10月15日発行旬刊宮崎スポーツ

高校サッカー、序盤から激戦

 高校サッカー序盤戦で、名門宮崎工が勢いに乗って二連勝。延岡工を三対一、日南振徳を五対二と久々に存在感を見せた。九番伊東壱清(太陽宮崎)、十番野田幹太(清武)が売り物で、二人のプレーがカギ。守りを堅く、相手は思うように出られず、その上に左サイドの吉田有志(大塚)、右の戸田隼輔(吾田)も貢献した。振徳戦で戸田が上げたボールを新名教平(同)が決めて一対一になり、皆が勇気づいた。後半も二対一から追加点。クロスから山下睴樹(本郷)がヘディングでダメ押しの四点目。終始戸田がチャンスをつくり宮崎工は三回戦の都城戦に闘志を切り替えた。二十数年前まで本県サッカー界をリードしたが、この三年四強もない。また一部リーグでも七位で、この夏は大分と長崎に遠征し、今大会で巻き返しを誓って臨んだ。 

 

 初戦最大の好カードの妻対宮崎西は、一対〇で妻が辛勝し綾町に応援に来ていた宮崎西の父兄や在校生はがっかりした。三年生が残っている妻は、開始からチャンスが続いたが、中心の重本圭輝(穂北)、藤川蓮(富田)らは、夏からさらに速さが増し攻めと速さで、流は七対三の割合で、妻が優勢。両校決定力がなく、終了十分前に妻はクロスから児玉大成(妻)がネットを揺るがした。場内はドーンとわいて、試合は終了。宮崎西は、国体選手もいて、身体・個人的にも技がありチームは一丸となっていた。しかし妻の作戦も巧くいき、前半の後半から裏ボールを取られたり、FWのミスも乗じたりで、不利なゲームが続出。市内のクラブ出身の矢野海竜、増田和麿、川島崇寛らがよくつないで突破も見せた。しかし、ここ一番の大事な場面を阻まれて後半戦も進んだ。「初戦を突破したら」の関係者の願いははかなく消えて、六月から進んだチームづくりもまだ実らなかった。三年選手が残った分、妻が勝ったものの、初戦の大熱戦は感動をさせた。

プロ野球ドラフト会議 本県から3選手が志望

 プロ野球ドラフト会議は、二十五日、東京都内のホテルで行われる。全国的に上位候補は多く、中間選手が少ない。まして下位候補は特に多いのが今年の特徴。本県球界は「志望届」を出したのは、ウルスラの戸郷翔征投手(妻ヶ丘)と延岡学園の小幡竜平遊撃手(大分)、日章学園の林田昂也選手(福岡)の三選手。

 

 戸郷君は昨年夏の甲子園からプロ注目で九月の全日本高校選抜との壮行試合で好投し、さらに評判が上がった右スリークォーター投手で、三位まで指名か。小幡君は強肩強打。兄は社会人に進んでいる。左打ちの多い今のプロ内野手で、下位で指名されたら社会人入りも考えられる。林田君はエースで四番だったが、通算四十本塁打で、「打撃を生かす」と張り切っている。「プロならどこでも行く」と待っている。

西村氏が新監督に

 プロ野球オリックスは九月末に福良淳一監督(延岡工)の辞任を受け、交代と西村徳文ヘッドコーチ(福島高)の昇格を発表した。二人は郷土出身で一学年上の西村氏が三年前、福良氏が要請し二人三脚で頑張ってきた。しかし中心選手の故障など三年連続プレーオフ進出を逸した。

 

 新監督は串間市今町出身で、昭和五十一年夏に甲子園出場。二年生ながら俊足で巧打の二塁手で活躍。卒業後、四年間社会人の鹿児島鉄道局でプレーし、西鉄と巨人で中軸打者だった田中久寿男スカウト(故人)に声をかけられロッテに五位指名で入団。両打ちにして次々と成長し、首位打者と盗塁王三度、三十七歳で引退。ロッテ一筋でコーチを経て、平成二十二年に監督。一年目に三位ながらプレーオフ・シリーズも制してロッテを日本一にした。

10月5日発行旬刊宮崎スポーツ

全国高校バレー宮崎大会開幕

 全国高校バレー宮崎大会は、十一月十七、十八日宮崎市で開催され、決勝は二十三日、県体育館で男女ともおこなわれる。女子は戦国時代の様相で、第一シードの宮崎日大は横山真奈(附中)が一八〇からのスパイクはさらに驚異になった。第二の鵬翔は全員が攻撃に加わり、初の大舞台を目指す。第三の都城商は粘りと堅くなったレシーブ力で二年連続八度目の頂点を目指す。第四の延岡学園は高さを生かすプレーで全国高校選抜候補四人が中心で派遣奪回か。四強に接近している都城西、小林西も波乱を巻き起こしそう。

 

 都城商も頂点に照準を合わせている。新人戦は出遅れたが、着々とチーム力はアップ。夏も校外に出ず基本練習に明け暮れた。どんな強烈なサーブでも全員真正面で捉えられるようになった。県中学選抜はいないが、リーダーシップを取る榮島胡桃(高崎)がムード役で、随一の国体選手深見天音(東海)はレフトから左右に動いてうちまくる。

山口実咲(東郷)と河野唯里(吾田)も攻守に成長している。順調に勝ち上がると準決で鵬翔と対戦する。両校ともとび抜けた選手はいないが、総合力で熱戦は必至。昨年よりは力は落ちるが、多彩な攻撃は鵬翔も十分知り尽くしている。平均一七〇㌢にやや足りないが、調子の波に乗って一気に決勝も勝ちたい。来年全国総体のバレー会場の都城市民にVを贈りたい。

序盤から熾烈な戦い 高校サッカー県予選

 高校サッカー県予選は、序盤から非常に熾烈な戦いが予想される。中でも宮崎西対妻戦。最近早々の敗退が目立つ宮崎西は夏から猛練習で精度が上がってきた。三年は勇退した中で個々の能力の高い選手が多い。練習時間を重ねると数年前のような実力校に戻りつつある。攻撃力がアップして、一年の大津颯生(大塚)の速攻が見もの。国体選手だった川島崇寛(アリーバ)はボランチやCBもやる。川野晃拓(同)もCBで自信をつけている。

 

 先日の都城工との練習試合で良い守りもして引き分けて皆が自信をつけてきているのは事実。妻は三年生が残り、重本圭樹(穂北)がボランチへ転向し、児玉大成(妻)は良く裏をとって早く運ぶ。軸になっているFW藤川連(宮田)もさらに磨きがかかって攻撃力は四強に近い。県二部リーグでは公立校一位。どっちが勝ち上がるか、準々の日章学園戦が楽しみ。

 

 宮崎第一対初の四強シード都城戦も好カード。宮崎第一は今年から校内強化クラブで、宮崎と市内のクラブから好選手が入学し、上級生をバタバタさせチームは着々と前進している。都城戦に無欲でぶつかれば波乱も考えられるほどになってきた。都城も強化して十年が近い。MFの後藤涼真(三股)と平廉太郎(高原)がカギを握っている。夏は志布志市に四日連続遠征し、三年生ら全員が「上位進出」と誓っている。

9月25日発行旬刊宮崎スポーツ

高校スポーツ全国予選開幕 延岡学園女子バレーに注目

 高校スポーツ界の全国大会予選がいよいよ開幕する。各種目、各高校で「リベンジ」を目標に夏の練習に取り組んできた。中でも女子バレーで低速が続いている延岡学園。大舞台出場といえば、七年前の全国春高、四年前に全国総体出場。その後は宮崎日大、都城商、鵬翔などに王者を奪われ涙を飲んでいる。現実に決勝進出もなく、四番目といっても過言ではない。選手たちは百も承知で歯をくいしばっている。

 

 現チームは、高さは全国版。高いからといえば言い訳にもならないが、レシーブに精彩がない。しっかり守って上げて攻めるパターンが見えない。そのレシーブ力を夏は徹底的に磨いて、熊本や大分の遠征でもまずまずの成果を見せた。

 

 攻撃陣は一七七㌢の北林桃佳(尚学館)と長友真由(檍)が頼もしく、ほぼ全員が県中学選抜選手。また全国高校選抜候補に北林、長友以外に一年の後藤愛海(尚学館)と一七七㌢の須藤梨及(同)が入り、夏には合宿でかなり強い練習を消化して帰った。ゲームをつくるのは、主将でレフトの浅田珠里(赤江)、ライトの盛永結依(岡富)。チーム内の信望は厚くムードも作るファイター。とにかく打つ前に粗くて弱かったレシーブの精度を良くして速攻が重要。転んで上げ、思うところに渡すバレーで展望を開く。目標の頂点に戻る大会、十一月十七日宮崎市内で開幕。

覇権奪還に意欲 鵬翔高校サッカー部

 鵬翔サッカーも「覇権奪還」に意欲が見えてきた。本校から二㌔離れた練習場は、夕方四時間熱気が漂っている。平成二十四年度の全国選手権で全国制覇。その後は日章学園らに苦渋をなめさせられ、一昨年に四年ぶりに優勝。総体は二十六、七年に勝ちあがり全国では初戦で涙。この間、宮崎日大や都城高が力をつけ四強入り。まして九州リーグも落ちてしまったのが今の鵬翔の姿。また一年生大会も去年四強で今年は八強まで。新人戦は日章学園、総体は宮崎日大にそれぞれ準決で負けてきた。

 

 名門への声援は多い。橘橋を挟んで「南北決戦」は「南だ」と真剣に語る住民も少なくない。要するに、決勝戦で宮崎日大がきても準決で日章学園がきても「今年は鵬翔」と大会前に盛り上がっている。主将でボランチの前原輝彰(福岡)は中学生までサガン鳥栖でプレーし精度は抜群。サイドハーフの田辺涼成(高知)は抜け出る速攻が武器。また、黒岩晟羅(大阪も)も良く攻める。三人の柱がかみ合えば、攻撃型の試合運びは生まれる。二年得点源の山本琉太(宮崎アリーバ)と藤岡廉太郎(都農)がFWで、花盛翔真(三重)DFでマークはきつくなりそう。昨年以上の攻撃力が増してきて周囲の期待は日々に大きくなっている。

 

 大会は十月六日開幕。順調に上がって運命の日章学園戦は十月二十七日。

ファン注目の逸材 JR九州野球の岩切選手

 十一月大阪ドームで開催される社会人野球日本選手権九州地区予選で、梅田学園が第二代表決定戦でJR九州に四対三の逆転勝ちして初の大舞台出場を決めた。歴史的な出場で春の大学選手権に初出場した宮崎産経大に続く快挙だった。

 

 そんな中で、ファンに気になる選手名が挙がっている。九州大会で行われた熊本藤崎台球場は本県の関係者やファンも多く「JRの岩切だ」と指をさして拍手も送った。岩切貴弘(二三)は、佐土原中、高の選手時代、一八七㌢で右投左打ちの強打者の外野手で注目された。小学生時代はソフトボール選手で次々と成長。高校時代通算三十七本塁打を放ちプロから注目された。社会人で成長してからプロ入りへの夢も多く、今は右翼手で五番打者。五年目に入った二月には清武球場でオリックスの二軍と練習試合をし、二塁手四番を務めて一安打。地元のファンは非常に夢を抱いて大声で応援していた。そして年に二度ある全国大会に五度出場しているJRだが、同選手の強烈な印象が今いちでスカウト陣も、少々見送るような形になっている。

 

 足の速さにやや欠き、左右の次々の強打も少なく、元佐土原高の「大砲」の今秋のプロ入りは薄くなってきた。しかしまだプロへの道は閉ざされた事ではない。来年以降の成績次第では希望もあり、ファンは忘れてはならない。

9月15日発行旬刊宮崎スポーツ

秋の高校野球県予選開幕

 秋の高校野球県予選は、二十日からアイビー、西階などの球場で、センバツめざし開幕する。上位二校は来月熊本で開催される九州大会へ出場し上位四強を目指す。昨年は本大会が宮崎開催で四校が出場し、延岡学園と富島の二校がセンバツへコマを進めた。県大会のシード校は八月の新人戦で八校が決定し、先日の抽せん会で八ブロックに振り分けられた。シードは逸したもののV戦線に加わりそうな富島と鵬翔が注目される。

 

 富島の黒木拓馬(延岡南)はセンバツ大会で甲子園を経験し自信をつけている。低めに丁寧について要所をピシャリ。打線も黒田直人(財光寺)と松浦佑星(三納)がシュア―な打撃でナインを引っ張る。県北のシードウルスラや延岡学園らと実力は伯仲しており楽しみな存在。

 

 シードを逸した鵬翔は、富山晃一監督(六二)が復帰して心機一転。夏は初戦で宮崎第一に延長で敗れたが、その後は非常に充実した毎日。センバツと三度の九州大会を指揮した同監督は、数年後に向けて今大会は「内容の残る大会へ」と意気盛ん。左右三人の投手陣へブルペンでの指導は相変わらず厳しい。夏の大会に出た亀井千矢捕手(生目南)が守りの要。新チームに入り補球も安定し自信あるのか声も良く出す。夏は右翼で先発した岩切寛人(加納)は打撃もまずまずで投げてもコーナーをうまくつく。日高湧人(住吉)も同じ右腕だが緩急の差をつけ制球に気をつけている。継投も大事で、左腕富山樹(木花)のスライダーの出し入れが楽しみ。三人は練習の最後に必ず八十㍍の走り込みを二十本ほどやってスタミナとバネをつける。「秋は投手力」との周囲の言葉を三投手は自覚し、ダークホースで上位を目指す。若い二人のコーチもノック数も多く、「守り勝ち」が目標。他にシード校で打の日章学園、守りの宮崎商、夏から大半が残る都城東が有力か。

ファンの夢と期待背負う 小林高バレーの下鶴選手

 高校バレー界で「僕のことも忘れないで」とは言わないが、小林高の下鶴惣真もファンにとって夢と期待を持った名選手。一九六㌢のセンターは、細野中時代テニス部だったが、進学校を選び一流大学を目指しての入学だった。しかし、校内の先生たちからバレー部に入ることを何度も言われバレーを始めた。性格も明るく正直な少年は体格を生かして着々と前進。今はコート内で皆を引っ張っている。

 

 最高到着点が三百二十五㌢だったのが現在は二十㌢伸びて左右の動きも良くブロックも強烈。また身体も柔らかくネット下に落ちそうなボールも良く拾い、レシーブも巧くなった。同校は新人、総体と準々で涙を飲んでいる。しかし二ヵ月後の選手権大会予選(旧春高)は、下鶴を軸にV争いに加わりたいところで、朝夕補習も重なり、練習不足の悩みは否めない。

 

 しかし市民の中には「チームへの期待は日々増している。バレーの素晴らしさを知った下鶴選手には、多くの大学がラブコールしている。今後のバレー人生は楽しみでならない」と話している。

9月5日発行旬刊宮崎スポーツ

各校の監督も注目 都城東バレーのアライン選手

 高校(少年)バレーの九州国体は、二十六日までに鹿児島市で開催された。男子の宮崎は、都城工を中心に、日向学院のアタッカー永田陸人選手(宮崎西)と小林西の黒木裕太選手(同)と坂下拓叶選手(三松)、都城東のテ・アルマスアライン選手の四人が入り、計十二人が七月下旬から都城工で練習を重ねた。その結果予選で二勝一敗し代表決定戦で佐賀に〇対二。二十二と二十三点は奪い熱戦ながら今年も国体出場はならなかった。

 

今大会で最も注目された都城東のアライン選手はキューバからの留学生で一年同校に在籍したことで国体選手に抜擢。身長も二㌢伸びて一九〇㌢になり、最高到着点三五〇㌢は試合が後半でも平気で跳ぶ。手首、指先の使い方は本場仕込みで柔軟性があり非常に安心して見られる。アタックも飛ぶ位置も打つコースも良く文句のつけようがなく活躍。攻守とも九州一のアタッカーとも声が上がった。速さ、パワー、全てが超高校級で各校の監督は驚きを隠せない。

 

 都城東は五月の県総体は彼の活躍で四強入りももう少しで逸したが、十月の選手権予選(旧春校)では、V戦線に浮上する勢いだ。部員は少ないが、セッターの成長次第では十分頂点は見えてくる。レシーブ良し、アタックは二枚ブロックをも突き破る。アライン選手のプレーはバレーの町都城市民に夢と勇気を贈っている。

日向工業ラグビーが誕生!

 日向工にラグビー部が誕生し、県高体連やラグビー界では大きな拍手を送っている。昨年春同校に異動した日野譲士監督(高知大)が新入生に盛んに声をかけ誘った。一ヵ月後に十五人が集まり、ラグビーの基本練習を毎日繰り返した。小、中学校時代に経験した選手は二人のみ。全くラグビーは初めて。七人制の紅白戦はしても対外試合はできず一年過ぎた。今春また新入生に声をかけ、二十人が同部に入り計三十五人になり、正式に高体連に登録し公式戦出場の「OK」が出た。

 

 少子化の中で文句なしの数で五月総体に初出場。初戦突破はならなかったが周囲はその善戦に大拍手。FWに大型選手が三人。BKも俊足ぞろいで、時間を重ねると楽しみなチームになっている。中でも全員を引っ張っているのは、BKの谷淳平選手。昨年入学して即返事。土々呂中ではサッカーに励み、FWでプレー。一八〇㌢、七三㌔の体格は足も速く前へ出る。そしてキック力もあり正確。周囲の信頼は日々増えている。夏休みも三時間みっちり練習し、お盆前の都城合宿の三日間は非常に有意義で、チームは上昇中。

 

 日野監督は長年隣りの富島高にいたこともあり、その「日野人気」は日向工でも健在。来月の花園予選のプレーが楽しみとなっている。

県サッカー協会の飯干氏がロシアでW杯観戦

 「サッカーのWカップ観戦に行きました」と笑いながら話すのは、県サッカー協会の強化委員飯干和洋氏(六三)。永年交流のある日本協会の原博実(五八)とロシアで十六日間共にした。二人は成田空港で、六月十六日、午後待ち合わせて、翌日ヘルシンキ経由でモスククワに入った。

 

 ロシアの街を初めて見て「感動しました」。四日後に南東部のサランスクに移動しコロンビア戦の勝利を見届けた。四万五千人の歓声には様々な国の関係者もいて「心身とも感激」と今も飯干氏は話す。四日間は記念像、音楽院、革命広場など観光。そして第四の都市エカテリンブルグでセネガル戦。二十八日ボルゴグラードでポーランド戦。惜敗し八強入りはできなかったが、「すべて堪能」とこの上ないプレーを身近にできた。

 

 「日本の選手の世界Aクラス入りは技術・速さで今いち」と注文をつけ帰国した。飯干氏は少年サッカーを県内に普及、原氏はFC東京で長友佑都(三一)を育て、Wカップでもニッポンの柱としてプレーしたのに感動していた。

8月25日発行旬刊宮崎スポーツ

夢のベスト4まで間近 都城西女子バレー

 バレーの都市都城にバレーの話題は常に消えることはない。高校バレーでも同市が中心だが、都城西がにわかに頭角を現してきた。二年名選手が集まり非常に戦力が整っている。県総体後三年生二人が残りチームを引っ張っている。県中学選抜選手こそいないが、下宿までして市外から来ている進学校は、現在十七人。練習の大半はレシーブ。一も二も広いまくるバレーは、県大会ベスト八が続いている。延岡学園、都城商、鵬翔相手にフルセットまで戦い惜敗が続き、選手らは「夢のベスト4」がすぐそこに見えてきた。

 

 この十年以上公立の進学校の四強入りはなく、周囲は大きな期待を寄せている。二年生で新主将に抜擢された松浦真歩(上新田)は市内屈指の司令塔。坂本捺海(同)はこの夏からアタッカーらしく成長し二人は中学時代県大会をも経験した。柿本真悠(宮大附)も遠い学校に入り強烈に打ち込めるようになった。柿本春香(高城)も一六八㌢を思い存分生かしている。夏休みの福岡遠征で主力選手は思った以上の成果を得て次に向かっている。

 

 着任四年目になる宮ノ下雄司監督(福岡大)は、都城商時代に、全国春と総体に六度づつコマを進めた熱血漢。鹿屋体大やVリーグのJTにも選手を贈り、高体連では「闘将」とも言われている。口癖は「守り」で、レシーブの指導には定評がある。高い所からまたは低い所からもコートに打ち付け、徹底したレシーブ指導は基本を数時間繰り返す。来年夏は全国総体の会場になる都城は、徐々にあらゆる準備が進んでいる。都城西女子も二代表枠を夢にしている。

9月3日から開催 U18野球アジア大会

 U18野球のアジア大会が、九月三日から九日までサンマリン球場で八ヶ国が参加して開催される。

 将来の世界一を目指す高校選手で、本県での開催は初めて。日本代表の十八人は甲子園大会終了後に、春と夏の甲子園で活躍した選手が選抜される。

 

 本県からは大会前の時点で延岡学園の小幡遊撃手がセンバツ組から候補に上がっていた。全日本高校選抜は、毎年夏の甲子園で活躍した選手が選ばれていたが、この数年はセンバツ選手からも選んで親善でハワイ・米国・台湾などに遠征していた。

 

 本県代表の第一号は高鍋の永友投手で昭和三十四年夏中京商を四対〇で完封したのが評価された。その後は宮崎商の高橋、高鍋の牧、平成に入って日南学園の赤田、寺原、井手、持田、都城高の安田、今泉投捕、延岡学園の神内、最後は平成二十年宮崎商の赤川投手で大半はプロでも活躍した。今大会の優勝候補は日本、台湾、韓国らで県内のファンにとっては非常に楽しみな大会となってういる。

 

真夏の猛練習実る 小林男子駅伝部

 秋風が吹く頃になると駅伝の話題も上がってくる。男子駅伝で県一の座にいる小林高はライバル宮崎日大が追っかけ接近している事で「今は互角」と両校の話題はいっぱい。名門の意地を張る小林高は、去る十三日まで大分九重で一週間の合宿を消化。九州の強豪校、大分東明、九州学院、大牟田、鹿児島実など十校以上も参加。帰校して十七日から五日間熊本県水上村で合宿。先日新学期も始まった進学校選手らは、目標に向かって朝夕走りまくっている。

 

 そして九月下旬には大分に再び行って、合宿した学校と大会に臨む予定で、父兄の中からは「宮崎日大の追っかけに負けません」と、この夏の練習に自信満々。今年のエースはインターハイ五千㍍出場の畦地貴斗(延岡)とロードに強い大坪幸太(福岡)か。一区と三区の長丁場は今の頂点では両選手の予想。しかし七月の国体予選で四人の一年生が三千㍍を八分台で走り猛暑の中で成長を見せた。県大会まで二ヵ月余りで名門の選手は「今年も都大路で走る」と真夏の猛練習は終了した。

8月15日発行旬刊宮崎スポーツ

西都市サッカー黄金時代を目指して

 西都市サッカー界も暑さの中健闘している。市内の小学校は五校のサッカー部が夢を追って練習に取り組んでいる。妻中も高鍋東と同地区の代表で県中体連大会にコマを進めた。少年選手らは目標をもって秋の大会に照準を合わせている。また社会人も五チームが、土、日を含み市内の陸上競技場で練習し県リーグでもその力を示している。かつてはセレインジャを中心とした市選抜団は県体で二連覇した黄金時代もあった。

 

 サッカーの熱い地区で、やはり話題に上がるのは妻高校の動向で成績が気になる。高校大会で「上位四強を食えるのは」とファンの声が聞こえるが、妻の名が必ず上がる。新人、総体と八強入りで、今いちのプレーが聞かない。攻撃力はあっても守備力にやや不安。一年生に二、三のCBがいてこの夏の成長が課題。富満蓮(木花)が主将としてサイドアタッカーで統率力のある荒川宰(木城)がチームをどのように左右するか。攻撃の要藤川連(富田)と児玉大成(妻)の決定力が高くなれば、県大会四強は夢ではない。攻撃力はまあまあでも守りを強くすることは先日延岡の大会でも実行できた。十日までの三日間、県北大会でも選手らは一つひとつのプレーに精度を高め周囲は笑顔を見せていた。

 

 五六和明監督(福岡大)は、昭和五十四年宮崎国体教員団が優勝した時のウイング。採用二年目の若さあふれる時で、サッカーに対する情熱は有名。指導者としても泉ヶ丘を選手権で準優勝し新人戦でも頂点に立った。また小林工(現秀峰)を九州プリンスリーグ(二部)に進出させ、サッカー界では「鬼監督」とニックネームもあり、前任校などのOB会には毎年正月招待され「私立強豪校を落として」と強い要望が続いている。

高校ラグビー夏季強化合宿で猛練習

 高校ラグビーの夏季強化合宿が都城市高崎町多目的広場で行われた。七日から二泊三日は大宮、宮崎西、宮崎北、宮崎農、高鍋農。九日からは佐土原、日向工、富島で、いずれも少人数校。五日間全日程で参加したのは都城と都城工の地元チームで、となりにマンモス温泉があり選手らは有意義に三日間を過ごした。

 

 朝七時に起床し三十分ほどのランニング。朝食をとって九時半から二時間練習。気温の高い昼間は合宿内でゆっくり休み、夕方からは三時間、走り込みとハンドリングを繰り返し、フォーメーション、ラインアウトの基本練習。スクラムをくんで馬力をつける。FW陣のユニット、BKのサインプレー、そして適当に二チームに分けて試合も消化。

 

 合宿を計画した都城工の山本巧監督(筑波大)は「充実した日々でした」と満足な表情。他に高鍋は去る十日までに大分の久住、九重の合宿に参加して、大分、福岡の両県の強豪校と試合。花園で勝ち上がる「整備」を消化した。また「打倒高鍋」の旗頭の延岡星雲も十日頃まで長野県管平に行き、一週間心身を鍛えて効果的な戦力をアップさせた。

 

 都城合宿で黒く陽焼けして充実感を見せているのは、宮崎北の有村佳祐主将。市内の進学校は四校とも十五人そろわない寂しい現状で他校の選手と仲良く厳しい合宿に次のステップを誓っている。秋は十人制に初めて挑戦とあって不安はあるが、BKで俊足とやる事は変わらない。檍中の一年下の青木孝洋、加藤史也の両選手にも良く指導。他のBKの選手らとも何度も基本練習を打ち込んだ。十五人制に出場できない不安はあっても、ラグビーに打ち込む姿勢は変わらない。一七八㌢で五十㍍六秒三の有村選手の猛暑の夏は、この上ない連日だった。

高校野球県予選終了後、4校の監督が交代

 高校野球の県予選終了後、四校の監督交代があった。日南振徳、鵬翔、宮崎日大、宮崎商業でそれぞれ秋の大会へ新しいスタートを切った。

 

 中でも三度目の甲子園へ期待されている宮崎日大は、卒業生で元広島の榊原聡一郎氏(五六)が更迭され、同校の初代監督で基礎を築いた楠田賢吾氏(七三)が復帰した。二人とも甲子園一度ずつ出場したが、同校は「また甲子園へ」と目標での人事となった。

 

 榊原氏は、OBでプロ経験者とあって当時学校側は両手を開いて起用。事務職も兼ねての六年間。平成二十七年夏に十八年ぶりに甲子園出場し、初戦で涙。昨年秋は地元開催の九州大会に第三代表で出場。今年の夏は第八シードながら準々で宮崎工に敗れて二度目の夢ははかなく消えた。OB会、ファンの間で衝撃が走っての交代劇だった。

8月5日発行旬刊宮崎スポーツ

4年ぶりの本県開催 プロ野球公式戦

 プロ野球の公式戦が四年ぶりに開催される。オリックス対日本ハム戦で、十年前巨人対DENA、四年前ソフトバンク対西武戦以来。今回はオリックスの主催で、二十八日サンマリン球場で午後六時半開催。前売り券は宮交シティや各コンビニで発売されている。オリックスには郷土関係者が四人活躍している。福良淳一監督(五八)に西村徳文ヘッドコーチ(五九)。都城高出身で二年目の山本由伸投手(二〇)と都城商出身の金田和之投手(二八)。県内のファンは郷土出身監督、選手を見られるともあって非常に注目している。

 

 山本投手は右の本格派で今季はセットアッパーで力投している。金田投手は阪神から移籍して三年目。右本格派で試合の終盤に登板している。就任三年目でプレーオフに一度も進出していない福良監督は、春は勝てなかったが、六月に入って勝ち上がり五・六位から二位にも躍進し、七月中旬からまた調子を落とし勝率五割前後を往復している状況。エースの金子投手がいまいちで若い山岡投手も元気がない。抑えの増井投手が好投だけが目立つ。両投手と外国人投手の奮気を期待したい。

 

 同監督は、延岡市北浦の出身で昭和五十四年に延岡工を卒業。軽快なフットワークの内野手は社会人の大分鉄道管理局に入社し二塁手に固定。都市対抗と日本選手権に一度ずつ出場。六年在籍後に旧阪急にドラフト六位で入団。堅実な守備と小技のきく打撃で、当時数少ない一億円選手になった。引退後は日本ハムの二軍コーチや九州担当のスカウトもして再びオリックスに復帰した。千二百四十試合に出場して千百十六安打、五十本塁打。

富島躍進の牽引役 主将の中川大輝左翼手

 富島野球部は、この一年日向市民に夢と勇気を残して「春夏甲子園」は実現せず夏は終了した。しかし去年秋の大会からぐんぐん勝ち上がり、本県開催の九州大会では準優勝し、初のセンバツ出場を実現。初戦で負けたものの、春夏連続甲子園出場を目標に夏の大会は第二シード。しかし決勝で日南学園に四対六で敗れて夢は消えた。

 

 このチームを支え元気づけたのは何といっても主将の中川大輝左翼手。大王谷中で左投手として活躍し、高校では左の巧打者を目指した。その才能は次々と進化し、俊足として小技を含み「不動の二番打者」になった。どの試合もどんな投手のボールでも必ず芯に当ててきた。今大会も四試合で十三打数五安打四打点。三塁打と二塁打を毎試合一本ずつ。その勝負強さは市民の間でも評判になっていた。また二試合に救援もしてチームを引っ張った。校内でも成績も申し分なく人気者になっていた。センバツ大会では三失策、夏は四試合で無失策は基本がしっかりしたチームで球史に一ページを残した。

男子は延学、女子は小林西に注目 高校柔道1年生大会

 高校柔道の一年生大会は、二十五日から二日間延岡旭化成武道館で開催される。この十年選手が減少し深刻な問題もあって、今年も団体戦は男子七校、女子四校と出場校は少ない。話題の頂点は延岡学園男子で大将の戸高淳之介選手。東京都出身で昨年の全国中学大会九〇㌔以下で優勝して名門にやってきた。団体・個人とも同校の鍵。宮崎日大、日章学園が続く。

 

 女子は、小林西の高橋美鈴選手が七八㌔超級で、去年都城西中時代全国の八強選と九州三位。団体・個人とも優勝候補。宮崎日大は三選手そろわず鵬翔が対抗馬か。

 

 都城商男子も部員が少なく団体戦は欠場。個人戦で早崎光太郎選手が六〇㌔以下で注目。曽於市末吉中でもまれて同校に入学。低い体勢からの背負い投げは切れがある。総体では団体戦に加わり、個人戦は一勝。原悠吾選手も八一㌔以下でV候補。昨年末吉中で鹿児島県団体優勝。全国大会にもコマを進めた戦力。内股・大外狩りの足技は向こう二年間県内で話題になりそう。お盆返上の合宿でさらに技を磨く。

7月25日発行旬刊宮崎スポーツ

波乱に満ちた試合も 夏の高校野球4強決まる

 夏の高校野球は、大会十日目で準決勝の四強が決定した。圧巻は第一シードで春夏甲子園を目指す延岡学園が初戦宮崎工に延長十二回七対八で敗退。宮崎工はノーシードながら春は四強で力を持っていた。その主役は何といっても桝田佳吾投手(木花)。一七八㌢の右腕は一三〇㌔半ばの速球と三、四程ある変化球で要所をしめ完投。次の妻戦も四対三の完投。準々決勝でも宮崎日大に三対一。三試合で計四百七球を投げ堂々としていた。

宮崎日大戦は一回裏に一点を先取されたものの、いつものペースで投げ、攻撃陣が四回と六回に一点と二点を返して被安打は五本だった。六年ぶりの甲子園をナインは目標にしての三試合だった。

 

 第八シードの宮崎日大は秋の九州大会出場を自信にして挑んだが、エース伊藤光眸投手(広島)が不調で登板できなかったのが響いた。試合後両校は球場裏と全選手らがあいさつ。そして宮崎日大側から宮崎工ら部員に千羽鶴を渡して健闘を祈る意味で周囲から大きな拍手が鳴り響いた。

 

 低迷が続く西諸地区では三校が初戦で姿を消して、残るのは小林西の活躍だった。四十八人の部員で七人が県内中学出身で、少子化と地元の野球部員が少なく、人気は今いちだったが、話題は五番の高橋汰空捕手で、都城西戦で左翼と中堅に連続本塁打。四安打五打点は二年生らしからぬ打球でもあった。鹿児島の天保山中では軟式野球だったが、一年余りで成長して泉ヶ丘戦も一安打一打点。三回戦でも宮崎学園の源隆馬投手(生目)から一安一打点とコールド勝ちに繋げた。準々決勝進出はこの十年なく西諸地区ではラジオ放送に食い入る市民が多く久々に高校野球を楽しんだ。同校は平成三年秋と春に九州大会。五年夏は甲子園で八強まで進み市民を歓声の谷間にした。先発出場は二年生が四人で投捕は二年生。今後の活躍は市民にとって楽しみになってきた。

都城農サッカーに期待

 都城農サッカーも一時代を築き県民を歓喜させた。昭和六十年前後に、全国総体に三度出場。全国選手権にもコマを進め三回戦まで躍進した。その後は私立高の台頭で芽をつぶされ、上位となれば七年前の新人戦で準優勝して九州大会に出場。しかし弱いという感より、もう一枚戦力不足は否めない。強豪校に善戦惜敗が目立っている。今季も新人戦で小林秀峰に二対〇。延岡工に〇対一の惜敗。総体も三回戦で都城と互角。延長戦の後半に二点奪われ一対三で涙をのんだ。その力は上位とさほど差はない。

 

 チームカラーは主将の瀬戸山享真(沖水)と柚木崎瑠伊(姫城)のCBが堅く後方へボールをやらない。二人がリズムをつくって木村俊介(祝吉)が攻め込む。またMF高橋凛匠は県中体連で山田中が優勝した時の選手でゲームの流れをよく読む選手として自覚も出てきた。そしてGK上原崚雅(高崎)は市中学校選抜選手で、簡単にゴールは許さない。自信つけたか大声で仲間に指示するまでになった。この四、五人のパスはロングでも精度は良く、確実さが今いち決まるようだと、四強に進めるのも夢ではない。

 

 守りが良くても正確なプレーを夏休みは猛練習の予定。八月は串間市で鹿児島勢を含む数校と三日間合宿の計画で、「攻撃型」のチームを更に磨く。部員六十二人は真夏の試練に挑戦する

7月15日発行旬刊宮崎スポーツ

本県から65人の選手が出場 全国高校総体陸上競技

 全国高校総体の陸上競技は、八月二日から三重県伊勢市で開催される。本県から二十六種目六十五人のアスリートが予選を勝ち抜いて出場する。来年は九州南部開催で関係者の期待は大きい。期待される競技は、男子の百㍍と二百㍍、四百㍍、百十ハードル。女子はSエース宮崎商の神田あやの選手の百㍍、二百㍍、走り幅跳び、二種のリレーで、二年生らしからぬ活躍は注目を集めそう。今大会の出場資格は、五月の県総体で各種目六位までが南九州大会(沖・鹿・熊・宮)に出場できる。毎年四件の持ち回りで会場は異なるが、日程は六月中旬になっている。その南九州で六位に入ると全国大会(インターハイ)に出場できる。全国でも学校単位で、今年の本県は宮崎商女子の総得点が期待される。

 

 日章学園の入船満監督(三九)は「今年も低調です」と頭を抱えての夏だった。走る子が少なく部員も少ないのが同校の現実。指導するにも選手がいないことには話にならない。短距離、フィールド選手がゼロ。長距離に七人が走っているが駅伝で一人故障したら欠場になる。毎日ヒヤヒヤしての練習で「頭が痛いです」と嘆く。鹿児島の伊集院町出身で、兄敏さんと陸上を始めた。順天堂大で四年間箱根を走り、四年の時一区を一位通過。その力強い走りは兄がカネボウにいたこともあり、カネボウ入り。「入船兄弟」でマラソンの一時代を築いた。兄は二時間八分台が持ちタイムだが、満選手は五分以上遅れている。「陸上王国」の宮崎にきて、多くのファンに声をかけられて「期待されるまで至っていません」が実際の言葉。

 

 九月になったら県内の中学を訪問し走る少年らに声をかけるつもりで「今後ともよろしくお願いします」と、市町村対抗駅伝宮崎市Aの監督も兼ねる入船監督の陸上にかける情熱はギラギラと輝く燃え、県民からも拍手を浴びている。

古豪復活へ一致団結 都城高ラグビー部員増

 都城高ラグビーにかすかな光が見えている。一月の新人戦では十人制に出場して、何とか繋いだ形だったが、春に七人の新入部員が加わり十九人になった。そして、五月の県総体では、十五人制に出場。初戦延岡工にノートライで負けたものの、選手達は新しいファイトに燃えている。この夏の話題は各自が自覚してそれぞれの役目を目標に夕方三時間の訓練に汗とドロにまみれている。

 

 新人部員の五人が中学時代の経験者。樟中、富島中、そして地区のスクールでジャージを着た。河野幸汰選手は富島中でフッカーで活躍し、遠い同校にやってきた。チームは全体的に小柄だが、九十㌔以上の選手が数人いる。リーダー役は三年プロップ岡田蒼真(高崎)はがっちりして簡単には倒せられない体格。松岡弘洋(住吉)も二年生らしからぬプレーをすれば、センター近藤晴羅(沖水)は左右を確認しパス廻しは抜群。チームカラーはBKに俊足選手がいるため、FW陣で相手を崩して前へ出る。巨漢選手がいないため、走りまくってつなぐラグビーは着々向上してきた。

 

 来月の中旬は、同市高﨑町のグラウンドで県内数高校と合宿に入り、さらに技を磨く。花園予選で一勝もできていないこの十年だが、夏の猛訓練で、その初戦突破が夢。花園九度出場の名門も、花園出場は平成十二年度が最後になっている。

7月5日発行旬刊宮崎スポーツ

48校が激突 夏の高校野球7日から

 第百回夏の高校野球は、七日からアイビーとソッケンの両球場で四十八校が激突する。優勝校は八月の甲子園大会に出場。

第一シードは去年に続いて延岡学園で、宮崎工と初戦。順調に都城工が勝ち上がれば二校とも春の四強だけに油断ならない。都城工の田口龍清(五十市)が一四〇㌔以上を投げれば、三番坂元三暁(同)ら打線も好調。

延岡学園は上野元基(門川)次第。宮崎日大の伊藤光眸(広島)の投打がうなれば熱戦になりそう。ロースコアで守り合いも予想され、中束龍星(南郷)らの足攻がカギを握る。

 

夏に強い大宮と宮崎商は力不足を否めない。対角戦の第二は富島で、三回戦で延岡工か鵬翔と当たりそう。地元同士の泉ヶ丘と都城、高千穂と延岡工など、また小林西対都城西も好カードで勢いに乗りたい。しかし去年から話題の源隆馬(生目)の宮崎学園が脅威。一四五㌔の右腕はプロも注目していて、万が一富島と当たると去年のように楽しみな存在。

 

第三の聖心ウルスラは連続甲子園に近い。戸郷翔征(妻ヶ丘)は去年の甲子園を経験して、スリークォーターの右腕は一四〇㌔後半で大会一か。打線がやや低調だが、守りを固めたら勝ち上がる。準々で日章学園との対戦は投手戦になりそう。林田昂也(福岡)が成長して打線も故障が治った松田光記主将(山田)らを駆使してうるさい。

万が一もつれたらウルスラの連覇は厳しい。

 

日南学園は今年になってチーム力アップ。楽なパートで、辰巳凌晟(奈良)のカット・ツーシームなど変化球で準々まで順調にいけそう。都城東とは熱戦で互角か。都城東は大砲が不在で打線はうるさい。左の武藤敦貴(福岡)がコースを投げ分けると、日南学園も苦しい。両校とも二勝して準々に進出しそうだ。

6月25日発行旬刊宮崎スポーツ

52年ぶりの快挙 都城工ラグビーが決勝進出

 六月二日まで木花ラグビー場で行われた高校ラグビーで、都城工が五十二年ぶりに決勝戦に進出し話題を広げた。十三チーム出場の十五人制は高鍋、延岡星雲の争いかと思われたが、都城工は宮崎工に三十対七で勝ち、勢いで延岡星雲に挑戦。

 

 延岡星雲はパス回しがうまくいき、三分にトライ。ゴールキックはミスしたものの有利に立つと、都城工も反撃に移り、二分後に主将の早崎幸志郎(西中)が中央部に突進トライ。ゴールをSH徳水優賀(山之口)が決めて逆転するとスタンドは沸いた。二年突破力のある新西史門(西中)がCTBで走れば、SO須原大志(妻ヶ丘)も持ち前の速さで対抗。やや不利の展開ラグビーは押されながらも前半終了。父兄とOBは祈るような表情で後半に入った。FWとBKSが一体となって一進一退で試合は続き、都城工はよくしのぎ、そのまま七対五で決勝へ。

 

 決戦は、この数年県内で完封勝ちが続いている高鍋。清山総介主将(天理)がフランカーで、プロップ今村龍也(唐瀬原)は一〇五㌔の巨漢選手でどう見てもすごい集団。開始早々から高鍋の足とパス回しは好調で都城工は百四点奪われ完封負け。「一トライはして」の願望は届かず、都城工は二位校ブロックにコマを進めた。十六日、熊本県営ラグビー場には都城地区からOBや父兄、そして福岡や熊本のOB五十人が集まり観戦。数十年ぶりに母校のプレーを見たOBも多く大声で応援。しかし長崎南山の前に歯が立たず、七対六十で初戦敗退。場内を感動させたのは終了間際のトライで、選手らは「一トライは必ず」の気持ちが現れていた。スタンドからもその声が続き、最後の反撃と闘志には次へとつなげる名場面だった。

 

 二十人余りの部員は入学してジャージを着た選手が大半。市内のスクール出身は一年一人、二年五人で全く素人軍団。 日ごろ徹底した訓練は学校周囲の住民も知っている。山本巧監督(四四)は「次の目標は高鍋戦にトライすること」と選手らにゲキを飛ばした。五十二年前は最後の県優勝で、田之上雄次郎、高橋均、大崎隆、小田寛、尾脇実、清国三郎(故人)各OBは今年の誕生で満七十歳になる。

「小さな大投手」に期待 工藤泰治投手(高千穂)

 夏の高校野球を間近に控え名選手らの話題も上がってくる。派手には見えないが高千穂の工藤泰治投手(上野)も気になる投手。一六二㌢の左腕は、二年前の秋の九州大会出場経験者。一三〇㌔の直球とカーブとスライダーでコーナーワークをきちっと決める。低めの出し入れも巧く内野ゴロを良く打たせる。五月の県北大会では、強打の延岡学園を延長十二回のうち九回投げて四失点と、強豪校打線に巧投した。試合は負けたものの、自信をつけた事は事実。ベンチでも言われている。甲子園で巧投した左腕だった。

 

 工藤投手がシード校や協力打線のチームを封じるなら県予選も楽しみとなる。ファンにとって「小さな大投手」を期待する声も多くなっている。 同校が九州大会に出場した時、町民は心から大拍手を送っている。

ファンの注目集まる 小林陸上の畦地選手

 去る十五日から沖縄県で開催されていた高校総体南九州大会で、小林高男子から随一の畦地貴斗(岡富)が、五千㍍で十五分〇八秒で六位に入り、八月の三重総体への切符を手にした。県予選では、十五分〇三秒で三位に食い込み期待されていた。都大路でも一年生でアンカー、二年生で長丁場の三区を任せられて県内でも屈指の走者。

 

 チームでも主将として公私に皆を励ますなど、信望がある。全国総体後は大分などへ遠征し強豪校の選手らと訓練を重ねる予定で、今後駅伝季まで関係者の注目はさらに熱くなりそうで、小林市民やファンからも期待が深まりそうだ。

6月15日発行旬刊宮崎スポーツ

日章学園サッカーが3年連続V

 高校サッカーは日章学園が三年連続の栄冠で七月末からの三重総体へ出場する。今チームは九州リーグでも好成績をあげて例年より戦力はある。攻撃力が良く二年トップの鈴木陽介(附属中)は県内一、二位のシュート力で牽引者。失点が少なかった守備陣は、一年古賀照也(鳥栖)がセンターバックで堅く、長友駿弥(附属中)もさっとカバーに入る。そしてGKの小原司(同)が自信を持って大声で指示。キック力は攻撃陣にとって非常に頼もしい。初の四強も見えてくる。

 

 進学校の三年生は最後の大会で、今後は進学へ向かって勉強に入る。宮崎市内の進学校も最後とあって父兄の応援も多く選手も懸命に走った。四校で一番良い成績は宮崎南で、都城工を一対〇、大宮戦は〇対〇でPK戦。そこで勝利し八強入り。勢いで鵬翔に無欲でぶつかったものの一対二で惜敗。四強入りできず選手らは唇をかんだ。

 

 大宮は延岡商と高鍋農に五対〇と圧倒したが、PK戦負けは悔やまれる。トップ下で三角爽真主将(東大宮)のパス回しや馬力は良かった。宮崎北は初戦〇対二で宮崎第一に敗れたが、戦術にやや不足な面もあったが、後半に選手らの足がとまりスタミナ切れもあった。運動量の差は否めなかった。大会ごとに期待されている宮崎西は〇対四で宮崎日大に敗退。鈴木優大(太陽)が主将らしく試合後は皆と握手で別れた。

グラウンドにも緊張感 第100高校野球選手権宮崎大会

 「古豪宮商」も夏の大会へ夢を広げている。去る八日から二泊三日の関東遠征で地力をつけてきた。投打とも非常にかみ合い、五試合をやって帰ってきた。エース右本格派の中原悠斗(綾)は一三五㌔の直球を低めに集め、腕も長い事で打者は打ちづらく連打がない。また打者の内側にも良く変化球を投げて「攻める」。二年の日野友太(住吉)が捕手らしく成長。大事な時に大声でエースに「攻めろ」と注意する。中原は春宮崎第一に完投勝利してナインの信頼はあつくなっていた。ここにきて、練習後は日野と走り込みをやって柔軟体操など一汗かいて上がる。打線も心強い。鍵はトップの田村洸介遊撃手(大淀)。シュア―でミートは抜群。出塁すれば慎重に一点を取りに行く。少ないチャンスを主砲林田優友(佐土原)が左右に打ち分ける。小柄ながらスィングスピードはチーム一。欠点と言えば良い試合と悪い試合のムラッ気か。オールドファンが多い古豪の昨年は初戦で妻に四安打の〇対三で完封負けだった。

6月5日発行旬刊宮崎スポーツ

バレー男子は都城工、女子は日大が県予選制覇

 全国総体バレーの県予選は、都城市内の七会場で開催され、五月二十九日まで四日間、「バレーの町」都城盆地をわかせた。その結果、男子は都城工が二年連続二十五度の優勝で、小林西・日向学院、大宮と続いた。女子は宮崎日大が三年連続十九度目の栄冠で鵬翔、都城商、延岡学園となった。上位二校は今月十五日から佐世保で行われる九州総体に出場する。また優勝校は七月末の全国三重総体へ出場が決定した。

 

 予選出場校は、以前に比べ男女とも十校程減少しているのが気がかりだが、男子は全国レベルで四月の九州総合でも都城工は鎮西(熊本)と互角に戦い期待されている。伝統のコンビバレーは、決勝で小林西に最後のフルセットまで苦戦はしたものの、県一のリベロ山下巧翔(三股)が拾いまくり、二年生の黒木奨輝(高原)が強烈に打ちまくった。来年は全国総体のバレーが都城とあって地元では名門の上位進出を期待している。女子の宮崎日大は、一八〇㌢で全国選抜候補になっている横山真奈(附属中)が身体もひきしまり決定率も高い。司令塔で主将の金丸絵梨香(富田)のトス廻しも文句無し。専門部の役員たちは、一同に「二、三勝は全国で勝ってほしい」と注文。

 

 同種目の県北の不振は否めない。延岡工男子は今大会も八強で終わった。昭和五十年代には都城工と争い全国大会にもコマを進め、三年前は頂点に立ち全国大会出場。その直後から部員不足でぎりぎりの状態が続き、一時は「名門休部か」の危機もあった。しかし今春は十人が加入して全員経験無し。しかし岩室貴詞監督(福岡大)の熱意で二十六選手が大会に挑んだ。セッターを二人にして、レフトに中城拓真(土々呂)、佐藤憂人(高千穂)と河野公之朗(南中)がライトが打つ。準々の小林西には一セット目を取って期待されたが息切れの逆転負けで選手たちは次へのステップを誓った。

 

 延岡学園女子がこの数年決勝進出が無い。県北のバレーファンは非常に気をもんでいるが、県中学選抜選手がいて、高さも県一にも関わらず、三、四位の連続。レシーブもやや正確性に欠き攻撃へのリズムが悪循環となっている。三位決定戦でも、都城商に二十四点と二十一点と善戦はしたものの空回り。チーム主将の盛永結衣(岡富)とゲーム主将の浅田珠里(赤江)らが必死にプレーしたが十一月の選手権大会(旧春高)に向かい一から出直しすることになった。

 

 鵬翔女子は、「夢よもう一度」で、三年前の優勝を実現するかと思われた。新人戦で準Vで九州総合も三位で選手たちは「六人が打つ」体制で挑戦。以前は拾いまくる守り型だったが今大会は多彩な攻撃で準決で都城高に勝って、優勝への距離は近くなっていた。セッター坂之下真珠(木花)のトスは左右に、またバックにも巧く上げた。県中学校選抜だった崎山南海主将(大塚)と寺原七葉(久峰)は一七三㌢と申し分なくアタックした。そして二年坂元杏優(清武)のサウスポーはライトから次々と決めていた。しかし全員攻撃は宮崎日大にまたしても涙。応援団の所にあった「苦しい時こそ頑張れ」の横断幕は満員のスタンドに印象づけた。濱田高伸監督(公立大)らの試練は九州大会後から再び始まることになった。

旬刊宮崎は創刊当初より30年以上、庶民の立場から真実を追究。山積する不条理に対し「弱者の代弁者として破邪顕正の剣で立ち向かっていく」旬刊新聞です(発行は毎月5日、15日、25日)。