「不動の二番打者」になった。どの試合もどんな投手のボールでも必ず芯に当ててきた。今大会も四試合で十三打数五安打四打点。三塁打と二塁打を毎試合一本ずつ。その勝負強さは市民の間でも評判になっていた。また二試合に救援もしてチームを引っ張った。校内でも成績も申し分なく人気者になっていた。センバツ大会では三失策、夏は四試合で無失策は基本がしっかりしたチームで球史に一ページを残した。

男子は延学、女子は小林西に注目 高校柔道1年生大会

 高校柔道の一年生大会は、二十五日から二日間延岡旭化成武道館で開催される。この十年選手が減少し深刻な問題もあって、今年も団体戦は男子七校、女子四校と出場校は少ない。話題の頂点は延岡学園男子で大将の戸高淳之介選手。東京都出身で昨年の全国中学大会九〇㌔以下で優勝して名門にやってきた。団体・個人とも同校の鍵。宮崎日大、日章学園が続く。

 

 女子は、小林西の高橋美鈴選手が七八㌔超級で、去年都城西中時代全国の八強選と九州三位。団体・個人とも優勝候補。宮崎日大は三選手そろわず鵬翔が対抗馬か。

 

 都城商男子も部員が少なく団体戦は欠場。個人戦で早崎光太郎選手が六〇㌔以下で注目。曽於市末吉中でもまれて同校に入学。低い体勢からの背負い投げは切れがある。総体では団体戦に加わり、個人戦は一勝。原悠吾選手も八一㌔以下でV候補。昨年末吉中で鹿児島県団体優勝。全国大会にもコマを進めた戦力。内股・大外狩りの足技は向こう二年間県内で話題になりそう。お盆返上の合宿でさらに技を磨く。

7月25日発行旬刊宮崎スポーツ

波乱に満ちた試合も 夏の高校野球4強決まる

 夏の高校野球は、大会十日目で準決勝の四強が決定した。圧巻は第一シードで春夏甲子園を目指す延岡学園が初戦宮崎工に延長十二回七対八で敗退。宮崎工はノーシードながら春は四強で力を持っていた。その主役は何といっても桝田佳吾投手(木花)。一七八㌢の右腕は一三〇㌔半ばの速球と三、四程ある変化球で要所をしめ完投。次の妻戦も四対三の完投。準々決勝でも宮崎日大に三対一。三試合で計四百七球を投げ堂々としていた。

宮崎日大戦は一回裏に一点を先取されたものの、いつものペースで投げ、攻撃陣が四回と六回に一点と二点を返して被安打は五本だった。六年ぶりの甲子園をナインは目標にしての三試合だった。

 

 第八シードの宮崎日大は秋の九州大会出場を自信にして挑んだが、エース伊藤光眸投手(広島)が不調で登板できなかったのが響いた。試合後両校は球場裏と全選手らがあいさつ。そして宮崎日大側から宮崎工ら部員に千羽鶴を渡して健闘を祈る意味で周囲から大きな拍手が鳴り響いた。

 

 低迷が続く西諸地区では三校が初戦で姿を消して、残るのは小林西の活躍だった。四十八人の部員で七人が県内中学出身で、少子化と地元の野球部員が少なく、人気は今いちだったが、話題は五番の高橋汰空捕手で、都城西戦で左翼と中堅に連続本塁打。四安打五打点は二年生らしからぬ打球でもあった。鹿児島の天保山中では軟式野球だったが、一年余りで成長して泉ヶ丘戦も一安打一打点。三回戦でも宮崎学園の源隆馬投手(生目)から一安一打点とコールド勝ちに繋げた。準々決勝進出はこの十年なく西諸地区ではラジオ放送に食い入る市民が多く久々に高校野球を楽しんだ。同校は平成三年秋と春に九州大会。五年夏は甲子園で八強まで進み市民を歓声の谷間にした。先発出場は二年生が四人で投捕は二年生。今後の活躍は市民にとって楽しみになってきた。

都城農サッカーに期待

 都城農サッカーも一時代を築き県民を歓喜させた。昭和六十年前後に、全国総体に三度出場。全国選手権にもコマを進め三回戦まで躍進した。その後は私立高の台頭で芽をつぶされ、上位となれば七年前の新人戦で準優勝して九州大会に出場。しかし弱いという感より、もう一枚戦力不足は否めない。強豪校に善戦惜敗が目立っている。今季も新人戦で小林秀峰に二対〇。延岡工に〇対一の惜敗。総体も三回戦で都城と互角。延長戦の後半に二点奪われ一対三で涙をのんだ。その力は上位とさほど差はない。

 

 チームカラーは主将の瀬戸山享真(沖水)と柚木崎瑠伊(姫城)のCBが堅く後方へボールをやらない。二人がリズムをつくって木村俊介(祝吉)が攻め込む。またMF高橋凛匠は県中体連で山田中が優勝した時の選手でゲームの流れをよく読む選手として自覚も出てきた。そしてGK上原崚雅(高崎)は市中学校選抜選手で、簡単にゴールは許さない。自信つけたか大声で仲間に指示するまでになった。この四、五人のパスはロングでも精度は良く、確実さが今いち決まるようだと、四強に進めるのも夢ではない。

 

 守りが良くても正確なプレーを夏休みは猛練習の予定。八月は串間市で鹿児島勢を含む数校と三日間合宿の計画で、「攻撃型」のチームを更に磨く。部員六十二人は真夏の試練に挑戦する

7月15日発行旬刊宮崎スポーツ

本県から65人の選手が出場 全国高校総体陸上競技

 全国高校総体の陸上競技は、八月二日から三重県伊勢市で開催される。本県から二十六種目六十五人のアスリートが予選を勝ち抜いて出場する。来年は九州南部開催で関係者の期待は大きい。期待される競技は、男子の百㍍と二百㍍、四百㍍、百十ハードル。女子はSエース宮崎商の神田あやの選手の百㍍、二百㍍、走り幅跳び、二種のリレーで、二年生らしからぬ活躍は注目を集めそう。今大会の出場資格は、五月の県総体で各種目六位までが南九州大会(沖・鹿・熊・宮)に出場できる。毎年四件の持ち回りで会場は異なるが、日程は六月中旬になっている。その南九州で六位に入ると全国大会(インターハイ)に出場できる。全国でも学校単位で、今年の本県は宮崎商女子の総得点が期待される。

 

 日章学園の入船満監督(三九)は「今年も低調です」と頭を抱えての夏だった。走る子が少なく部員も少ないのが同校の現実。指導するにも選手がいないことには話にならない。短距離、フィールド選手がゼロ。長距離に七人が走っているが駅伝で一人故障したら欠場になる。毎日ヒヤヒヤしての練習で「頭が痛いです」と嘆く。鹿児島の伊集院町出身で、兄敏さんと陸上を始めた。順天堂大で四年間箱根を走り、四年の時一区を一位通過。その力強い走りは兄がカネボウにいたこともあり、カネボウ入り。「入船兄弟」でマラソンの一時代を築いた。兄は二時間八分台が持ちタイムだが、満選手は五分以上遅れている。「陸上王国」の宮崎にきて、多くのファンに声をかけられて「期待されるまで至っていません」が実際の言葉。

 

 九月になったら県内の中学を訪問し走る少年らに声をかけるつもりで「今後ともよろしくお願いします」と、市町村対抗駅伝宮崎市Aの監督も兼ねる入船監督の陸上にかける情熱はギラギラと輝く燃え、県民からも拍手を浴びている。

古豪復活へ一致団結 都城高ラグビー部員増

 都城高ラグビーにかすかな光が見えている。一月の新人戦では十人制に出場して、何とか繋いだ形だったが、春に七人の新入部員が加わり十九人になった。そして、五月の県総体では、十五人制に出場。初戦延岡工にノートライで負けたものの、選手達は新しいファイトに燃えている。この夏の話題は各自が自覚してそれぞれの役目を目標に夕方三時間の訓練に汗とドロにまみれている。

 

 新人部員の五人が中学時代の経験者。樟中、富島中、そして地区のスクールでジャージを着た。河野幸汰選手は富島中でフッカーで活躍し、遠い同校にやってきた。チームは全体的に小柄だが、九十㌔以上の選手が数人いる。リーダー役は三年プロップ岡田蒼真(高崎)はがっちりして簡単には倒せられない体格。松岡弘洋(住吉)も二年生らしからぬプレーをすれば、センター近藤晴羅(沖水)は左右を確認しパス廻しは抜群。チームカラーはBKに俊足選手がいるため、FW陣で相手を崩して前へ出る。巨漢選手がいないため、走りまくってつなぐラグビーは着々向上してきた。

 

 来月の中旬は、同市高﨑町のグラウンドで県内数高校と合宿に入り、さらに技を磨く。花園予選で一勝もできていないこの十年だが、夏の猛訓練で、その初戦突破が夢。花園九度出場の名門も、花園出場は平成十二年度が最後になっている。

7月5日発行旬刊宮崎スポーツ

48校が激突 夏の高校野球7日から

 第百回夏の高校野球は、七日からアイビーとソッケンの両球場で四十八校が激突する。優勝校は八月の甲子園大会に出場。

第一シードは去年に続いて延岡学園で、宮崎工と初戦。順調に都城工が勝ち上がれば二校とも春の四強だけに油断ならない。都城工の田口龍清(五十市)が一四〇㌔以上を投げれば、三番坂元三暁(同)ら打線も好調。

延岡学園は上野元基(門川)次第。宮崎日大の伊藤光眸(広島)の投打がうなれば熱戦になりそう。ロースコアで守り合いも予想され、中束龍星(南郷)らの足攻がカギを握る。

 

夏に強い大宮と宮崎商は力不足を否めない。対角戦の第二は富島で、三回戦で延岡工か鵬翔と当たりそう。地元同士の泉ヶ丘と都城、高千穂と延岡工など、また小林西対都城西も好カードで勢いに乗りたい。しかし去年から話題の源隆馬(生目)の宮崎学園が脅威。一四五㌔の右腕はプロも注目していて、万が一富島と当たると去年のように楽しみな存在。

 

第三の聖心ウルスラは連続甲子園に近い。戸郷翔征(妻ヶ丘)は去年の甲子園を経験して、スリークォーターの右腕は一四〇㌔後半で大会一か。打線がやや低調だが、守りを固めたら勝ち上がる。準々で日章学園との対戦は投手戦になりそう。林田昂也(福岡)が成長して打線も故障が治った松田光記主将(山田)らを駆使してうるさい。

万が一もつれたらウルスラの連覇は厳しい。

 

日南学園は今年になってチーム力アップ。楽なパートで、辰巳凌晟(奈良)のカット・ツーシームなど変化球で準々まで順調にいけそう。都城東とは熱戦で互角か。都城東は大砲が不在で打線はうるさい。左の武藤敦貴(福岡)がコースを投げ分けると、日南学園も苦しい。両校とも二勝して準々に進出しそうだ。

6月25日発行旬刊宮崎スポーツ

52年ぶりの快挙 都城工ラグビーが決勝進出

 六月二日まで木花ラグビー場で行われた高校ラグビーで、都城工が五十二年ぶりに決勝戦に進出し話題を広げた。十三チーム出場の十五人制は高鍋、延岡星雲の争いかと思われたが、都城工は宮崎工に三十対七で勝ち、勢いで延岡星雲に挑戦。

 

 延岡星雲はパス回しがうまくいき、三分にトライ。ゴールキックはミスしたものの有利に立つと、都城工も反撃に移り、二分後に主将の早崎幸志郎(西中)が中央部に突進トライ。ゴールをSH徳水優賀(山之口)が決めて逆転するとスタンドは沸いた。二年突破力のある新西史門(西中)がCTBで走れば、SO須原大志(妻ヶ丘)も持ち前の速さで対抗。やや不利の展開ラグビーは押されながらも前半終了。父兄とOBは祈るような表情で後半に入った。FWとBKSが一体となって一進一退で試合は続き、都城工はよくしのぎ、そのまま七対五で決勝へ。

 

 決戦は、この数年県内で完封勝ちが続いている高鍋。清山総介主将(天理)がフランカーで、プロップ今村龍也(唐瀬原)は一〇五㌔の巨漢選手でどう見てもすごい集団。開始早々から高鍋の足とパス回しは好調で都城工は百四点奪われ完封負け。「一トライはして」の願望は届かず、都城工は二位校ブロックにコマを進めた。十六日、熊本県営ラグビー場には都城地区からOBや父兄、そして福岡や熊本のOB五十人が集まり観戦。数十年ぶりに母校のプレーを見たOBも多く大声で応援。しかし長崎南山の前に歯が立たず、七対六十で初戦敗退。場内を感動させたのは終了間際のトライで、選手らは「一トライは必ず」の気持ちが現れていた。スタンドからもその声が続き、最後の反撃と闘志には次へとつなげる名場面だった。

 

 二十人余りの部員は入学してジャージを着た選手が大半。市内のスクール出身は一年一人、二年五人で全く素人軍団。 日ごろ徹底した訓練は学校周囲の住民も知っている。山本巧監督(四四)は「次の目標は高鍋戦にトライすること」と選手らにゲキを飛ばした。五十二年前は最後の県優勝で、田之上雄次郎、高橋均、大崎隆、小田寛、尾脇実、清国三郎(故人)各OBは今年の誕生で満七十歳になる。

「小さな大投手」に期待 工藤泰治投手(高千穂)

 夏の高校野球を間近に控え名選手らの話題も上がってくる。派手には見えないが高千穂の工藤泰治投手(上野)も気になる投手。一六二㌢の左腕は、二年前の秋の九州大会出場経験者。一三〇㌔の直球とカーブとスライダーでコーナーワークをきちっと決める。低めの出し入れも巧く内野ゴロを良く打たせる。五月の県北大会では、強打の延岡学園を延長十二回のうち九回投げて四失点と、強豪校打線に巧投した。試合は負けたものの、自信をつけた事は事実。ベンチでも言われている。甲子園で巧投した左腕だった。

 

 工藤投手がシード校や協力打線のチームを封じるなら県予選も楽しみとなる。ファンにとって「小さな大投手」を期待する声も多くなっている。 同校が九州大会に出場した時、町民は心から大拍手を送っている。

ファンの注目集まる 小林陸上の畦地選手

 去る十五日から沖縄県で開催されていた高校総体南九州大会で、小林高男子から随一の畦地貴斗(岡富)が、五千㍍で十五分〇八秒で六位に入り、八月の三重総体への切符を手にした。県予選では、十五分〇三秒で三位に食い込み期待されていた。都大路でも一年生でアンカー、二年生で長丁場の三区を任せられて県内でも屈指の走者。

 

 チームでも主将として公私に皆を励ますなど、信望がある。全国総体後は大分などへ遠征し強豪校の選手らと訓練を重ねる予定で、今後駅伝季まで関係者の注目はさらに熱くなりそうで、小林市民やファンからも期待が深まりそうだ。

6月15日発行旬刊宮崎スポーツ

日章学園サッカーが3年連続V

 高校サッカーは日章学園が三年連続の栄冠で七月末からの三重総体へ出場する。今チームは九州リーグでも好成績をあげて例年より戦力はある。攻撃力が良く二年トップの鈴木陽介(附属中)は県内一、二位のシュート力で牽引者。失点が少なかった守備陣は、一年古賀照也(鳥栖)がセンターバックで堅く、長友駿弥(附属中)もさっとカバーに入る。そしてGKの小原司(同)が自信を持って大声で指示。キック力は攻撃陣にとって非常に頼もしい。初の四強も見えてくる。

 

 進学校の三年生は最後の大会で、今後は進学へ向かって勉強に入る。宮崎市内の進学校も最後とあって父兄の応援も多く選手も懸命に走った。四校で一番良い成績は宮崎南で、都城工を一対〇、大宮戦は〇対〇でPK戦。そこで勝利し八強入り。勢いで鵬翔に無欲でぶつかったものの一対二で惜敗。四強入りできず選手らは唇をかんだ。

 

 大宮は延岡商と高鍋農に五対〇と圧倒したが、PK戦負けは悔やまれる。トップ下で三角爽真主将(東大宮)のパス回しや馬力は良かった。宮崎北は初戦〇対二で宮崎第一に敗れたが、戦術にやや不足な面もあったが、後半に選手らの足がとまりスタミナ切れもあった。運動量の差は否めなかった。大会ごとに期待されている宮崎西は〇対四で宮崎日大に敗退。鈴木優大(太陽)が主将らしく試合後は皆と握手で別れた。

グラウンドにも緊張感 第100高校野球選手権宮崎大会

 「古豪宮商」も夏の大会へ夢を広げている。去る八日から二泊三日の関東遠征で地力をつけてきた。投打とも非常にかみ合い、五試合をやって帰ってきた。エース右本格派の中原悠斗(綾)は一三五㌔の直球を低めに集め、腕も長い事で打者は打ちづらく連打がない。また打者の内側にも良く変化球を投げて「攻める」。二年の日野友太(住吉)が捕手らしく成長。大事な時に大声でエースに「攻めろ」と注意する。中原は春宮崎第一に完投勝利してナインの信頼はあつくなっていた。ここにきて、練習後は日野と走り込みをやって柔軟体操など一汗かいて上がる。打線も心強い。鍵はトップの田村洸介遊撃手(大淀)。シュア―でミートは抜群。出塁すれば慎重に一点を取りに行く。少ないチャンスを主砲林田優友(佐土原)が左右に打ち分ける。小柄ながらスィングスピードはチーム一。欠点と言えば良い試合と悪い試合のムラッ気か。オールドファンが多い古豪の昨年は初戦で妻に四安打の〇対三で完封負けだった。

6月5日発行旬刊宮崎スポーツ

バレー男子は都城工、女子は日大が県予選制覇

 全国総体バレーの県予選は、都城市内の七会場で開催され、五月二十九日まで四日間、「バレーの町」都城盆地をわかせた。その結果、男子は都城工が二年連続二十五度の優勝で、小林西・日向学院、大宮と続いた。女子は宮崎日大が三年連続十九度目の栄冠で鵬翔、都城商、延岡学園となった。上位二校は今月十五日から佐世保で行われる九州総体に出場する。また優勝校は七月末の全国三重総体へ出場が決定した。

 

 予選出場校は、以前に比べ男女とも十校程減少しているのが気がかりだが、男子は全国レベルで四月の九州総合でも都城工は鎮西(熊本)と互角に戦い期待されている。伝統のコンビバレーは、決勝で小林西に最後のフルセットまで苦戦はしたものの、県一のリベロ山下巧翔(三股)が拾いまくり、二年生の黒木奨輝(高原)が強烈に打ちまくった。来年は全国総体のバレーが都城とあって地元では名門の上位進出を期待している。女子の宮崎日大は、一八〇㌢で全国選抜候補になっている横山真奈(附属中)が身体もひきしまり決定率も高い。司令塔で主将の金丸絵梨香(富田)のトス廻しも文句無し。専門部の役員たちは、一同に「二、三勝は全国で勝ってほしい」と注文。

 

 同種目の県北の不振は否めない。延岡工男子は今大会も八強で終わった。昭和五十年代には都城工と争い全国大会にもコマを進め、三年前は頂点に立ち全国大会出場。その直後から部員不足でぎりぎりの状態が続き、一時は「名門休部か」の危機もあった。しかし今春は十人が加入して全員経験無し。しかし岩室貴詞監督(福岡大)の熱意で二十六選手が大会に挑んだ。セッターを二人にして、レフトに中城拓真(土々呂)、佐藤憂人(高千穂)と河野公之朗(南中)がライトが打つ。準々の小林西には一セット目を取って期待されたが息切れの逆転負けで選手たちは次へのステップを誓った。

 

 延岡学園女子がこの数年決勝進出が無い。県北のバレーファンは非常に気をもんでいるが、県中学選抜選手がいて、高さも県一にも関わらず、三、四位の連続。レシーブもやや正確性に欠き攻撃へのリズムが悪循環となっている。三位決定戦でも、都城商に二十四点と二十一点と善戦はしたものの空回り。チーム主将の盛永結衣(岡富)とゲーム主将の浅田珠里(赤江)らが必死にプレーしたが十一月の選手権大会(旧春高)に向かい一から出直しすることになった。

 

 鵬翔女子は、「夢よもう一度」で、三年前の優勝を実現するかと思われた。新人戦で準Vで九州総合も三位で選手たちは「六人が打つ」体制で挑戦。以前は拾いまくる守り型だったが今大会は多彩な攻撃で準決で都城高に勝って、優勝への距離は近くなっていた。セッター坂之下真珠(木花)のトスは左右に、またバックにも巧く上げた。県中学校選抜だった崎山南海主将(大塚)と寺原七葉(久峰)は一七三㌢と申し分なくアタックした。そして二年坂元杏優(清武)のサウスポーはライトから次々と決めていた。しかし全員攻撃は宮崎日大にまたしても涙。応援団の所にあった「苦しい時こそ頑張れ」の横断幕は満員のスタンドに印象づけた。濱田高伸監督(公立大)らの試練は九州大会後から再び始まることになった。

旬刊宮崎は創刊当初より30年以上、庶民の立場から真実を追究。山積する不条理に対し「弱者の代弁者として破邪顕正の剣で立ち向かっていく」旬刊新聞です(発行は毎月5日、15日、25日)。