2月25日発行旬刊宮崎スポーツ

専修大への進学決まる 小林高バレーの下鶴選手

 小林高バレーの下鶴惣真選手が関東大学一部の専修大へ進学することになり、近日中に上京することになった。下鶴選手は同市細野中出身で、父親が南米出身で母親が地元。両親とも体格良く、下鶴選手は小学卒業時に身長一八〇㌢になっていた。細野中時代にさらに身長が伸びソフトテニス部でもリーチが長く活躍した。

 

 高校に入学して一九〇㌢台になり、今は堂々の一九六㌢で校内外でも翌目立つ人気者になった。入学頃に「バレー部へ」と校内部員や周囲に誘われてバレーコートに入った。何と言っても高さは魅力で、スパイクは相手のブロックの上。また跳び上がっても驚くことばかりであった。一年の新人大会から正選手になり、半年後の県総体で四強入りの原動力になった。相手校は彼の動きを研究するなど注目の選手となり、県代表選手にも選ばれ、九州国体も経験した。

 

 「大器」はバレーを初めて三年もない。まだ成長中で欠点もないわけでもないが、小柄な選手は高校時代に完成する程成長するが、大柄な選手はどうしても遅咲きが多い。父親に似て南米特有の下半身のバネが伸びたら、今の最高到着点が三二〇㌢でも、後二、三〇㌢伸びても当然。ブロックする時の左右の動き、レシーブをもっと柔軟に、ゲームの流れを読むなど課題は多いが、これまでの相手校の監督は「一大会ごとに成長した」と、脱帽している。下鶴選手がさらにバレーに没頭し努力するなら、日の丸選手になることも十分期待できる。

 

 監督の矢野和昭教諭(九大)は、宮崎北高と九州六大学野球で活躍した左の大型一塁手で、大学時は即戦力大砲だった。「バレーは勉強中ですが、彼は人の話をよく聞く少年。正直で向上心も旺盛で将来は必ず日本代表選手になってくれるでしょう」と夢を描いている。専修大には二人の選手が活躍中で、OBにFC東京の長友優麿(都城)が中心選手。

本県球界沸かせた県北勢

 昨年の高校野球は、県北勢の活躍で話題が集中した。センバツ大会に延岡学園と富島が、本県二校が五十二年ぶり出場。最後は延岡学園の小幡竜平遊撃手(大分)が阪神へ、聖心ウルスラの戸郷翔征投手(妻ヶ丘)が巨人入り。

 

 圧巻は何と言っても三年前門川中が全国中体連軟式野球大会で全国制覇したときの選手たちの活躍だった。六選手が延岡学園に入り夢の甲子園出場を果たした。しかし、春夏連続を目指した延岡学園の夏は、第一シードながら初戦宮崎工に延長十二回七対八で敗れた。激闘に屈し大泣きしたナインの中で門川中出身選手も周囲のことはかまわず号泣した。八回途中まで力投した上野元基投手、三安打一打点の椿原塁中堅手は主将らしくナインをかばいながら涙をこらえた。正捕手をとられなかったことに、堰口広大選手も代打で安打できなかったのを悔し涙。門川中出身ばかり注目した一般卒業生や県北ファンも大きなショックを受けた。上野選手と椿原選手は中軸で活躍したものの、門川中の元僚友や先生たちにとっては不満も募った三年間でもあった。

 

 しかしセンバツ大会で夢の甲子園でプレー、ベンチ入りできたことは六選手にとって一生の宝物。四選手は大学でも野球を続ける予定で、今は後輩たちと夕方暗くなっても練習に暮れ、次の夢を追っている。

2月15日発行旬刊宮崎スポーツ

都城東野球も練習に熱 勝負のカギは2人の1年生投手

 県内は野球とサッカーのキャンプで花盛り。高校野球もいよいよオフ練習も終え本格的な練習に戻ってきた。都城東も「今年こそ」の勢いが出てきた。勝負のカギを握る一年生二投手もブルペンで良い音でミットに収まってきた。

 福嶋尚之投手(高城)は制球力を軸にスライダーとフォークも交えて投げ込んでいる。中学では県大会に出場し、県Kボール選手にも選ばれ、西日本と全国大会のマウンドを経験。入学半年は我慢の練習で秋には中継ぎで登板した。今年は一三〇㌔の直球を目標に打たせて取る技術を磨きたい。一七七㌢、六八㌔。

 

 有馬太玖登投手(生目台)は、硬式の宮崎リトルシニア出身で、九州大会優勝と全国大会出場のエースだった。即戦力で春も夏も投げて、夏はマックス一三八㌔の直球も出して話題の一年生投手だった。また、中学最後の本県開催の東アジアリトルシニア大会も台湾、韓国戦も投げ非常に実績を持って入った。早くも一年を経過し、今年は一四〇㌔の直球とスライダーやツーシームなどしっかり身に付けて、先発登板を目指す。一七三㌢、七〇㌔。

 

同校は九州大会三度出場と春とNHK杯を制している。オープン戦の初戦は三月九日、日南学園戦。

高校サッカー 新人王は日章学園

  高校サッカーの新人戦は、先月児湯・西都地区などで四十校が参加して、日章学園が四年連続十回目の頂点に立った。全国大会で初戦敗退の本県は、「出直し」を誓い、全体的なレベルアップを目指しているが、四強に宮崎第一が進出し、古豪宮崎工と都城工が初戦で姿を消した。今大会がチャンスの公立の進学校も上位進出はなく関係者にとって頭の痛い結果だった。

2月5日発行旬刊宮崎スポーツ

高校野球センバツ大会 日章学園が出場決定

 高校野球のセンバツ大会に日章学園が出場決定し、県内のファンが歓喜している。去る二十五日大阪市内で全国高野連の選考会で、九州枠四校のうちに選ばれ、午後四時前に同校に電話報告され関係者は涙ぐんでバンザイしながら肩をたたき合ったりした。夏は平成十四年にブラジル人留学生を擁し甲子園出場、春は初めての快挙。九州大会(熊本)では目標の四強入りは実現したものの、準決勝で明豊(大分)に四対十で敗れ、コールド負けの寸前。そして明豊は決勝戦で負けて結果的に四位校だった。そこで八強校から見ると左の好投手宮城投手のいる興南(沖縄)が準々でV校の筑陽学園(福岡)に延長十三回タイブレークで〇対一のサヨナラ負け善戦が気がかりだった。見る人によっては、実力は興南が上とも三ヶ月言われ続けてきた。

 

 日章学園のカラー左右に打ち分ける打線。大砲はいないが、中距離打者が多く、足も駆使する。そして内外野とも失策が少ないのが特徴で、コーチ陣も良くノックしての毎日だった。甲子園は県内や九州にはいない投手もいることで、打線もうまくはいかないかもしれないが、基本である守備力が今までどおりプレーすれば展望は開きそう。

 

 問題は投手陣。石嶋留衣(富田中)と寺原亜練(附属中)は右の上手投げ。石嶋投手は兄友翔選手(二〇)も日南学園の遊撃手で、甲子園出場で、「兄弟甲子園」となった。直球は一三五㌔程でも落差のあるスライダーと交互にコースを分ける。中学での実績は乏しいが高校に入って伸びてきた。寺原投手は一三〇㌔の軟投派。打たせてとる投球を身に着けている。守りを信じて物怖じしない変化球も三、四種類あって走者を背負っても落ち着いて投げる。二投手の継投は気になるところ。県大会以降どの試合も先行投げ切り型で勝ち上がってきたが甲子園でも「先手攻撃」で、二投手で逃げ切りたい。抽選会は三月十五日大阪で行われる。

高校駅伝新人大会開催

 高校駅伝の新人大会が、十日小林路で行われる。参加校がやや増えて男子はBチームを加えると十八校二十四チームで女子は二十校中二十二チーム。午前十時に女子は高原中から小林高まで四区間。男子は十一時半から小林高から高原町往復で健脚が期待される。年末の都大路では宮崎日大が男女とも出場し、「陸上王国」の形容詞に対しイマイチの成績だったが、関係者は新スタートに闘志を燃やしている。

 

 予想は、男子は宮崎日大がV候補で、小林がどこまで食い下がるか。女子は宮崎日大と小林が全く互角と言われている。六連覇中の宮崎日大でアンカーを走る予定の小野愛莉選手(吾田)の仕上がりが順調。先月の県女子駅伝では、日南新光クラブで出場し、一区四㌔を二位と同時に中継十三分三十六秒で三位。チーム七位に貢献した。また都大路でも三区を区間二十一位で全国の平均的な走りを見せチーム内でも信望は抜群。練習も意欲的で週四日朝練もあり、土、日の校内トラックでも率先する。フリーの日も持久走で六十分をしっかり走り込んだり、四百㍍もスピードをつけるため納得するまで走る。千五百㍍が得意でレース運びもピカ一。チームは三年生が抜けて八人。二、三人は故障がいて、強敵小林よりコマ不足は否めない。今大会も制して、いっきにトラックシーズンに挑み、十月の駅伝まで実力を養成したい。

 

1月25日発行旬刊宮崎スポーツ

今後の活躍に注目 東洋大3年の今西選手

 正月に開催された全日本実業団駅伝で、旭化成が三年連続優勝し、県民に勇気を贈った。若手の台頭で黄金期が来たといえる。その軍団の中に本県出身がいないのが残念。

 

 二、三日に行われた箱根大学駅伝でも本県出身選手は二人。その中で東洋大三年の今西駿介選手の走りは茶の間のファンを釘づけにした。三日復路の六区一位でスタート。下り坂を去年に続き任されて、二〇・八㌔を懸命に走り区間三位。国学院と東海大の選手にはやや負けたものの同区では歴代四位の記録。東洋大はその後に失速があり、二日目は五位でゴールした。

 

 今西選手は小林高時代三年連続都大路を走り、二年の時三区で、中継点で密集地をゴボウ抜き。二十二人をかわしたのは有名。チームを五位入賞に貢献し翌年も三区を留学生選手たちと走り六位。「箱根を走る」と、その夢は東洋大で実現し、二度目の快挙だった。去年はやや低調で今季は十月の出雲大学駅伝で五区六・三㌔を一位、十一月の大学選手権(三重)で三区十一㌔を四位で走るなど好調だった。また、昨年はクロスカントリーでも活躍し、スイスと中国に日本代表で遠征した。

 

 今西選手の父俊郎氏(五六)も高原畜産高で活躍し九州大会出場。旭化成に入社し九州一周などで走り三年で退社。期待の星は東京農大へ進学し一年目に箱根を走った。地元西諸では、早くから「サラブレット」と言うファンも多かった。小林高OBで谷口浩美選手が堂々と日の丸をつけ活躍したものの、卒業後に第一線で活躍がない。県民にとってやや不満ではあるが今西選手の活躍は楽しみだ。

本県から3人が選抜 少年サッカー優秀選手

 将来のサッカー界を担う少年サッカーの優秀選手の選抜が十一月末発表された。九州で二十人、全国で七十二人、本県からは、フォルトウナ延岡のMF井本海吹君。ドリブルが巧く、速さも申し分ない。日ごろからチームの柱として活躍し県北で良く注目されていた。

 

 太陽宮崎SCからMFの南平晴翔君。運動量がすごいのが特徴。止まったり横へ渡したり名門を支えてきた。

 

 都城木之川内山の名和田我空君。父親もサッカー出身で速くから父に鍛えられてきた。センスは抜群のFW。ボールタッチが柔らかく抜け出す突破力は目を見張る。十一の県大会決勝戦では〇対三で宮崎アリーバに負けたが、テレビの録画放送では解説者から褒められていた。同小は昔から名選手が生まれるチームで、高校で全国大会に出場した先輩も多い。周囲や市のサッカー協会でも大きな夢を託されている「逸材」だ。

 

 三選手はいずれも六年生で、年度末までに熊本で九州代表二十人が招集され、激励会、そして練習など教えられて解散となるが、今後のサッカー人生が期待される。

目指すは女子バレー日本代表 横山選手(日大)が鹿屋体大へ

 宮崎日大女子バレーのエース横山真奈選手(附属中)が、鹿屋体育大進学が決定し、日の丸選手を目指すことになった。同選手は一八〇㌢で垂直跳び五十六㌢、最高到着三百㌢と本県でもこれまでにない大型選手。センターやレフトでプレーし、全国総体三度、春高一度出場。昨年夏は全日本高校選抜でタイへ遠征し貴重な経験もした。「大型でも器用さもある」が周囲の声で、スパイクもパワーがつき、ブロックも俊敏に動いて良く止めた。レシーブも柔らかくて将来性もあり、センバツされた十二人の中で良く目立った。

 

 鹿屋体育大はこの十年、非常に力をつけて数年前大学選手権を制した。九州大学リーグでも頂点に立って、常にV争いをしている。選手たちはさほど多くないため、同選手がコートに入るのも遅くはない。同校の先輩が現在三人いてすぐ環境にも慣れそうで、二、三年生時にエースになることはまちがいなさそう。同大学出身の全日本は今はいないが数年前まで内瀬戸選手(延岡学園卒)が活躍していたが、横山選手への期待は「全日本代表」だ。

1月15日発行旬刊宮崎スポーツ

森・温水両投手が帰省 母校グラウンドで汗流す

 去る正月前に都城商野球部出身、ロッテの森遼太朗投手と社会人野球大阪ガスの温水賀一投手が、オフを利用し、母校グラウンドに帰省してきた。恩師の河野真一監督(産経大)ら、後輩部員十八人が感動して先輩を迎え、その後数日間練習も一緒に行った。

 

 森は右の本格派投手で最後の夏は準決勝で敗れたものの、華麗なフォームから投げる一四〇㌔余りの直球と鋭いスライダーが高く評価され、育成指名ながらロッテ入り。ドラフト頃に個人練習で左ヒザを故障し、入団してからも治療を続け本格的に練習に合流したのは七月頃で、九月の二軍戦で一回のみの登板で一年を終了。その後十一月台湾のウインターリーグに参加し台湾や韓国戦に七試合中継ぎで投げて、まずまずの成績を残した。沈むツーシームを身につけ投球の幅も増え、シーズン前は支配下に登録される事も十分期待されている。河野監督は「まだ一年が終わったばかり。あせらず充電してほしい」と笑顔。

 

 温水も右の本格派で最後の夏は三回戦で涙。九産大へ進学し福岡六大学代表で、二度大学選手権へコマを進めた。華々しい実績には届かず、大阪ガスへ入社して二年を終了。去年夏の都市対抗の優勝に大きく貢献。先発と抑えで二十回三分の一を投げ二十一の奪三振。 決勝でも八回途中まで力投した。一四八㌔の直球にシンカー、スピリットなど多彩な球種でプロからも注目された。同じくウインターリーグに、全日本社会人の一員として参加し、日本のイ・リーグとウ・リーグ戦など好投し、台湾、韓国のエースたちと互角に投げ合った。プロへの道のりは決して優しくないが、春先の小さな社会人大会、そして都市対抗戦は、推薦出場が決まっているが、昨年位の力投があれば、秋のドラフトでの指名は必至。プロ入りは夢だったため、正月は同学年だった中日の柳投手(二四)と酒を飲みながらいろいろな野球談話で一夜を過ごし、三日に大阪に戻った。

 

 森投手も二月に石垣島キャンプがあるため九日に上京した。都城は常々プロ選手が在籍していることで少年ファンの声は消えない。河野監督も「県民から注目される選手になってほしい」と二人にエールを送っている。

高校サッカー新人戦開幕

 高校サッカー新人戦は、二十三日から二十七日まで四十チームが出場し、上位二チームが、二月十六日から熊本開催の九州新人大会に出場する。今大会も会場がばらつきファンの不満は募っているが、準決勝と決勝は最終日都農町営陸上競技場で三試合、主会場の延岡市内は場所が取れず、西都や日章学園など七、八の会場で行われる。

 

 シードは旧年度の成績順で第一が日章学園。チームづくりの出遅れは否めないが、やはり強いのは現実。宮崎工、都城農が油断ならないが、準々で都城工が出てきそう。四強入りまでしっかりディフェンスを固めたい。

 

 第二の宮崎日大は延岡と対戦。次に妻戦、中盤に強力選手のいる宮崎北、または延岡工など強豪校がいる。今大会で頂点を取れば本県の縮図は変わりそうで宮崎日大のプレーは大いに気になる。

 

 第三シードの鵬翔は県リーグで日章学園Bチームより成績は下。根性と粘りで巻き返したい。FWの山本琉太(アリーバ)が中心で伝統のつないで前へ出るプレーで正月五日間の休日で猛練習を重ねた。六月から新チームになっている泉ヶ丘、都城西が顔を出す。準決勝まで、大宮、宮崎西の進学校と強化が進む宮崎第一、その後延岡学園と厳しい組み合わせ。万一早々の敗退があればいよいよファンは遠ざかる。全国制覇のプライドを思い出したい。

 

 第四の都城は佐土原が初戦。このパートはやや恵まれているが、日南学園が上がってきそう。

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