4月15日発行旬刊宮崎スポーツ

猛練習で着々と進化 都城工ラグビー

 都城工ラグビーが春の猛練習で高い成果をあげ着々と進化している。春休み薩摩川内へ遠征し、玉竜など熊本と佐賀の両県の高校約十校と充実の二日間を終え、帰校して二日目に同市高崎町で日向工と合宿。汗だらけの練習は住民を驚かせた。去年の花園予選の決勝で高鍋に屈したものの同校の完封勝ちを抑えて夢のトライを果たした。

 

 今の選手たちはその感激を忘れていない。特徴はFW陣の平均体重九〇㌔で注目されている。一八〇㌢位で一〇〇㌔が数人いて、花園出場の古豪にこの上ない戦力。俊足のBK大野彪太(庄内)はチーム一の俊足。五十㍍六秒四で楽しみ。新西史門主将(西中)がまとめ役のナンバーエイト。突破力は馬力があり、攻撃の主役。溝口泰誠(同)は相手に強い気迫で出る。財部知樹(妻ヶ丘)も速攻とパワーを上げ、岡元俊哉(沖水)も周囲を良く見て動く。二年前一二〇㌔だった立野佑享(庄内)も二〇㌔近く減量になって下半身が強くなった。ボールをとって倒れない。そして攻守の要笛瑠人(妻ヶ丘)SOとして成長しているのも心強い。

 

 都城工ラグビーOB会の組織力と団結力は県内でも指折り。千原裕二会長(五四)の声で、二十人程で去年六月熊本での九州大会に応援に行った。初戦で敗れたものの福岡からも応援に来たOBらとともに大きな拍手で後輩たちを励ました。古豪も一時は十五人もいない頃がありOB会は心配していたが、この数年は中学まで全くラグビーを知らなかった部員も入り、そこで脱落者もいない。基本練習の重ねだが、都城市内といわず「都工ラグビー」の灯は輝いている。

小林西が九州大会へ 投手陣の安定が優勝のカギ

 春の高校野球は、三日の決勝戦で小林西が五対二で宮崎第一を破って四度目の優勝(秋を含む)で、二十日から鹿児島市で開催される九州大会(十八校)へ出場する。

 

 今大会の小林西は投手陣が安定し先攻逃げ切り型で八度目四十一季ぶりの舞台で夏の甲子園を目指すことになった。エースの鶴田幸多郎(谷山)は一七八㌢の右投げ。一三〇㌔後半の速球とスライダーで緩急をつけ制球もまずまず。他に控え投手二人も完投能力があり危なげない投球を見せた。

 

 打線も主砲高橋汰空(天保山)を軸に活発。宮崎第一のプロ注目の石島隆志(清武)の一四〇㌔を九安打した。守っても内外野は俊足ぞろいで遊撃手石川零也(大阪)の守備範囲が広い。投攻守とミスが少なく久しぶりの好チームに成長し、ファンの期待は増している。

 

 オフの訓練はいつもより厳しく消化した。秋の九州大会に第二代表で出て優勝校に九回サヨナラ負けで善戦し、選手たちは、「甲子園は遠くない」と勇気も出していた。西諸地区の活性化のためにも今後の四ヵ月市民の話題になりそうだ。

4月5日発行旬刊宮崎スポーツ

今年は貴重な左腕 川島・武藤両投手に注目

 高校野球の今年の左腕投手は少ない。県全域見回して名前が上がり将来を嘱望されているのが、宮崎第一の川島隆志と、都城東の武藤敦貴の両投手。

 

 川島投手は清武中軟式出身で一七七㌢、六五㌔と均整が取れた体格。去年夏はエースで登録され、三試合とも二番手で登板した。打ち込まれたが要所を締めていた。秋もエースで勝ち上がり準決勝で小林西に二対三の九回サヨナラ負け。しかしベスト4の原動力は、この冬走り込みを重点に訓練、一回り逞しくなった。直球が常時一三五㌔で、春の予選は最速一四三㌔を出して仲間を驚かせた。スライダーとツーシームの精度は高く、左右に良く決め制球も申し分ない。また変化球を放つときも、直球を放つときも腕の振りが全く変わらない成長も見せている。まだ伸びしろはいっぱいあり、暖かくなるにつれて直球の速度は増すような勢い。チームは打線が弱く秋は四試合で十得点だったが、徐々に打線も上向きで堅い守りで少ない好機を確実に活かせば同校の夢はさらに開きそうだ。

 

 武藤投手は北九州の硬式出身で入学時から投打に活躍し、秋には宮崎開催の九州大会出場。九州学院戦に完投して注目の好投手になっている。一七七㌢、六〇㌔は細すぎるが、一三五㌔の直球と抜いたボールでカウントを取って鋭いカーブで打ち取る術は絶品。今からでも下半身、体幹を鍛えれば一四〇㌔の速さも見えてくる。打撃でも主砲で夏は二本塁打を放ち、入学以来三十本塁打を記録し、「将来は打者で」とも言われているが、投手陣の台所を考えると武藤投手が投げ切ってこそ夢は近づいてくる。左の両投手は夏まで目が離せない。

聖心ウルスラで練習中 植村投手(元宮崎中央シニア)

 硬式野球の宮崎中央シニアで力投していた植村太陽投手が、聖心ウルスラに入学し練習に入っている。同投手は都城今町小六年時に、ソフトバンクホークスのJチーム二十人の枠に入り、全球団J大会に出場した。その自信を持って中央シニアに入団。週四日の練習を都城から両親の車で通い頑張った。二年生の春に大阪で開催された全国シニア大会に出場し大きな経験をした。また九州大会も何度も重ねた。

 

 左の本格派は、大きくきれいなフォームで定評があり、低めいっぱいの直球を武器に、右打者へ胸元を左打者にヒザ元へのスライダーは制球良く、三振も多く取れていた。小学校高学年から身体の成長が著しく、周囲の同級生よりパワーがあった。打撃投手も積極的に務め、去年の秋頃は一日一五〇球投げても平気になり、今オフは実家近くの登り坂を走ったりジムに行って筋トレも盛んに取り組んだ。本人は即戦力より高校生としての体力をつけることがまず目標で秋には「試合に出られたら」と練習の準備やボール拾いに汗を流している。一七三㌢、六四㌔。

新入生も加わりチーム力強化 宮崎日大女子駅伝部

 宮崎日大女子駅伝部も新年度に入り合宿などに走りまくっている。前月二十六日まで三日間五選手が熊本県水上村に遠征し朝夕の走り込みを重ね、月末から延岡市に遠征、一週間他の高校選手や社会人と強烈な練習を重ねた。三年生六人、二年生二人に新入生五人が加わった。新入生一人は長距離は初めてで計十三選手は次へのステップを誓っている。

 中でも中距離の澤田奈弥選手(富田中)が新主将としてチームを引っ張る。一五〇〇米に四分三十九秒三五の好記録を持つ彼女は、まだ全日大会出場の経験がなく、今年こそは継なぎの区間での出番を目指している。寮や校内外での練習も下級生に声をかけまとめ役としても信望もあつい。二月の県新人駅伝は小林に四十秒で負けたものの一区少ない四区間だったので落胆はしていない。十月の全国予選で六連覇するのが目標だが、今月十三、四日の記録会と二十七、八日の高校ジュニア大会で上位選手が何人出るかが課題。その後五月の県総体と次々と強くなることが何よりで、全国総体は去年二人。今年もトラックでまず好記録を目指す。

3月25日発行旬刊宮崎スポーツ

テゲバジャーロ開幕戦惜敗 連携強化など課題浮き彫り

 サッカーのJFLは、十七日開幕し、テゲバジャーロ宮崎は〇対一でヴェルスパ大分に惜敗して生目サッカー場を沸かせた。J3昇格を目指しているテゲバは、本県出身選手が五人、日章学園出身の藤岡浩介(二四)、宮崎日大出身の水永翔馬(三三)がJ3経験者で、宮崎日大出身の橋口拓哉(二四)はJ2からレンタル選手で、全体的に手堅く守るチームで注目されていた。試合は約千六百人のサポーターが歓声をあげ序盤からテゲバは攻撃を続けた。初戦を飾って勢いに乗りたいところが、セットプレーや六本のシュート機会もはずされて、〇対〇で前半を終了すると場内はどよめくようなシーン。

 

 後半はドリブルが上手でゴール前で身体を張って出来る米澤康太(都城工)を起用、攻撃を変えた。しかし十五分後に右サイドから思い切ったシュートでゴールを決められた。テゲバは四本シュートしたものの得点にネットを揺らぐことなく笛がなった。残念な結果でもサポーターは「良くやった」の大声がいつまでも続いた。

 

 ただ、コンビネーション、連携などに時間をかける必要があり、J3昇格まで物足りない部分も。FWで速攻も見せた米澤(二五)は、国際城西大を卒業して、郷里のFC宮崎でプレー。次への夢を描いて同チームに入ることができ、母校の後輩らに勇気を贈った。この三年間は、アルバイトしながら個人練習も重ねてきた。そして背番号9ももらって夜は眠れない程うれしくこの日を待った。若く思い切りの良いプレーはまだ潜在能力を秘めている。十二月までの長丁場で勝ち上がることを目標に新たなサッカー人生が期待されている。

本県からも多くの力士が入門 大相撲佐渡ヶ嶽部屋

 大相撲の佐渡ヶ嶽部屋と本県の相撲界は大の仲良し。四十数年前から、本県から多くの力士が入門している。昭和五十年ごろに、琴黒潮(旧野尻)、琴虎(小林)、琴嵐(旧高﨑)、琴雲海(宮崎)、十両入りは果たせなかったが、今は幕内で琴恵光(延岡)が活躍。

 

 そして三段目上位に琴砲(小林)は関取りめざして県民の声援を受けている。同部屋は両国から電車で二十分程の千葉県松戸市に大部屋を構えている。昔から常時関取が数人いて、力士も多い名門。本県と距離が近くなった訳は、元横綱琴櫻(故人)が同部屋を引き継いで、同夫人が宮崎出身だったことも大きい。琴櫻は幕内優勝五回の人気力士だった。「猛牛」のニックネームで横綱昇進は三十二歳で、同じ年の大鵬より十年以上遅れた。「遅咲き」は骨折などで小結から十両に陥落した苦労もあった。

 

 指導者としては厳しさ、優しさなどファンも多く、大関琴風、関脇琴錦、関脇琴ヶ梅など人気力士を育てた。退職後は関脇琴ノ若を長女の養子にして部屋を継がせている。その後も大関琴欧州、大関琴光喜、大関琴奨菊(現幕内)らを育てて角界上位部屋に至っている。また、先代の本名で現親方の長男が「琴鎌谷」のしこ名で春場所幕下上位で活躍した。本県のファンにとって佐渡ヶ嶽部屋の力士の活躍は毎場所気になるところである。

柔道ファンの関心高く 注目は都城商の江藤選手

 高校男子柔道の個人戦で全国的なレベルは、七三㌔級が非常に話題になっている。延岡学園の吉野天成(千葉)が全国中体連で優勝して入学。先月の県選手権で優勝。宮崎日大の荒川正宗(愛知)が九州三位を二度。染矢兼玖(福岡)が去年六六㌔級で全国大会出場。秋の新人大会は七三㌔で県一。

 

 この三選手に割って入って期待されているのは都城商の江藤卓。地元の姫城道場から専門教諭のいる綾中学校に進んだ。柔道は三年のときフリーエントリーで渡米。六六㌔級で勝ち上がり日米大会を制して自信をつけた。しかしその後は、県内で優勝目指しても決勝進出は阻まれ続けた。「何とか優勝したい」の気持ちは空回りすることもあった。体落とし以外にもかついで投げることも試合の流れから努力して、先月の選手権では準々で荒川選手に技ありで接戦を取って四強入り。

 

 頂点の夢は実らなかったものの、内心では気をよくしての連日。七三㌔級は誰が全国へ行っても上位進出は可能な顔ぶれで関係者の関心は非常に強く、二ヵ月後の県総体が楽しみ。

3月15日発行旬刊宮崎スポーツ

創価大駅伝部監督に就任 小林高駅伝部出身の榎木氏

 小林高駅伝部出身で、名走者の一人榎木和貴氏(四四)が、三月一日付けで東京の創価大駅伝部の監督に就任することになった。高校時代と中央大学で活躍。高三の時、都大路で、和田・若松らと三本柱で優勝争いに加わり三位。箱根では四年連続出場し、二度区間新。旭化成に入り九州一周駅伝などで県内のファンを歓喜させ、二度目のマラソンだった別大マラソンで、二時間十分五十五秒。その後は、腰の故障などで三十歳で現役引退。フルマラソンの厳しさを痛烈に受けた走者でもあった。

 

 沖電気女子駅伝部が誕生したこともあり、先輩の谷口浩美監督(五八)の下でコーチをして延岡を去った。同社で指導学を得て、愛知県のトヨタ紡織男子駅伝部コーチに移った。旭化成の先輩亀鷹律良氏(水島工)が監督の時代。四年後の監督に佐藤信之氏(中央大)が指揮をとって、ヘッドコーチ。その後に初の監督業に就いていた。ニューイヤー駅伝で上位進出はなかった。家族は旧山之口町においての仕事だが長男真央君(まひろ)は宮崎日大駅伝で一年を終えた。

名コンビ、集大成の1年 都城西バレー坂本・松浦両選手

 都城西バレーの仲良しコンビが二年を経過して、いよいよ集大成の一年となった。坂本捺海・松浦真歩の二選手で、遠い新富町上新田中出身。公立進学校が合同選抜制があった頃には全く考えられないことで、宮ノ下雄司監督(福岡大)の熱い誘いだった。二人は県中学選抜選手で宮崎市内の強豪校から声をかけられたものの、かつて都城商を強くした名監督のコートを選んだ。六㌔離れた所に下宿して自転車通学。幼少時から全く違った町で、知らない環境で、勉強とバレーに明け暮れた。

 

 レフトの位置を不動にした一六八㌢の坂本は二六八㌢の到着点は県内では屈指のスパイカーに。松浦は五㌢低いものの垂直跳びはチーム一。トスを上げるのも巧くなり周囲から信望を集めるファイター。二時間の練習は厳しいが、中学時代の仲間には、「絶対負けない」と堂々名コンビは話している。そして全国総体と春高に出ることが大きな目標で、苦しさにも耐え続けている。昨季は都城商戦に一セットとったこともあり、日々に自信も高めている。都城で開催される県総体は二ヵ月となった。

選抜史上に残る激戦 都城高対PL学園

 春の選抜野球も本県勢はいろいろなドラマを残してきた。最も県民に感動を与えたのは、昭和五十九年か。秋の九州大会を制した都城高が、優勝候補の一角で初出場。左の剛腕田口章二投手(元南海)の好投がうなり、和歌山工、私立神港(兵庫)、愛工大名電(愛知)を破って準決勝に進出。

 

 相手は桑田・清原のいるKKコンビ人気校PL学園。桑田真澄投手(元巨人)と田口投手は全く互角の投げ合い。両校とも一進一退で適時打が出ない。緊迫の甲子園は一球ごとに四万人の観客は息をのみこむようにグラウンドに注目。〇対〇のスコアーは一一回になり、その裏PLは先頭打者が四球。次が送りバント失敗。四番清原和博(元西武など)は左直で二死。その後五番桑田が二球目を打って右翼へ高いフライ。

 

 チェンジと思われたが都城高の右翼手がポロリと落球し一塁走者がバンザイと手をあげてホームイン。まったく考えられない落球でサイレンが鳴った。翌朝の新聞は「甲子園上空に魔物」と大きく見出し、劇的なサヨナラゲームを報じた。選抜史に刻まれているこの大試合は今でも甲子園ファンは忘れていない。そして「都城」の名は全国に広まった。

 

 当時の河野昭喜監督は「大漁をのがした」と報道陣に答えた。名将も来月で七七歳で現在は宮崎市月見ヶ丘で元気に教え子たちの活躍を願っている。

3月5日発行旬刊宮崎スポーツ

高校野球シーズン到来 注目はファンに話題の小林西

 高校野球は八日から練習試合が解禁され、いよいよ野球季に入る。春の九州大会の組み合わせも決まり、優勝校は来月鹿児島市開催の九州大会にセンバツの日章学園と出場する。

 

 優勝候補の筆頭に上がっているのが、秋の準優勝の小林西。七度目の九州大会に出場した初戦で、福岡優勝の筑陽学園に非常に善戦し、〇対一で九回サヨナラ負けで涙をのんだ。その筑陽学園は九州大会を制したのだから全く惜しまれた。三対〇、四対〇で勝ってもおかしくない試合で、力投したのはエースの鶴田幸多郎投手だった。鹿児島谷山中の軟式野球で県大会出場した右腕は「甲子園に行きます」と名門に入学。一七八㌢の身長と、五八㌔の細身は徐々に体重も増え、直球も伸び出して昨年夏から頭角を現し夏も大会も活躍した。カーブとスライダーだったが、この冬チェンジアップも身に付け、速球も一四〇㌔近くになった。登り坂を走り下りも流れるように走りまくったのが功を奏してきた。投手陣は県内でもトップ。鶴田投手以外にも左投手や右下手投げ投手二、三人が控え、驚異的。

 

 オフの猛練習は霧島山麓の冷たい風の中だった。少子化と野球熱が冷えかかっている西諸地区に小林西野球は周囲に勇気を与えている。三十二季ぶりの九州大会出場は、ナインは自信にもなっている。平成五年夏の甲子園で準々決勝まで躍進したことは市民も忘れてない。夏の甲子園を目指して小林西ナインは、八日から三日間大阪へ遠征する。

選手たちの進路決まる 日章学園サッカー

 日章学園サッカーの進路が決まり、次のステップへ再びピッチに立つことになった。県内の公式戦で新人大会Vまで三十五連勝中で、三年生の進路は気になるところ。主将でMFの比嘉将貴選手は鹿屋体育大へ進む。攻守の軸でコントロールが良くチームをまとめた。得点王でファイターの河原淳選手と一対一のプレーに強く空中戦も守りの要DFの高田椋汰選手が仲良く阪南大(大阪)に行く。関西大学リーグの上位校で大学側も期待が大きい。そのリーグの大阪体大へは守りの神様GK小原司が進学。俊敏な動きと鋭い動きは定評があった。負けなしの主役選手でキックも遠くへ正確さも手伝い、早い段階で出場ができそう。彼らは附属中時代から「全国版」で、日章学園の名を強くアピールした名選手。一年生の選手権予選で鵬翔に負けてから、勝ち続けた。練習環境も申し分なく、汗と涙で培った心身は飛躍の三年間であった。サッカー熱の高い宮崎サッカーを背負ってさらなる成長が期待される。

都城東バレーが急成長 注目はアライン選手

 高校バレー界に斬り込んでいる都城東が、ファンの話題の頂点になっている。一月の県新人戦で都城工に勝って初の栄冠。九州新人では決勝トーナメントに進出し、鹿児島城西に負けたものの、急激な強さに皆が驚いている。

 

 その強さは、何と言ってもキューバからの留学生でS・エースアライン選手。一八九㌢で垂直跳び八十㌢、最高到着点三四五㌢。パワーのすごさは強烈ブロックを炸裂し、決定率は七割以上。昨年は九州にいないアタッカーと言われていたが、今や全国的なアタッカーである鎮西(熊本)の水町選手と比較されている。水町選手は一八一㌢と普通の高さだが、三拍子揃い一年生から名門のエースで全国大会でも活躍している。

 

 しかし名門都城工も維持がある。優勝を奪回するには伝統の速攻を取り戻すことで、レシーブを速くかく乱するくらい回すことなど、都城東戦を研究に急いでいる。「王者」の座を何度も渡すわけにはいかないが、都城東も「名門に勝ってこそ意味あり」とアライン選手と一丸となっている。県総体まで三ヵ月で両校のコートには熱さが漂ってきた。

2月25日発行旬刊宮崎スポーツ

専修大への進学決まる 小林高バレーの下鶴選手

 小林高バレーの下鶴惣真選手が関東大学一部の専修大へ進学することになり、近日中に上京することになった。下鶴選手は同市細野中出身で、父親が南米出身で母親が地元。両親とも体格良く、下鶴選手は小学卒業時に身長一八〇㌢になっていた。細野中時代にさらに身長が伸びソフトテニス部でもリーチが長く活躍した。

 

 高校に入学して一九〇㌢台になり、今は堂々の一九六㌢で校内外でも翌目立つ人気者になった。入学頃に「バレー部へ」と校内部員や周囲に誘われてバレーコートに入った。何と言っても高さは魅力で、スパイクは相手のブロックの上。また跳び上がっても驚くことばかりであった。一年の新人大会から正選手になり、半年後の県総体で四強入りの原動力になった。相手校は彼の動きを研究するなど注目の選手となり、県代表選手にも選ばれ、九州国体も経験した。

 

 「大器」はバレーを初めて三年もない。まだ成長中で欠点もないわけでもないが、小柄な選手は高校時代に完成する程成長するが、大柄な選手はどうしても遅咲きが多い。父親に似て南米特有の下半身のバネが伸びたら、今の最高到着点が三二〇㌢でも、後二、三〇㌢伸びても当然。ブロックする時の左右の動き、レシーブをもっと柔軟に、ゲームの流れを読むなど課題は多いが、これまでの相手校の監督は「一大会ごとに成長した」と、脱帽している。下鶴選手がさらにバレーに没頭し努力するなら、日の丸選手になることも十分期待できる。

 

 監督の矢野和昭教諭(九大)は、宮崎北高と九州六大学野球で活躍した左の大型一塁手で、大学時は即戦力大砲だった。「バレーは勉強中ですが、彼は人の話をよく聞く少年。正直で向上心も旺盛で将来は必ず日本代表選手になってくれるでしょう」と夢を描いている。専修大には二人の選手が活躍中で、OBにFC東京の長友優麿(都城)が中心選手。

本県球界沸かせた県北勢

 昨年の高校野球は、県北勢の活躍で話題が集中した。センバツ大会に延岡学園と富島が、本県二校が五十二年ぶり出場。最後は延岡学園の小幡竜平遊撃手(大分)が阪神へ、聖心ウルスラの戸郷翔征投手(妻ヶ丘)が巨人入り。

 

 圧巻は何と言っても三年前門川中が全国中体連軟式野球大会で全国制覇したときの選手たちの活躍だった。六選手が延岡学園に入り夢の甲子園出場を果たした。しかし、春夏連続を目指した延岡学園の夏は、第一シードながら初戦宮崎工に延長十二回七対八で敗れた。激闘に屈し大泣きしたナインの中で門川中出身選手も周囲のことはかまわず号泣した。八回途中まで力投した上野元基投手、三安打一打点の椿原塁中堅手は主将らしくナインをかばいながら涙をこらえた。正捕手をとられなかったことに、堰口広大選手も代打で安打できなかったのを悔し涙。門川中出身ばかり注目した一般卒業生や県北ファンも大きなショックを受けた。上野選手と椿原選手は中軸で活躍したものの、門川中の元僚友や先生たちにとっては不満も募った三年間でもあった。

 

 しかしセンバツ大会で夢の甲子園でプレー、ベンチ入りできたことは六選手にとって一生の宝物。四選手は大学でも野球を続ける予定で、今は後輩たちと夕方暗くなっても練習に暮れ、次の夢を追っている。

2月15日発行旬刊宮崎スポーツ

都城東野球も練習に熱 勝負のカギは2人の1年生投手

 県内は野球とサッカーのキャンプで花盛り。高校野球もいよいよオフ練習も終え本格的な練習に戻ってきた。都城東も「今年こそ」の勢いが出てきた。勝負のカギを握る一年生二投手もブルペンで良い音でミットに収まってきた。

 福嶋尚之投手(高城)は制球力を軸にスライダーとフォークも交えて投げ込んでいる。中学では県大会に出場し、県Kボール選手にも選ばれ、西日本と全国大会のマウンドを経験。入学半年は我慢の練習で秋には中継ぎで登板した。今年は一三〇㌔の直球を目標に打たせて取る技術を磨きたい。一七七㌢、六八㌔。

 

 有馬太玖登投手(生目台)は、硬式の宮崎リトルシニア出身で、九州大会優勝と全国大会出場のエースだった。即戦力で春も夏も投げて、夏はマックス一三八㌔の直球も出して話題の一年生投手だった。また、中学最後の本県開催の東アジアリトルシニア大会も台湾、韓国戦も投げ非常に実績を持って入った。早くも一年を経過し、今年は一四〇㌔の直球とスライダーやツーシームなどしっかり身に付けて、先発登板を目指す。一七三㌢、七〇㌔。

 

同校は九州大会三度出場と春とNHK杯を制している。オープン戦の初戦は三月九日、日南学園戦。

高校サッカー 新人王は日章学園

  高校サッカーの新人戦は、先月児湯・西都地区などで四十校が参加して、日章学園が四年連続十回目の頂点に立った。全国大会で初戦敗退の本県は、「出直し」を誓い、全体的なレベルアップを目指しているが、四強に宮崎第一が進出し、古豪宮崎工と都城工が初戦で姿を消した。今大会がチャンスの公立の進学校も上位進出はなく関係者にとって頭の痛い結果だった。

2月5日発行旬刊宮崎スポーツ

高校野球センバツ大会 日章学園が出場決定

 高校野球のセンバツ大会に日章学園が出場決定し、県内のファンが歓喜している。去る二十五日大阪市内で全国高野連の選考会で、九州枠四校のうちに選ばれ、午後四時前に同校に電話報告され関係者は涙ぐんでバンザイしながら肩をたたき合ったりした。夏は平成十四年にブラジル人留学生を擁し甲子園出場、春は初めての快挙。九州大会(熊本)では目標の四強入りは実現したものの、準決勝で明豊(大分)に四対十で敗れ、コールド負けの寸前。そして明豊は決勝戦で負けて結果的に四位校だった。そこで八強校から見ると左の好投手宮城投手のいる興南(沖縄)が準々でV校の筑陽学園(福岡)に延長十三回タイブレークで〇対一のサヨナラ負け善戦が気がかりだった。見る人によっては、実力は興南が上とも三ヶ月言われ続けてきた。

 

 日章学園のカラー左右に打ち分ける打線。大砲はいないが、中距離打者が多く、足も駆使する。そして内外野とも失策が少ないのが特徴で、コーチ陣も良くノックしての毎日だった。甲子園は県内や九州にはいない投手もいることで、打線もうまくはいかないかもしれないが、基本である守備力が今までどおりプレーすれば展望は開きそう。

 

 問題は投手陣。石嶋留衣(富田中)と寺原亜練(附属中)は右の上手投げ。石嶋投手は兄友翔選手(二〇)も日南学園の遊撃手で、甲子園出場で、「兄弟甲子園」となった。直球は一三五㌔程でも落差のあるスライダーと交互にコースを分ける。中学での実績は乏しいが高校に入って伸びてきた。寺原投手は一三〇㌔の軟投派。打たせてとる投球を身に着けている。守りを信じて物怖じしない変化球も三、四種類あって走者を背負っても落ち着いて投げる。二投手の継投は気になるところ。県大会以降どの試合も先行投げ切り型で勝ち上がってきたが甲子園でも「先手攻撃」で、二投手で逃げ切りたい。抽選会は三月十五日大阪で行われる。

高校駅伝新人大会開催

 高校駅伝の新人大会が、十日小林路で行われる。参加校がやや増えて男子はBチームを加えると十八校二十四チームで女子は二十校中二十二チーム。午前十時に女子は高原中から小林高まで四区間。男子は十一時半から小林高から高原町往復で健脚が期待される。年末の都大路では宮崎日大が男女とも出場し、「陸上王国」の形容詞に対しイマイチの成績だったが、関係者は新スタートに闘志を燃やしている。

 

 予想は、男子は宮崎日大がV候補で、小林がどこまで食い下がるか。女子は宮崎日大と小林が全く互角と言われている。六連覇中の宮崎日大でアンカーを走る予定の小野愛莉選手(吾田)の仕上がりが順調。先月の県女子駅伝では、日南新光クラブで出場し、一区四㌔を二位と同時に中継十三分三十六秒で三位。チーム七位に貢献した。また都大路でも三区を区間二十一位で全国の平均的な走りを見せチーム内でも信望は抜群。練習も意欲的で週四日朝練もあり、土、日の校内トラックでも率先する。フリーの日も持久走で六十分をしっかり走り込んだり、四百㍍もスピードをつけるため納得するまで走る。千五百㍍が得意でレース運びもピカ一。チームは三年生が抜けて八人。二、三人は故障がいて、強敵小林よりコマ不足は否めない。今大会も制して、いっきにトラックシーズンに挑み、十月の駅伝まで実力を養成したい。

 

1月25日発行旬刊宮崎スポーツ

今後の活躍に注目 東洋大3年の今西選手

 正月に開催された全日本実業団駅伝で、旭化成が三年連続優勝し、県民に勇気を贈った。若手の台頭で黄金期が来たといえる。その軍団の中に本県出身がいないのが残念。

 

 二、三日に行われた箱根大学駅伝でも本県出身選手は二人。その中で東洋大三年の今西駿介選手の走りは茶の間のファンを釘づけにした。三日復路の六区一位でスタート。下り坂を去年に続き任されて、二〇・八㌔を懸命に走り区間三位。国学院と東海大の選手にはやや負けたものの同区では歴代四位の記録。東洋大はその後に失速があり、二日目は五位でゴールした。

 

 今西選手は小林高時代三年連続都大路を走り、二年の時三区で、中継点で密集地をゴボウ抜き。二十二人をかわしたのは有名。チームを五位入賞に貢献し翌年も三区を留学生選手たちと走り六位。「箱根を走る」と、その夢は東洋大で実現し、二度目の快挙だった。去年はやや低調で今季は十月の出雲大学駅伝で五区六・三㌔を一位、十一月の大学選手権(三重)で三区十一㌔を四位で走るなど好調だった。また、昨年はクロスカントリーでも活躍し、スイスと中国に日本代表で遠征した。

 

 今西選手の父俊郎氏(五六)も高原畜産高で活躍し九州大会出場。旭化成に入社し九州一周などで走り三年で退社。期待の星は東京農大へ進学し一年目に箱根を走った。地元西諸では、早くから「サラブレット」と言うファンも多かった。小林高OBで谷口浩美選手が堂々と日の丸をつけ活躍したものの、卒業後に第一線で活躍がない。県民にとってやや不満ではあるが今西選手の活躍は楽しみだ。

本県から3人が選抜 少年サッカー優秀選手

 将来のサッカー界を担う少年サッカーの優秀選手の選抜が十一月末発表された。九州で二十人、全国で七十二人、本県からは、フォルトウナ延岡のMF井本海吹君。ドリブルが巧く、速さも申し分ない。日ごろからチームの柱として活躍し県北で良く注目されていた。

 

 太陽宮崎SCからMFの南平晴翔君。運動量がすごいのが特徴。止まったり横へ渡したり名門を支えてきた。

 

 都城木之川内山の名和田我空君。父親もサッカー出身で速くから父に鍛えられてきた。センスは抜群のFW。ボールタッチが柔らかく抜け出す突破力は目を見張る。十一の県大会決勝戦では〇対三で宮崎アリーバに負けたが、テレビの録画放送では解説者から褒められていた。同小は昔から名選手が生まれるチームで、高校で全国大会に出場した先輩も多い。周囲や市のサッカー協会でも大きな夢を託されている「逸材」だ。

 

 三選手はいずれも六年生で、年度末までに熊本で九州代表二十人が招集され、激励会、そして練習など教えられて解散となるが、今後のサッカー人生が期待される。

目指すは女子バレー日本代表 横山選手(日大)が鹿屋体大へ

 宮崎日大女子バレーのエース横山真奈選手(附属中)が、鹿屋体育大進学が決定し、日の丸選手を目指すことになった。同選手は一八〇㌢で垂直跳び五十六㌢、最高到着三百㌢と本県でもこれまでにない大型選手。センターやレフトでプレーし、全国総体三度、春高一度出場。昨年夏は全日本高校選抜でタイへ遠征し貴重な経験もした。「大型でも器用さもある」が周囲の声で、スパイクもパワーがつき、ブロックも俊敏に動いて良く止めた。レシーブも柔らかくて将来性もあり、センバツされた十二人の中で良く目立った。

 

 鹿屋体育大はこの十年、非常に力をつけて数年前大学選手権を制した。九州大学リーグでも頂点に立って、常にV争いをしている。選手たちはさほど多くないため、同選手がコートに入るのも遅くはない。同校の先輩が現在三人いてすぐ環境にも慣れそうで、二、三年生時にエースになることはまちがいなさそう。同大学出身の全日本は今はいないが数年前まで内瀬戸選手(延岡学園卒)が活躍していたが、横山選手への期待は「全日本代表」だ。

1月15日発行旬刊宮崎スポーツ

森・温水両投手が帰省 母校グラウンドで汗流す

 去る正月前に都城商野球部出身、ロッテの森遼太朗投手と社会人野球大阪ガスの温水賀一投手が、オフを利用し、母校グラウンドに帰省してきた。恩師の河野真一監督(産経大)ら、後輩部員十八人が感動して先輩を迎え、その後数日間練習も一緒に行った。

 

 森は右の本格派投手で最後の夏は準決勝で敗れたものの、華麗なフォームから投げる一四〇㌔余りの直球と鋭いスライダーが高く評価され、育成指名ながらロッテ入り。ドラフト頃に個人練習で左ヒザを故障し、入団してからも治療を続け本格的に練習に合流したのは七月頃で、九月の二軍戦で一回のみの登板で一年を終了。その後十一月台湾のウインターリーグに参加し台湾や韓国戦に七試合中継ぎで投げて、まずまずの成績を残した。沈むツーシームを身につけ投球の幅も増え、シーズン前は支配下に登録される事も十分期待されている。河野監督は「まだ一年が終わったばかり。あせらず充電してほしい」と笑顔。

 

 温水も右の本格派で最後の夏は三回戦で涙。九産大へ進学し福岡六大学代表で、二度大学選手権へコマを進めた。華々しい実績には届かず、大阪ガスへ入社して二年を終了。去年夏の都市対抗の優勝に大きく貢献。先発と抑えで二十回三分の一を投げ二十一の奪三振。 決勝でも八回途中まで力投した。一四八㌔の直球にシンカー、スピリットなど多彩な球種でプロからも注目された。同じくウインターリーグに、全日本社会人の一員として参加し、日本のイ・リーグとウ・リーグ戦など好投し、台湾、韓国のエースたちと互角に投げ合った。プロへの道のりは決して優しくないが、春先の小さな社会人大会、そして都市対抗戦は、推薦出場が決まっているが、昨年位の力投があれば、秋のドラフトでの指名は必至。プロ入りは夢だったため、正月は同学年だった中日の柳投手(二四)と酒を飲みながらいろいろな野球談話で一夜を過ごし、三日に大阪に戻った。

 

 森投手も二月に石垣島キャンプがあるため九日に上京した。都城は常々プロ選手が在籍していることで少年ファンの声は消えない。河野監督も「県民から注目される選手になってほしい」と二人にエールを送っている。

高校サッカー新人戦開幕

 高校サッカー新人戦は、二十三日から二十七日まで四十チームが出場し、上位二チームが、二月十六日から熊本開催の九州新人大会に出場する。今大会も会場がばらつきファンの不満は募っているが、準決勝と決勝は最終日都農町営陸上競技場で三試合、主会場の延岡市内は場所が取れず、西都や日章学園など七、八の会場で行われる。

 

 シードは旧年度の成績順で第一が日章学園。チームづくりの出遅れは否めないが、やはり強いのは現実。宮崎工、都城農が油断ならないが、準々で都城工が出てきそう。四強入りまでしっかりディフェンスを固めたい。

 

 第二の宮崎日大は延岡と対戦。次に妻戦、中盤に強力選手のいる宮崎北、または延岡工など強豪校がいる。今大会で頂点を取れば本県の縮図は変わりそうで宮崎日大のプレーは大いに気になる。

 

 第三シードの鵬翔は県リーグで日章学園Bチームより成績は下。根性と粘りで巻き返したい。FWの山本琉太(アリーバ)が中心で伝統のつないで前へ出るプレーで正月五日間の休日で猛練習を重ねた。六月から新チームになっている泉ヶ丘、都城西が顔を出す。準決勝まで、大宮、宮崎西の進学校と強化が進む宮崎第一、その後延岡学園と厳しい組み合わせ。万一早々の敗退があればいよいよファンは遠ざかる。全国制覇のプライドを思い出したい。

 

 第四の都城は佐土原が初戦。このパートはやや恵まれているが、日南学園が上がってきそう。

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