2月15日発行旬刊宮崎スポーツ

富島高野球、練習に日々熱気

 県内は球春到来で、プロ野球五球団のキャンプで花盛り。高校野球も「負けじ」と、来る春の大会へ向かって各高校とも第四クールで投げ込み、打ち込みで、暖かい日は紅白戦も行っている。

 

 日向市の市街地にある富島高も日々熱気がグランドに漂っている。昨年夏も甲子園へ初出場して、秋も県を制して九州大会。「センバツ」の夢は初戦消えた悔しさを、このオフに精一杯ナインはやってきた。中でもチームをけん引しているのは、富井大輝投手(西郷)と坂本龍太郎捕手(財光寺)の投捕。富井は一七〇㌢の右投げの技巧派で特徴は制球力。軽いフォームからの本格派はスライダーしか変化球はない。コースの出し入れは抜群で大崩れすることがない。ベンチからも信頼はあつく、夏の甲子園も経験した。

 

 今季はその制球をさらに磨いて、オフを率先してトレーニングに励んだ。坂本は一八三㌢、八〇㌔の大型で、富井と三、四番をくんで打点を増やす。去年は打ち方も粗かったが、三割以上の打率は残し、九州大会では、広い佐賀県営球場で場外本塁打した。一四〇㍍以上の飛距離はスタンドも静まり返ったもので、今年は逆方向へも長距離砲で、さらなる打撃向上を目指す。富島は通算三度目の甲子園へいよいよ夢が広がってきた。

ファンも注目 山本由伸投手

 キャンプで注目されているのは東京五輪代表のエース候補になっている山本由伸投手(二一)。三年目の昨シーズンは、オリックスの先発投手で好投し、一・九五でパの防御率一位投手になった。一七七㌢の右腕は一五五㌔鋭いスライダーで、日本代表の稲葉監督に熱い言葉をかけられていた。同投手は岡山県の硬式野球から都城高に入学し、二年生から直球に威力を増したが、最後の夏は準々で涙。四位指名は平凡に見えたものの、プロのトレに入って一年目から一軍で投げて、関西のファンを魅了した。低迷しているオリックスではあるが、キャンプ地では県内のファンが追いかけるなど実力も人気も申し分ない。チームの浮上はもちろん、山本投手は東京五輪でも注目されそうで、代表幹部や県民にとって目が離せないキャンプだ。

2月5日発行旬刊宮崎スポーツ

名門の地力を証明 小林西野球部

 小林西は昨年夏までの県内三公式戦で三季連続決勝進出。優勝一。九州大会二度コマを進め、甲子園は逸したものの名門の地力を証明した。その原動力はリーダーシップをとって攻守に活躍した浦林祐佑主将(大阪)。遊撃手の深い位置からの強肩と打撃、俊足と申し分なく、左打者で内野安打も多かった。一七八㌢と体格もあり、亜大へ進学。周囲はレベルは高く乗りこえたらプロも見える。

 

 鶴田幸多郎投手(谷山)、高橋汰空捕手(天保山)の投捕も脅威だった。鶴田は一七八㌢の右投手でキレのある直球と安定した制球力が持ち味で、一四〇㌔余りの投球も多かった。筋肉などはまだ高校生で食事やトレーニングで体力をつければ将来楽しみ。数校の大学から誘われたが、大分の日本文理大で神宮大会を目標に野球を志す。

 

 高橋は二年間主砲で打ちまくり、公式戦四本塁打を放っている。意外に変化球に弱く直球なら芯に当てて遠くへ飛ばした。入学時は百㌔近い体重だったが、今は八〇㌔台にしまって日本文理大で鶴田のボールを受け続ける。

 

 甲子園で八強入りしたのは二十六年前で、西諸地区では忘れかけている歳月が去った。地元に中学生選手が少なく、ファンにとって不満もないわけではない。しかし少子化にあって私立校の対応も大変ではあるが、今季も活躍することを祈る市民も多い。

サントリー入社決定 都城東バレーのアライン選手

 都城東高バレーのアライン選手が、Vリーグのサントリーに入社してバレーをさらに志すことになった。キューバから来日して三年、バレーのまち都城に大きな夢を贈った。地元全校総体と九州大会二度と同校の躍進に貢献したS・エースは、まだ正式ではないが日本に残ることは決定的で、日本バレー界は大変な喜びようだ。

 

 一八九㌢とスパイカーとして決して高くないが、跳ぶ高さ、力強いアタック、スタミナは三、四拍子揃い、 「九州一」と言われてきた。また学校生活や寮生活も非常に実直で日本食にもなれて日本語もうまくなってきた。

 

 サントリーは以前からプレミアリーグ五連覇など優秀なチーム。本県出身で津曲勝利選手(都城工)がリベロで超美技して今はコーチとしてチームと日本代表に入っている。ライバルは去年優勝のパナソニックやNECがいるが、来月開幕のVリーグは優勝候補に上がっている。チーム内には二㍍近い外国人選手もいるが、一九五㌢前後の選手がいっぱい。しかしアライン選手は攻守ともに本場仕込みで関係者は即戦力と評価は高く、今後が非常に楽しみだ。

1月25日発行旬刊宮崎スポーツ

県内で連勝&1年間無失点! 日章学園サッカー

 日章学園サッカーは、本年度も県内で連勝が続いた。今年の県新人戦も制覇すれば三年間負けなし。またこの一年は無失点で黄金時代と言える。九州プリンスリーグでは、十チーム中四位で前半の三位から落ちたものの十八試合充実なゲームだった。

 

 ところが全国大舞台となればなかなか勝ち上がることなく、やや不本意な成績。夏の沖縄全国総体は、初戦で引き分けPK戦で涙。三年連続十五回目出場の年末の優勝候補の市船橋(千葉)と初戦で県内のテレビをわかせた。攻守に全くひけをとらず互角以上にゲームを進めたが、途中黄カード二度ももらった選手が退場し、またも引き分け。しかしPK戦で勝って殊勲賞。二戦目も強豪四日市中央工(三重)に堂々と対戦。PK戦で最後の一蹴りで敗れた。チャンスはつくったものの決定力が乏しく歯がゆい敗戦。

 

 三年生の進路は非常に明るい。二年連続Jリーグ入りはないものの、選手宣誓して優秀選手に選ばれた阿部稜汰主将は明治大へいく。DFの名手でレベルの高い東京での試練に向かう。鈴木陽介、中別府柊太、後藤翔の三選手は宮崎産経大。FWで中軸の鈴木は一年後は正選手が期待される。濱松凛は大阪体大で大学選手権出場を目指す。この五人は附属中時代の三年前は全国中学校大会に進められず苦い想いもあるが、周囲では「将来はJリーグへ」と、未完の選手に拍手を送っている。早稲田一男監督(六〇)も、「宮崎サッカーの根性を見せつけろ」と、次のピッチを巣立つ選手にゲキを飛ばしている。

県内少年野球話題の頂点 ソフトバンクJの田上選手

 年末三日間札幌ドームで開催された、プロ野球ジュニア大会は、ヤクルトが優勝し、楽天が準優勝して閉幕した。十七回目を迎えた今大会でソフトバンクの田上賢芯捕手が三股ブルースカイ出身とあって県内のホークスファンから注目されていた。一六二㌢、六八㌔で強肩、強打の選手で、十一月の王貞治杯で優勝した頃からホームランを連打して、選抜されてからも紅白戦や練習試合でも百㍍近い打球(軟球)を飛ばし、「九州の大砲」と呼ばれ、他球団からも「要注意」と警戒された。

 

 予選リーグで中日と対戦し一対五、次もロッテ戦に〇対五と涙をのんで決勝トーナメント進出には及ばなかった。二試合で六打席四打数二安打。四球二個と、さすがに全国的な選手からの長打はなくいづれも中前にはじき返した。

 

 残念だったのは中日戦の七回に八十㍍フェンスに届く打球を左翼へ放った相手の左翼手が始めから後に守っていて、すぐラッキーゾーンに走り好捕。ネット裏に陣とったプロ関係者を驚かせた。打者強打なら、ジャンプしてとった左翼手も見事なシーンだった。

 

 田上選手にとって小学時代この上ない大舞台へ出場したことで大きな自信となったと言える。春からいよいよ中学へ進学だが、三股中の軟式か、それとも校外の硬式のクラブチームか関係者の争奪戦は必至の状況。県内少年野球から大会ごとに話題の頂点になっていた。田上選手の今後の野球人生が楽しみだ。

1月15日発行旬刊宮崎スポーツ

公立校の活躍にも注目! 高校サッカー新人大会

 高校サッカー県新人大会は、二十二日から五日間男子が四十校、女子が五校出場して行われる。会場は天然芝会場は季節的に避けて宮崎市内と綾町の計五ヶ所の人工芝会場を使用する、男子は上位二校が二月十四日から福岡開催の九州新人大会へ出場。シードは去年の新人、総体、一年大会、選手権大会の合計の成績順で、日章学園、宮崎日大、鵬翔、日南学園の順で私立校が強烈になっている。

 

 新人戦といえば新しいチームで横一線の出発でもあるが、進学校は前年五月の総体で三年生は進学準備のため勇退し、一、二年生がその後はチームづくりに入っている。十月の選手権大会も一、二年生で臨み学校によってはかなり強くなっている。全国大会はもちろん、九州大会でも行ければと考えているのはどこの監督も同じだが、半年以上もチームをつくっている進学校にとっては、今大会こそ上位進出のチャンスだ。

 

 四強シードと当たる決勝が大事だが、数年に一度でも進学校の強さを見たいもの。県北の進学校では県リーグ二部で健闘している日向。中学校時代校外のクラブでプレーした選手もいてMF坂本翔馬(富島)が主将としてけん引者。宮崎市内の四校も冬休みに地力をつけ、大宮に宮崎南は上位校候補。妻も油断ならないが、ディフェンスに速さをつけたいところ。冬休みは大分遠征で自信もつけている。泉ヶ丘もこれまで惜しい負けが続き、二部の上位に食い下がっての活躍。GK桂木響太郎(セレソン)は高さもあり、安定してきた。MF横山歩(同)も鍵を握っている。

 

 都城西は意外性のあるチーム。波に乗ったら、こわい。DF中村剣大主将(高城)がリードオフマン。状況判断がよく、MF西山竣(祝吉)は小柄ながら中盤でボールさばきが得意。一年生でDF関谷拓美(五十市)はどこでも守れる器用さは頼りになる。進学校全体の成績が気になる大会である。

今後の活躍に期待 駅伝の今西・山村両選手

 駅伝の盛んな西諸地区で、実力と人気者だった今西駿介・山村凱斗の両選手の第二の人生が始まることになった。二人は高原小からの幼な友だちで、今西は走ることにかけ、山村は野球から始まったが、中学時代長距離が速くよく駅伝部にかつぎだされた。その後、二人は小林高駅伝部に入り、他の名走者と走り続けた。今西は一年から正選手で三年連続都大路を走った。二年生のとき三区を任され二十二人を抜いて日本選手区間一位は記憶に残っている。

 山村も二度走りチームの入賞に貢献した。その後、今西は東洋大へ、山村は山梨学院大へと夢をもって進学。「西諸の星」は夢と希望をもって全国級の選手と走り続けた。しかし大学のトラックは厳しく今西は二年生で正選手に入ったが、箱根駅伝六区で苦戦。でも粘りと根性で三、四年生時も六区で区間二位。今年は区間新で走った。そして春からトヨタ九州に入社して実業団のエースを目指すことが決定した。

 

 山村は冷たいトラックが続きなかなか正選手の道は険しい歳月だった。歯を食いしばった練習も一万㍍も二十九分を切ることもなく、公式戦での出番はなくこの一年はマネージャーで卒業することになり、東京の一般企業に就職する。二人の友情はあつく、常に情報交換して会ったりしていたが、社会人として第二の人生で走ることになった。

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